「ガンダムマーカーメッキとミラーフィニッシュは大胆に」

1/24 TAMIYA MERCEDES BENZ 500SEC Lorinser

【制作】1/24 TAMIYA MERCEDES BENZ 500SEC Lorinser part3

みなさんこんにちわ。
1つのプラモデルを3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間。

いつもご覧頂きありがとうございます。

クリア塗装

今回の動画はメルセデスベンツ500SECロリンザーの完成までをお届け致します。
さっそくまずはクリア塗装から。
クリア塗装工程に関しては全部で3回の工程。

使用しているエアブラシはタミヤのスプレーワークHGエアーブラシワイドを使用。

塗料はクレオスのGX100スーパークリア2をガイアカラーT01薄め液で「1:1.5」程度まで薄め、吹き付けています。

塗装工程1工程目は、少し遠めから塗料をボディ表面に対してふわっと乗せるように吹きつけ。

1工程目と2工程目の間に軽く2000番のペーパーヤスリで表面を整え、2工程目はしっかり全体をまんべんなく塗装。

3工程目は仕上げで、各部塗料が垂れる寸前を目安に吹き付けていきます。

万が一垂れてしまった場合は、最悪塗装を落としやり直したり、リカバーに時間を取られるなど、悲惨な事になりますので、慎重に塗装を行っていきます。


研ぎ出し

次に研ぎ出しを行っていきます。
クリア塗装後充分に乾燥させた塗装面は、一見ツヤがあるように見えますが、塗装面にはまだまだおうとつが存在しています。

このおうとつを消していく作業をしていきます。

徐々に番手を上げ滑らかな面にしていきますので、前もって逆算をしクリア塗装を行わなければいけません。

ここでクリア塗装時に意識している、塗料が垂れる寸前、つまり多少厚めにクリア塗装を行う事が、ここで生きてくると思います。

研ぎ出し工程としては2回の工程。

まずはペーパーヤスリ2000番で水研ぎし、次にラプロスの研磨クロス、6000番、8000番と番手をあげ水研ぎをしていきます。

個人的な鏡面の目安としては、反射する景色が歪まない程度と考えているので、研いでは拭き取り、確認、を繰り返し表面を滑らかにしていきます。


鏡面仕上げ

続いて鏡面仕上げの工程です。
鏡面仕上げの工程としては3つの工程となります。
ドレメルというメーカーのミニルーターにスジボリ堂のバフを取り付け作業を行って行きます。

1工程目はタミヤコンパウンドの粗目で1周。
パーツ表面の層を軽く剥がす、または一皮剥くといった感覚で研磨していきます。
あまり研磨しすぎても粗目のコンパウンドでは傷を消すことはできず、ピカピカになりません
ですのであくまでも軽く1周といった感じで作業を行っていきます。

2工程目はタミヤの細目(さいめ)で1周。

3工程目はタミヤの仕上げ目で傷がなくなるまでを目安に研磨していきます。

この3工程目の段階で下地が出ると本当に最悪なので基本的には各1周、最終的に仕上げ目で傷をしっかり消す事が出来ればOKを目標に行います。

最後の仕上げの際、ハセガワのセラミックコンパウンドとタミヤのモデリングワックスを使用しつるピカにし完成としています。


マスキングと塗装

次に外装パーツのマスキングと塗装をおこなっていきます。
今回のキットで外装の塗装を行う箇所は、ドアミラーとフロントグリルで、マスキング後、セミグロスブラックを吹き付けていきます。
ドアミラーとグリルに対し幅広タイプのテープでマスキング、面積の広い部分には、キット付属のビニール袋をカットしたものにマスキングテープを貼り付けマスク処理。
その後、塗装をする箇所を露出させたいので、デザインナイフでテープをカットし、これで塗装の準備が整い、アクリル塗料のセミグロスブラックを吹き付け完了です。

続いて筆を使用した外装パーツ塗分けです。
まずは予め塗装をしておいたウインカー部分やテールレンズの裏面にエナメルシルバーを塗装。
次にセミグロスブラックでドアノブを塗装。
続いてサイドのメッキモールとフロントグリルのメッキ部分、ウインドウモールのメッキ表現としてを4アーティストマーカーのシルバーで塗装をしていきます。

サイドモールとウインドウモールに関しては、念のためはみ出してもいいように、6ミリのテープでマスキングを行ってから塗装を行いました。
尚、ヘッドライトのリフレクター部分には、タイミングよく届いた最近話題のガンダムマーカーEXのメッキを使用してみました。

いつも使用している4アーティストマーカーのシルバーはクローム感強めのシルバーで、ギラっとした発色、ガンダムマーカーEXのメッキはメッキ感強めのシルバーで、落ち着いた感じの発色といったところでしょうか。

どちらも適材適所で使い分けていきたいと思います。

今回もう一つ試した塗料があり、4アーティストマーカーのホワイトを使用してみました。
こちらは隠ぺい力が強くささっと塗れるホワイトで、今までアクリルのホワイトで何度も筆塗をしていたのが噓のような、時短に成功。
エンジンルームのウォッシャータンクやバッテリー等の塗装に使えるかと思いました。


ミラーフィニッシュは大胆に

続いてフロントとリアのバンパーのメッキ部分の表現となりますが、塗料のリアルクロームを使うか迷った箇所でもあります。
今回はハセガワのミラーフィニッシュを大胆に使用し、メッキ部分の表現をしていきたいと思います。

ざっくりとバンパーの大きさにカットしたミラーフィニッシュ。
こちらを台紙からぺりっと剥がし、パーツとミラーフィニッシュの間に空気が入らないよう調整しながら貼り付け。

余った部分はデザインナイフでカットし、再利用したいので台紙に戻しておきます。

カットした後、指や綿棒を使いパーツにミラーフィニッシュを馴染ませていきます。

仕上がりとしては、塗装では表現できない程のメッキ感。
THEメッキのようなピカっとした仕上がりになります。
ハセガワのミラーフィニッシュは伸縮性もあり、しっかり馴染みますし、何よりもお手軽。

平坦で面積が広い部分のメッキ表現には、一番手っ取り早いツールかと個人的には思います。


仕上げ

そして最後にいよいよ仕上げとなります。
全ての調整が完了したパーツをひたすら組み上げていく箇所で、仕上がりに直結する箇所。
しっかり集中し仕上げていきたいと思います。
まずはウインドウガラスの取り付けから。
信頼と実績のタミヤですから、ウインドウの合いはいうまでもなく正確でぴったり接着することができました。

続いてルームミラーを取り付け、シャシーとボディの合体となります。
続けざまにフォグランプとドアミラーを組立。
フォグランプのリフレクターとドアミラーのミラー部分には、予めミラーフィニッシュの切れ端を貼り付けてあります。

接着は全てセメダインハイグレード模型用接着剤を使用。

次にワイパー等、細かいパーツを取り付けていく前に、ボディやタイヤに一旦ワックスをかけていきます。

サイドのエアロパーツを接着しテープで固定。
接着が固定するのを待っている間に、続々と残りのパーツを取り付けていきます。
まずはホイール。あらかじめ車高の確認はしてあったので、スムーズに取り付けを行う事ができ、理想のシルエットに。

続いてヘッドライト、テールライト、ナンバープレートを取り付け。
ヘッドライトにはなんとワイパーが!当時の高級車には必ずついていたこのワイパー。日本車ではシーマやセルシオあたりにもついていたかと思います。
懐かしさを感じつつどんどん組み立てていきます。

フロントとリアのバンパーを取り付け、こちらもテープで固定。
接着が固定するのを待っている間に、ドアミラーとワイパーを接着。

最後にボンネットを取り付け、固定していたテープを剥がし、これでタミヤメルセデスベンツ500SECロリンザーの完成となります。

最近メッキ部分の表現をするツールが増えてきたこともあり、前より随分楽にメッキパーツをふんだんに使った旧車の制作が出来るようになってきて、個人的にはとても嬉しい模型ライフです。

今回制作したこちらのベンツも然り。
メッキ部分がふんだんにあり、何年も制作を躊躇していたキットであります。

こうして完成した500SECロリンザーを見ると、プロポーションがいいのはいうまでもなく、王者の風格漂うフロントマスクが、なんともいえない渋さを醸し出しています。

メタリックブラックとガンメタのツートンで仕上げたこのベンツ。
模型棚にどっしりと構えてもらい、王者の風格を漂わせ威厳を放ってもらいたいと思います。

今回のブログは以上となります。
YOUTUBEにもまとめていますので、よろしければこちらもご覧ください。

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