1/24 FUJIMI TOYOTA CROWN MS110 part1
みなさんこんにちわ
制作過程を3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間へようこそ
秋になるとなぜか作りたくなるセダン
ふと模型棚をみると鬼の形相をしたクラウンちゃんと目が合うではありませんか
ということで秋らしく落ち着いた激マブクラウンを目標にいざ制作開始
まずはどんな車だったのか紐解いていきましょう
クラウンとは?
トヨタが誇る日本を代表する車種のひとつで一般に高級車として広く認知されているクラウン
初代登場は1955年で、今回制作するのは6代目のクラウンとなります
約5年ぶりにフルモデルチェンジして6代目クラウンが登場したのは1979年9月
ボディタイプは2/4ドアのハードトップ、4ドアセダンにステーションワゴン、そしてライトバンとなっており、ステータス性のみならず、高い信頼性や耐久性、走行性能などからオーナーカーからハイヤーに公用車からパトカーまで、幅広く販売されました
エンジンのタイプは大きく分けて4種類
2.8 Lの5M-GEU型 、 2.0 Lが2種、2.2 Lのディーゼルエンジン
最上級モデルの2800ロイヤルサルーンには“マイコン”を組み込んだクルーズコンピューターをオプション設定
さらには衝撃吸収式のカラードバンパーも装備、運転席パワーシート、クルーズコンピューター、電子チューナー搭載オーディオなどの先進的な設備も採用
「トーニング」と呼ばれる2トーンのボディーカラーもこの頃登場します
7代目にバトンタッチするまで新車登録台数の累計は約32万台となり、威圧感の有るフロントマスクから「鬼クラ」の愛称でも親しまれました
仮り組み
早速まずは仮組みから
今回のキットはフジミから販売され、現在でも手に入れることができるキット
このモデルは2800の最上級モデルで、フジミのクラウンでは他にもグリルとバンパーが違う2000ターボのモデルも販売されています
箱を開けてみるとこの時代の定番である、汎用シャシーに足回り、シートは明らかにクラウンのものではないものが封入されています
ですがこれもこの時代のキットの魅力の一つ、汎用シャシーは容易に足回りなどの調整ができますし、シートも味の一つとして使うことはしませんが、3Dで制作するなどし楽しんで組み上げていこうと思っています
仮組みをしてみて気づいたことは、車高は目指すところと合致するのでこのまま、ツライチ調整は必要でしょう
顔まわりはライトの部分はメッキモールを追加、さらにリフレクターを自作し実車に近づけていこうと思います
バンパーは前後ともに合いが悪く、パーティングラインや段差が激しいので要修正です
あとはダッシュボードの低さも解消したいところ
ウインドウとボディの合いはいいのでこのままいけそうです
リフレクターの修正
まずはリフレクターの修正から行なっていきます
キットそのままですと、リフレクター形状とは程遠い仕様
おそらくライト部分に麦球を取り付けて点灯させることができるように設計してありますが、点灯はさせないのでカットし新設することに
ざっくりニッパーでカットしはじめ、奥まった部分などはミニリューターで削り込んでいきました
ある程度形が見えたらダイソーの棒やすりとタミヤのペーパーヤスリで整え修正完了です
注意点としては、削り落とす箇所以外の部分に傷をつけないよう注意しながら進行です
顔まわりの修正
リフレクターに続いて顔まわりの修正を行なっていきます
仮組み時に気になっていたライト周りにあるメッキモール部
サイドと上部は筋彫りでくっきりできそうですが、下のモールラインが全くありません
ですのでラインをひきスジを入れていくことに
まずはラインを引くところをペーパーヤスリで均し、そのあとマスキングテープを貼り付け、ラインを引く際のガイドにします
そしたらデザインナイフでそーっと何度かに分けラインをひき、引いたラインに沿ってスジボリ超硬ブレードでスジを入れ修正完了です
前後パンパーの修正
次に前後バンパーの修正となります
こちらも仮組み時に気になっていた箇所で、まず合いが悪く、何もしなかったらヘンテコな角度と位置に取り付けられてしまいます
そして致命的にもマフラーの位置が逆というダブルコンボ
でもプラモの時間は怯みません
何故ならこの何年かでいかなる強敵もブラッシュアップしつつ修正してきた自信があります
焦らず問題点を捉え修正していきます
まずはバンパー取り付け部をチェック
するとボディ側の下部が取り付けるバンパーに干渉していることがわかったので、そちらをまずはカットし奥行きを調整
続いてボディとバンパーどちらもパーティングラインがエグすぎて段差になっているので、ペーパーやすりで平坦にし高さを調整
取り付け部はこれで大丈夫なので、続いてバンバーの形状を修正です
パーティングラインがこちらもえぐいのでそちらを削除しモールのラインをしっかり調整
マフラー出口部分は右側に新設しますのでザクっとカットしヤスリで調整
元々あった部分は、今回初登場のシアノンDWで穴を埋めペーパーヤスリで形を整え修正完了です
フェンダーアーチのメッキモール追加
次にフェンダーアーチのメッキモールを追加していきます
鬼クラらしさといえば煌びやかさ
煌びやかといえばメッキモールですが、このキットには再現されていませんので、新設していくことに
まずはフェンダーアーチをペーパーヤスリで接着する表面のライン処理などをしておきます
エバーグリーン製の0.25mmのプラ材を瞬間接着剤で貼り付けていきます
一気に貼り付けると曲がってしまう恐れがあるので、少しずつ貼り付けていきます
慎重に貼り付けたら先端同士をカット、ヤスリで整え完了です
スジ彫り
次にスジ彫りを行って行きます
使用しているツールはタミヤ製のスジ彫り超硬ブレードで、刃は0.15mmと、0.2mmを準備しています
用途としては、0.15mmの刃は全体的な使用、0.2mmの刃はドアやボンネットなどの開閉部分に使用しています
リアルな完成形を追求するにあたり、ボディのパーツそれぞれに対しスジをいれておかないと、塗装を重ねた時に、溝が塗料で埋もれてしまい、シャープさが欠けてしまうので、しっかり丁寧に彫っていきます
といってもスジを深くし過ぎると、不自然なシルエットになってしまったり、パーツが貫通し割れてしまう場合もありますので、あくまでも軽いタッチでそれぞれ3~5往復を目安に
尚且つボンネットやドアなどの開閉パーツ部分は、他の部分との差を明確につけるためにも、0.2mmの超硬ブレードを使い太めのラインにし、リアルさを意識しながら、丁寧に彫っていきます
パーティングライン消し
続いてこの赤い矢印部分のパーティングラインを消す作業となります
模型メーカーがプラモデルを製造する過程で、金型同士を合わせてパーツを整形しているので、どうしても付着してしまうのがパーティングラインや、バリですが、これを消すのと消さないのでは、仕上がりに大きく影響してきます
パーティングラインの確認方法としては、ボディやパーツを手に取り、実際に指で触ってみること
カーモデルの場合はボディを真上から見た際、左右対称的に縦のラインに入っている場合が多く、バンパー周辺は特に頑固なラインになっていることが多いです
作業手順としては、320番のタミヤのペーパーヤスリで、水をつけながら削り、取り除いていきますが、取り除く際の注意点として、実車にある細かなプレスラインもありますので、その部分まで削ってしまわないよう注意しつつ取り除いていきます
320番で取り除いたらヤスリの番手を上げつつ1500番まで仕上げ、塗装に向け準備しておきます
ボディの調整加工
続いてボディの調整加工です
各キーシリンダー部分の加工とボディ全体にある不自然な端材ラインの処理を行なっていきます
キーシリンダーは両サイドのフロントドアに給油こう、それとダッシュボードにもありますので、こちらに対し、ハイキューパーツのマイナスモールド1mmを取り付けられるように、0.6ミリのピンバイスで穴を開けていきます
まずはペーパーヤスリでモールドを削除
ピンバイスで穴を開けたら、表面を再度均し加工完了です
その他にもサイドシル下やウインドウモール内側などの、不自然な端材をペーパーヤスリで取り除き、自然なラインになるよう調整していきました
下地塗装
続いて本塗装をする前の下地としてガイアノーツののサーフェイサーエボグレイを吹いていきます
この下地処理は、深いツヤのある仕上がりを目的とするのであれば必須作業
パーティングラインを消すために、ボディ表面を削ったり、少なからずペーパーヤスリのあとが残った場合は、必ずサフェーサーを吹いて本塗装の前に、これらの表面を滑らかにしておくことが大事です
いかに下地処理の段階で滑らかな表面を作り上げることができるか!
ということが重要かと思いますし、何より下地の段階から滑らかな表面を意識しておくと、後々鏡面仕上げの工程に至った時に凹凸が少なく仕上がるので、鏡面仕上げの作業時間を短縮出来、効率があがります
サフェーサーを吹き、パーティングラインや傷も消えて、綺麗な表面になったことを確認し、次の作業に移っていきますが今回はここまで
次回はインテリア完成までをお届けする予定です
ご覧頂きありがとうございました
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