1/12 TAMIYA SUZUKI GSX750 POLICEBIKE part1
みなさんこんにちわ。
1つのプラモデルを3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間。
いつもご覧頂きありがとうございます。
今回はバイク!長いこと収納棚に鎮座していたタミヤの古いキットとなるGSX750のポリスタイプを作っていきます。
制作にあたり、それぞれのパーツの特徴を生かした塗分けをしっかり行うことを目標に、デカールはおそらく成仏してしまっているので、自作しつつ組み上げてまいります。
まずはどんなバイクだったのか紐解いていきましょう。
SUZUKI GSX750 POLICEBIKEとは?&パーツの確認
スズキのナナハンの歴史は、1971年9月に市販が始められたGT750から始まり、1977年2代目のナナハンとなるGS750がデビュー。
2サイクル・エンジンを追求してきたスズキも、4サイクル・エンジンの開発に取組むことになり、その最初の成果として登場してきたのが、GS750。
こんな背景をもつスズキは1979年3代目のナナハンとしてGSX750が、イギリスのアールズコート・ショーでデビュー、1980年1月、GSX750Eとして日本での発売が開始されました。
最も注目を集めたのはそのエンジンで、4サイクル空冷4気筒DOHCということでは同じでしたが、全くの新設計となり、GS750のエンジンでは吸気バルブ、排気バルブが1気筒に1つづつの2バルブであったのに対して、新しいエンジンではそれぞれ2つづつの4バルブとなり、効率を高めていました。
さらにTSCC(TwinSwirlCombustionChamber2渦流燃焼室)と名づけられた、工夫をこらした形状の燃焼室を持ち、低回転から高回転までパワフルでスムース、燃費もすぐれたエンジンとなっていたのです。
排気量は正確には747ccで、69馬力の最高出力を発揮。
最高速度は210km/hをオーバーし、0~400m加速は12秒を切るという高性能を生み出したのです。
フレームは強靭なダブル・クレードル・タイプ、リヤーサスペンションはオーソドックスなスイングアームですが、フロントフォークには市販車としては初のANDF(アンチ・ノーズ・ダイブ・フロント・フォーク)を採用していました。
これは、世界GP500CCクラスのチャンピオン・マシンRGB500の成果を採り入れたものでした。
油圧ブレーキの、ブレーキをかけた時の油圧の高まりを利用して、フロント・フォーク内のオイルの流れをかえ、ブレーキング時のフロント・フォークの沈み込みをおさえ、車体が前のめりになるのを防ぎます。
このANDFの採用によって、サスペンションをよりソフトにすることができ、操縦性、安定性に加え、乗り心地を高めることが可能となったのです。
ブレーキは、高性能にふさわしく、フロントがダブル、リヤがシングルのトリプル・ディスクとされました。
国産のビッグバイクは、国内はもちろん、海外においても白バイとして活躍していますが、GSX750もその例外ではなく、白バイ仕様が用意されています。
角型のヘッドライトを丸型に変え、メーターは、2個のスピードメーターと、燃料計、各種の警告灯のパネルが装備され、右側のスピードメーターは追随する車のスピードを確認するために指針のストップ機能が備えられています。
さらに前後に大型のバンパーを持ち、回転灯やサイレン、書類入れ、サイドバック、大型の風防などが装備されます。
GSX750は、バランスのとれたオールマイティなバイクとして高く評価されていますが、白バイとしても総合性能の高さを生かして活躍しました。
キット内容の特徴としては、なんといっても白バイにしかついていないパーツの数々。
出来る限りのディティールアップをし仕上げていきたいと思います。
尚デカールはおそらく成仏してしまっているので、コピーしハイキューパーツのクリアデカールで再現しつつ、制作を進めていけたらと思います。
それではさっそく作っていきましょう。
パーツのゲート処理
まずはじめにパーツのゲート処理から行っていきます。
個人的には、細かい部品が沢山あるバイク模型を制作する際には、全てのパーツの塗装を済ませてから組立を行っています。
塗装をする際は、出来るだけランナーからパーツを切り離してから塗装を行っており、その下処理として、まずはランナーから切り離した際に出来てしまう、凸凹したプラスチックの痕を削り取っていきます。
これをゲート処理と言いますが、この処理をしっかり行っておかないと、本来滑らかなパーツ達のはずが、実車には存在しない、凸凹が出来てしまい出来映えが悪くなってしまいます。
このゲート処理で使用しているツールは、デザインナイフと800番のペーパーヤスリで、大きいゲートはまずデザインナイフでカットし、そのあとペーパーヤスリで平坦に。
小さなゲートは直接ペーパーヤスリで平坦になるよう処理をしていきます。
ゲート処理の他に合わせ目を消したり、スジをしっかり掘ったり、パーティングラインを消したりなど、確実にこなし完成した姿を想像しつつ作業を行っていきます。
下地塗装前の組立
次に下地塗装前の準備として、塗装を行ってから組立を行うと、接着剤で塗装が溶けてしまったりなど、事故が起こりやすいので、説明書を確認しつつ、組み立ててしまっても問題のない箇所を組み上げていきます。
接着に使用した接着剤は、タミヤの流し込みタイプのものと、角ビンと呼ばれるタミヤセメント。
他にも補強したい箇所にはセメダインハイグレード模型用接着剤を使用しました。
スイングアームやチェーンカバー、エンジンやエアクリーナー、その他にもスピーカーやサイドボックスなどを組み立てておき、尚且つ接着がしっかり固定出来るまで、エンジンなどの分割パーツは洗濯ばさみで挟んでおきます。
下地塗装前の準備
続いてこちらも下地塗装前の準備となりますが、不自然なメッキパーツをキッチンハイターで落とす作業、そして各部のマスキング作業になります。
まずはメッキを落としたいパーツをランナーからカット。
次に小瓶にキッチンハイターを2~3プッシュし水で薄めたものを用意し、カットしたパーツをドボン。
ものの数分でメッキが落ちますので、小瓶から拾い上げ水でよく洗い流し乾燥させておきます。
マスキング作業に関しては、フロントフォーク部分となりますが、メッキ部分は一部残したいので、その部分のみをマスキング。
6ミリのテープを細かくカットしマスキングを行いました。
その他にメーターボックスもメッキを残したい部分を、マスキングゾルを使用しマスキング。
これで下地塗装の準備が完了です。
下地塗装
次に準備が終わったパーツ達に対し、下地塗装を行っていきます。
それぞれのパーツに合わせ、2種類の下地塗料を用意。
ホワイトで仕上げたいパーツには、クレオスのベースホワイト、ブラック系、シルバー系で仕上げたいパーツにはガイアノーツのエヴォブラックを使用。
重厚感のあるシルバー系の塗装をする際には、下地にブラックを使用することで、反射が強く発色がよくなります。
他にも明るいシルバーにしたい場合は、ホワイトをベースに、しっとり落ち着いたシルバーを狙う場合はグレーをベースにするなど、シルバーなどのメタリック系の塗装は下地により、仕上がりが大きく変わってきますので、いろいろ試してみるのも面白いかもしれません。
その他にいかに下地処理で滑らかな表面を作り上げるか!
が重要な事かと思いますし、下地の段階からこの表面を意識しておくと、後々鏡面仕上げの工程で、時間を短縮出来たりするなど、効率があがります。
サフェーサーを吹き、パーティングラインやゲート痕も消え、それぞれのパーツが綺麗なラインになったことを確認し、次の作業に移ります。
今回はここまで。
次回はリアの組立までをお届けする予定です。
本日のブログをYOUTUBEにもまとめていますので、よろしければこちらもご覧ください。