「前期フェイスにする4つのメソッドポイント」

1/24 AOSHIMA TOYOTA COROLLA DX KE70

1/24 AOSHIMA TOYOTA COROLLA DX KE70 part1

みなさんこんにちわ

制作過程を3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間へようこそ

今回はアオシマアンバサダーとして手持ちキットの中から前期型の70カローラをチョイス

顔面の修正に自信がなく手を付けられないでいましたが、アンバサダーとしての制作を通してなんとなく修正できそうと思ったのでやってみます

まずはカローラがどんな車だったのか調べていきましょう

KE70カローラとは?

”Corolla”はラテン語で「花で作った冠」

1974年に車名別世界生産台数1位、1997年には累計販売台数でフォルクスワーゲン・ビートルを抜いてギネス世界記録を樹立しました

1966年の初代誕生以来、3代にわたり爆発的ヒットを飛ばし大衆車としての地位を不動のものとしたカローラは、1979年ついにこの4代目へとフルモデルチェンジを実施

キャッチコピーは『いい友、誕生。』
歴代最後の後輪駆動車でカローラとしては唯一の丸型4灯式ヘッドランプが採用されました

エンジンは新規開発の1.5LSOHCエンジンからGTグレードに搭載された1.6LDOHCエンジンなど直4ベースに5つのパワートレインがラインナップ

ボディバリエーションは、2ドア・4ドアセダン、ハードトップ、リフトバック、クーペ、ワゴンと幅広く展開されました

ボディバリエーションが歴代で一番多くなったこのモデルは1983年3月、初代より16年4ヶ月という速さで4代目のシーズン中、生産累計台数1,000万台を超える偉業を達成

何十年にも渡り国内販売台数1位となっていた車です

仮り組み

早速まずは仮組みからです

前期のフロントフェイスを取り急ぎボディに納め修正点を確認したいので、説明書通り後期型マスクの枠となっている部分を削り取っていきます

ニッパー、それと今回から導入したスジボリ堂のセラフィニッシャー、320番のペーパーヤスリでざっくり作業していきました

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今回はボックスアート通りの仕様でDXのノーマル仕様で制作していくので足回りは車高などの確認を

インテリアは高さや位置の確認として仮でどんどん組み上げていきます

ウインドウは特に歪みもなくストレスフリー

前期のヘッドライトを装着し眺めてみると、フロントマスクに、サイドモール、泥除けにリア回り、フェンダーミラーの形状、車高はOKだけどホイールのサイズ、インテリアではギアボックス周りにハンドルの形状

このあたりで修正が必要と感じました

パーティングライン消し

続いて画像の赤矢印部分のパーティングラインを削る作業となります

模型メーカーがプラモデルを製造する過程で、金型同士を合わせてパーツを整形しているので、どうしても付着してしまうのがパーティングラインや、バリですが、これを消すのと消さないのでは、仕上がりに大きく影響してきます

パーティングラインの確認方法としては、ボディやパーツを手に取り、実際に指で触ってみること

カーモデルの場合はボディを真上から見た際、左右対称的に縦にラインが入っていることが多く、バンパー周辺は特に頑固なラインになっていることが多いです

作業手順としては、320番のタミヤのペーパーヤスリで、水をつけながら削り、取り除いていきますが、取り除く際の注意点として、実車にある細かなプレスラインもありますので、その部分まで削ってしまわないよう注意しつつ取り除いていきます

320番で取り除いたらヤスリの番手を上げつつ1500番まで仕上げ、塗装に向け準備しておきます

前期加工その1 ライトハウジングの加工

次にフロント周りの修正加工です

後期型のライト形状に合わせてあるので、前期型のフェイスがしっかり収まるように各部を削除

そしてサイドスモール部分がガッツリ穴が空いてしまいますので

 0.5mmのプラ板で壁を作りシアノンを流し込み埋めていきました

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パーパーヤスリで整え斜めの形状から直線的な形状になったことを確認しサイド部分は修正完了

次にヘッドライト下のパネルを新設していきます

0.5mmのプラ板をカットしボディへ接着、補強はシアノンです

センターのグリル部分が一段高くなっているので、グリル側は削り、親切したプラ板側には、グリルと同じ長さでカットした0.5mmのプラ板を接着

その後シアノンとヤスリで形を整え修正完了です

最後にライトコーナー部分ですが、こちらはヘッドライトパーツの両サイド下部分が本来であればボディと同じパネルのはずですので、こちらはカットしヤスリで鳴らしておきます

ボディ側はコーナー部分にプラ棒をはめ込みシアノンで形を整え、ヤスリで均し修正完了です

これで納得できる前期フェイスとなりました

グリルパーツ上部には今後、プラ材でメッキモールを新設していく予定です

DX加工 サイドモールの除去

次にサイドモールの除去です

DXの実車画像と比べると、どうみても極太なサイドモール

可憐なDXを目指すのであればここは削除必須かと思います

まずはボディに傷がつかないようにマスク処理をしニッパーでモールを大胆にカット

フロント部分はウインカーのモールドもあるので角度など工夫し削っていきました

ざっくりモールをカットしたら、上部パネルを削ってしまわないようマスクし、320番のペーパーヤスリで削り修正完了です

DX加工 リアと泥除けの削除

続いてはリアと泥除け部分の修正です

リアはテール上部のモール、バックランプ、エンブレム、キーシリンダーを削除です

ニッパーやセラフィニッシャーでざっくりカットし320番のペーパーヤスリで均し修正完了

泥除けはボディと一体となっているので、分割部分がどこなのか?

しっかり実車と見比べつつ削除していきます

ニッパーやセラフィニッシャーでざっくりカットし320番のペーパーヤスリで均していきます

均していく際にボディのパネルラインにしっかり合うよう、実車画像と見比べながら修正していきました

前期加工その2 ボンネットプレスラインの追加

次にボンネットのプレスラインを追加で新設していきます

エバーグリーン製の0.2mmのプラ材をボンネットにあてがいつつ寸法をとりカット

セメダインハイグレード模型用接着剤を使いセンターに接着していきます

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しっかり位置を決めたら滑らかな形状になるようシアノンを盛り付けます

プレスラインの頂点にむかい両端からなだらかな三角形を目指し、320番のペーパーヤスリで形を整え修正完了

このプレスラインも前期型では必須かと思います

スジ彫り

次にスジ彫りを行って行きます

使用しているツールはタミヤ製のスジ彫り超硬ブレードで、刃は0.15mmと、0.2mmを使い分けています

用途としては、0.15mmの刃は全体的な使用、0.2mmの刃はドアやボンネットなどの開閉部分に使用しています

リアルな完成度を追求するにあたり、ボディのパーツそれぞれに対しスジをいれておかないと、塗装を重ねた時に、溝が塗料で埋もれてしまい、シャープさが欠けてしまうので、しっかり丁寧に彫っていきます

といってもスジを深くし過ぎると、不自然なシルエットになってしまったり、パーツが貫通し割れてしまう場合もありますので、あくまでも軽いタッチでそれぞれ3~5往復を目安に

尚且つボンネットやドアなどの開閉パーツ部分は、他の部分との差を明確につけるため、0.2mmの超硬ブレードを使い太めのラインにし、リアルさを意識しながら、丁寧に彫っていきます

ボディの調整加工

続いてはボディの調整加工です

まずはボディ全体にあるバリをペーパヤスリで取り除いていきます

各ボディパーツの先端部分は尖っていたりバリがあったりするので削除

フェンダー裏は少し肉厚ですので薄くしておきたいと思います

ドアパネルにモールドされているキーシリンダー部分、こちらは給油口蓋、あとはトランク部分にもありますので、あらかじめ塗装前に0.8mmのピンバイスで穴をあけておき、完成時にハイキューパーツのマイナスモールドに換装していきます

最後に全体を400番から1500番まで、徐々に番手を上げつつ均し下地塗装に備えます

下地塗装

加工が終わったら本塗装をする前の下地としてガイアノーツのピンクサフを吹いていきます

この下地処理は、深いツヤのある仕上がりを目標とするのであれば必須作業

パーティングラインを消すために、ボディ表面を削ったり、少なからずペーパーヤスリのあとが残った場合は、必ずサフェーサーを吹いて本塗装の前に、各パーツの表面を滑らかにしておくことが大事です

いかに下地処理の段階で滑らかな表面を作り上げることができるか!

ということが重要かと思いますし、何より下地の段階から滑らかな表面を意識しておくと、後の鏡面仕上げの工程で凹凸が少なく仕上がるので、鏡面仕上げの作業時間を短縮出来、結果的には効率があがります

吹き付け途中にホコリなどが付着した場合は、焦らず乾燥を待ち、ペーパーヤスリで取り除いてから再度吹き付けます

サフェーサーを吹き、パーティングラインや傷も消えて、綺麗な表面になったことを確認し、次の作業に移っていきますが今回はここまで

次回はインテリア完成までをお届けする予定です

ご覧頂きありがとうございました

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