1/24 AOSHIMA NISSAN LEOPARD F31 ~あぶない刑事 港303号~ part2
みなさんこんにちわ
制作過程を3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間へようこそ
今回はご依頼いただいたアオシマ製レパードF31前期型(港303号)の制作、パート2をお届けします。
本編はボディ塗装から、エアブラシ/筆による塗り分け、デカール貼り、下回りの組立、そしてインテリアの組み立てまで盛りだくさんでお送りします。
ボディカラーは何度も調合を繰り返して理想の色味を追い求めましたし、インテリアも細部まで手を入れてあります。制作のコツやこだわりも随所で解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
それでは、早速始めていきます!
ボディ塗装
まずはボディ塗装から入っていきます。

港303号の覆面パトカーはゴールドツートン、302号はダークブルーツートン仕様です。実際のアルティマグレードには4色、それ以下のグレードには7色が用意されていました。今回は303号、ゴールドツートンを再現します。
このゴールドは、黄色味の強い派手なゴールドではなく、やや落ち着いた薄めのゴールド。そこでタミヤのシャンパンゴールドをベースに、ガイアのスターブライトプラスで黄色味を調整。さらに隠し味としてレッドを一滴加え、深みを出しました。

次はツートンのシルバー。マスキングをしっかり施してから、スーパークロームシルバーをベースにブラックでトーンを落とし、そこへクリアブラウンを数滴。少しブラウンがかったライトガンメタルを狙った仕上げです。

塗料はガイアの薄め液(T-01)で1.5倍に薄めて、エアブラシで塗装していきます。

使用しているエアブラシはガーレリ製のアドバンスシリーズより、GHAD68で0.3mmと0.5mmの口径を使い分けられるモデルを使用しています
塗装の流れは3ステップ。
まずは1工程目、各パネルのエッジやライン、角の部分を中心に吹いていきます。
続いて2工程目、ルーフやボンネットなど広い面積を丁寧に塗装。
そして最後の3工程目で、ムラにならないよう全体を整えるように仕上げていきます。

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塗分け(エアブラシ)
次にエアブラシを使ったパーツの塗り分けです
まずはブラック系の塗装から入ります。

シャシーや足回りパーツ、そしてマフラーやホイールなどのメタリック下地には、ガイアノーツのエヴォブラックを使用しました。足回りのシャフトやアーム類は、素材感の違いを出すためツヤありブラックで塗装しています。
続いてメタリック塗装です。
マフラーのタイコ部分はフラットアルミ、パイプ部分はスーパーチタン。ホイールと無線機にはスーパークロームを使い、質感の違いをはっきりと出しました。
次はインテリアパーツ。こちらはブラウン系のツートン仕上げにしています。

まず、内張パーツの下部はドアの開閉に干渉するため、超音波カッターでカットしてから塗装に入ります。ベースカラーはレッドブラウン。

その後マスキングをして、レッドブラウンに艶消しブラックを調合した色を重ね、落ち着いたツートンに仕上げました。



最後に、カラーコーンはレッド、車内電話はホワイトで塗装しています。
塗分け(筆)
続いては筆塗りの工程です。

基本的な塗料の使い分けはエアブラシのときと同じで、まずはメタリック系から。下回りの一体モールドになっているミッションケースやマフラー部分にはフラットアルミを、ダッシュコンパネの細部にはエナメルのクロームシルバーを使い、素材ごとに質感を分けて塗り分けています。
ブラックは、艶消し・セミグロス・ツヤありを部位によって使い分け。

ツヤありブラックはオイルパンやデフ、インテリアではシフトパターン部分に。セミグロスブラックはダッシュボード内のエアコンルーバー、艶消しブラックはペダルや無線機の一部に使用しました。
さらにアクセントとして、アクリル塗料のクリアカラーを使用。
コンパネ内の液晶部分はクリアオレンジ、無線機にはクリアグリーン、カーテシランプにはクリアレッドをそれぞれ塗り分けています。
小物類も細かく表現しています。3Dプリントしたシートベルトバックルにはレッドを丁寧に差し色。

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ボタン類も細く削った爪楊枝を使い、シルバーと4アーティストマーカーシルバーで塗装しました。レバーシャフトはシュナイダーのクロームマーカーでギラっと高級感を演出。最後にハンドルのセンターオーナメントにゴールドを入れて仕上げています。
デカールの貼付
続いてはデカール貼りの工程です。
まずはボディにエンブレムを貼り付け。トランクオーナメント用のデカールは、研ぎ出し後に仕上げとして使うため、今回はまだお預けです。

インテリアでは、メーターやグローブボックスにエンブレムを配置。貼り付けの際は綿棒と筆を使い、空気や水分を丁寧に押し出してしっかりパーツに馴染ませました。

次にホイール。専用ホイールのセンター部分にデカールを貼り込み、実車らしい仕上がりに。
さらにナンバープレートにも注目。このキットにはアルミ製のプレートが付属していて、ここにデカールを貼り付けていきます。薄さとアルミの質感が実物さながらで、地味ながらもディテールアップ効果は抜群です。
仕上げに、メーター部分へレジンを流し込みブラックライトで硬化。これによりクリアパーツ風の質感を再現しつつ、デカールの保護も兼ねています。

下回の組立
続いては下回りの組み立てです。

まずホイールから。付属のホイールには向きがあるので、注意しながら組み立てていきます。さらに前後のホイール幅はリアが太めに設定されているため、取り付け位置を間違えないよう確認しながら進めます。
今回はご依頼通りローダウン仕様を選択。説明書通りの手順で組み立てていきます。フロントはスペーサーの取り付け位置で車高を選択できる構造、リアはシャフト固定式で、ローダウンの場合は専用パーツを接着して調整する仕組みです。

ホイールが付いたら、足回りの残りのパーツを取り付け、マフラーや燃料タンクも組み込み。仕上げにボルト類へ4アーティストマーカーのシルバーを差して、ディテールを際立たせました。これで下回りの組み立ては完了です。




インテリアの組立
最後はインテリアの組み立てです。

まずはフロアカーペットから。塗装仕上げでも良いのですが、せっかくご依頼いただいたキットなので、質感にこだわりダイソーのフェルト生地を採用しました。ブラウンをチョイスし、採寸してカット後、セメダインハイグレード模型用接着剤で貼り付け。リア中央部分は両面テープで馴染ませています。
シートには3Dプリントのベルトバックルを取り付け、はみ出た部分はニッパーでカットして整えました。センターコンソールにはシフトノブ、サイドブレーキ、そして車内電話を装備。


さらにハンドルステーには3Dプリントのキーシリンダーを取り付け、ダッシュボードと組み合わせてハンドルを接着しました。
そしてこのキットのチャームポイントのひとつ、グローブボックスには無線機を配置し、3D製の発煙筒もプラスしてディテールアップ。





最後にリアの内張とダッシュボードを取り付け、シャシーと合体してインテリア完成です。フロントの内張はパカパ化に伴い、ドア側に取り付ける予定にしています。








ご依頼キットということで、せっかくのパカパ化仕様を活かしつつ、塗装やディテールにもこだわって仕上げてみました。気に入っていただけたら嬉しいです。今回はここまで!
次回は完成までをお届けする予定です
ご覧頂きありがとうございました
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