【制作動画】1/24 TAMIYA HONDA BALLADE SPORTS MUGEN CR-X PRO part1
みなさんこんにちわ。
1つのプラモデルを3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間。
いつもご覧頂きありがとうございます。
暖かくなってくるとスポーツカー魂の血が騒ぐ!
ということで今回はフォーミュラー界の重鎮「無限」が手掛けたホンダ初代CR-Xを制作していきたいと思います。
それではさっそく説明書とパーツを確認しつつ無限CR-Xを紐解いていきましょう。
無限CR-X PROとは?/パーツの確認
1983年6月ホンダからS800以来の本格的小型スポーツカー、バラード・スポーツCR-Xがデビューしました。
スタイルは完全に2シーターとわりきったようなコンパクトなもので、前後に短く、幅の広い独特なプロポーションをもっています。
空力的にもよく考えられたボディは全体のフラッシュサーフェス化、スラントノーズ、ヒップアップしたテールの処理などにより、空気抵抗係数0.33というすぐれたものです。
搭載されるエンジンは1.3のEV型と1.5のEW型の2タイプ。
どちらもフロントに横置きされ、前輪を駆動します。
中でも1.5LのEW型はSOHCながら吸気側2本、排気側1本の3バルブというハイメカニズムを持ち、ホンダ独自のPGM-FIと呼ばれる電子制御燃料噴射装置との組み合わせで、最高出力110馬力を発揮。
最高速度は時速180キロに達し、0-400m加速も16秒台前半という高性能を誇ります。
またサスペンションも特徴です。
フロントはストラット式ですが、スプリングにコイルではなくトーションバーを採用。
リヤーはトレーリングリンクとパナールロッドを組み合わせたリジッドタイプ。
シンプルでユニークな機構を数多くもりこんで、クイックな操縦性と快適な乗りごこちを生み出しています。
本来スポーツカーには不向きといわれるFF車で、あえてスポーツカー作りに挑戦したホンダならではのチャレンジスピリットが生んだ、新世代のライトウェイト・スポーツカー、それがホンダ・バラード・スポーツCR-Xです。
さて、1980年にはいって、スポーツ・スペシャリティーカーと共に注目を集めたのが車のドレスアップ。
スポーツイメージの高いCR-Xにも多くのパーツメーカーから様々なドレスアップパーツが販売されたことは言うまでもありません。
中でもホンダとの関係が深い株式会社“無限”から発売された、無限CR-X PRO.のパーツは個々のパーツの仕上りの良さとトータルバランスが最も優れたものといえるでしょう。
大型のフロントエアダムやオーバーフェンダーなどを装備したスタイルは、シルエットフォーミュラーを思わせます。
またホンダ車をレース用にチューンアップしている無限の企画だけに、カムシャフトやエキゾースト・マニホールド、ダンパーなどのエンジン、足まわりの強化パーツも揃っています。
サーキットでペースカーとして活躍したモデルをベースとしているだけあって、スポーツカーというよりレーシングカーを思わせる無限CR-X PRO.は多くのドレスアップカーの中でも特にすぐれたものとして、カーマニアの注目を集めたのです。
こちらのキット内容としては、パーツ点数は少なめ、エンジンは半分だけが再現されているモデル。
レーシーなキットなので、よりレーシーな仕上がりを心掛けディティールアップ等出来たらいいなと思います。
それでは早速作っていきましょう。
スジ彫り
まず最初にスジ彫りを行って行きます。
使用しているツールはタミヤ製のスジ彫り超硬ブレードで、0.15mmの刃を装着したものと、タミヤのPカッターとなります。
用途としては、超硬ブレードは全体的なスジ彫り、Pカッターは刃幅が超硬ブレードよりも広いので、ドアやボンネットなどの開閉パーツ部分に使用しています。
リアルな完成度を追求するにあたり、ボディのパーツそれぞれに対しスジをいれておかないと、塗装を重ねた時に、溝が塗料で埋もれてしまい、リアルなシャープさが欠けてしまうので、そうならない為にもしっかり丁寧に彫っていきます。
とはいってもあまり深くし過ぎると、不自然なシルエットになってしまったり、パーツが貫通し割れてしまう場合もありますので、あくまでも軽いタッチでそれぞれ3~5回を目安に。
尚且つボンネットやドアなどの開閉パーツ部分は、Pカッターを使い、他のパーツとの差を明確につけるためにも、太めのラインになるよう意識しながら、しっかり彫っていきます。
ボディの調整加工
続いてボディの調整加工となります。
使用したツールはタミヤの精密ピンバイスに極細ドリル刃の0.6ミリをセットしたものとクレオスのピンバイス1ミリで、2種類のピンバイスを使用しました。
まずはキーシリンダーの加工となりますが、キット本来の姿ですと両側のドアにキーシリンダーが再現されています。
こちらの再現されているキーシリンダーですが、クリアを厚めに塗装することと、鏡面仕上げを行う際、ガシガシと塗装面を削っていきますので、ピンバイスで穴をあけインセクトピンで再現していきます。
また、前後のエアロパーツには取り付けネジが再現されていますので、こちらもせっかくなので0.6ミリのピンバイスで穴をあけ、真鍮線で再現出来るよう加工を行いました。
ボディに傷をつけないよう細心の注意を払い作業完了です。
パーティングライン消し
次にボディ全体にあるバリやパーティングラインを取り除いていきます。
メーカーの製造過程で、金型同士を合わせてパーツを整形している為、どうしても付着してしまうのがパーティングラインです。
このパーティングラインはカープラモデルの場合、ボディを真上から見た際、縦一直線に入っている場合が多いので、実際に指で触り段差を確かめながら作業を進めていきます。
作業手順としては、800番程度のペーパーヤスリに水をつけ、ボディ全体にあるパーティングラインを取り除いていきますが、取り除く際の注意点として、細かなプレスラインもありますので、その部分まで削ってしまわないよう注意が必要となります。
このキットの場合、前後バンパー周辺、ボディを真上から見た際、リアからフロントまでの縦一直線にパーティングラインがあり、特に前後バンパー周辺は頑固なラインが形成されていたので根気よく処理。
更にウインドウ内側や、フェンダー部分には細かいバリがありましたので、そちらもペーパーヤスリでシャープに整えていきます。
下地塗装
続いて、本塗装をする前の下地としてクレオスのベースホワイトを吹いていきます
この下地処理は、深いツヤのある仕上がりを目的とするのであれば、必須作業になります。
また、パーティングラインを消すために、ボディ表面を削ったり、ヤスリのあとが残ってしまった場合は、必ずサフェーサーを吹いて本塗装の前に表面を滑らかにしておくことが大事です。
いかに下地処理で滑らかな表面を作り上げるか!
が重要な事かと思いますし、下地の段階からこの表面を意識しておくと、後々鏡面仕上げの工程で、時間を短縮出来たりするなど、効率があがります。
サフェーサーを吹き、パーティングラインも消え綺麗なボディーラインになったことを確認し、次の作業に移ります。
今回はここまで。
次回はインテリア完成までをお届けする予定です。
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