「塗装で木目の表現してみた」【制作ブログ】1/24 TAMIYA MERCEDES BENZ 500SEC Lorinser part2

1/24 TAMIYA MERCEDES BENZ 500SEC Lorinser

いつもプラモの時間をご覧頂きありがとうございます。

ボディ塗装

今回はボディ塗装から行ってまいります。
キットのモデルであるこのSEC500ロリンザーに当時用意されていたカラーは、26色と非常に多く、インテリアも19色から選べる仕様となっていたようです。

今回の制作はツートンカラーでの塗装となり、使用した塗料は、タミヤのブラックメタリックとガンメタルになります。
重厚かつ威厳があり悪そうなベンツに仕立て上げてまいります。

まずはサイドモールにガンメタを塗装。

塗料が乾いたのち、サイドモールをマスキングし、ブラックメタリックを吹き付けていきます。

ボディ塗装の工程としては、それぞれいつも通りの3工程。

1工程目は各曲線や角と呼ばれる部分を中心に。

2工程目はルーフやボンネット等を中心とした広い面積の部分。

3工程目は各部ムラのないよう塗装をしていきます。

塗分け(エアブラシ)

次に各パーツをエアブラシを使い塗分けを行っていきます。
塗装を行うのはエンジンパーツ、下回り、シャシーにインテリア、ホイールとなります。
まず下準備として、エンジンをある程度塗装を行っても問題ない工程まで組み立ててしまいます。

下準備としてはもう一つ、ホイールのマスキングがあります。
付属ホイールのメッシュ部分はメッキ加工ではないので、こちらにフラットアルミを塗装すべく、クレオスのマスキングゾル改でマスキング。

ここから塗装に入っていきます。
まずは一番パーツが多いブラックの箇所から。
使用した塗料は、ガイアノーツのサーフェイサーエヴォブラックで、シャシーや下回り、エンジン類などにメタリック系の塗装を行うので下地塗装として吹き付けを行いました。

下地にブラックを吹き付けておくとメタリック塗装を行った時に重厚感がでるので、エンジンなど筆頭に、重厚感を出したい時はこの工程で塗装を行っています。

続いてメタリック系の塗装です。
エンジンとマフラーにはクレオスのスーパーアイアン、その他のエンジンパーツとマスキングを終えたホイールはフラットアルミで塗装を行います。

続いてインテリアパーツの塗装です。
ベース色はタミヤのダークグレーを使用。
実車の写真等を見ると、シートは皮張りとなっていますので、もう少し暗めで、皮特有のてかりがほしかったので、ダークグレーが乾いたのち、タミヤのスモークを吹き付けてみました。
「重厚で高級感溢れるシート」のような質感になりとても満足しました。


塗分け(筆)

次に筆を使用した塗分けを行っていきます。
今回のキットはエンジンの再現もされており、非常に塗分け甲斐があります。
まずはエンジン部分から。指定色であるブルーを塗装。
古い車にでよくある塗装指定なのですが、なぜこの部分はブルーの指定なんでしょうか。
耐熱対策でこのようなカラーとなっているのか?
はたまたエンジンブロックの素材そのもののカラーがこの色なのか?
謎は深まるばかりですが、どんどん進行していきましょう。

次にタイミングベルトやホース、オイルキャップにエキゾーストパイプ、ファンにメーターパネル等を、順にシルバー、ゴールド、ガンメタ、ブラック、ホワイトと塗装

この時点でクリアパーツである、ヘッドライトとテールライトもクリアオレンジとクリアレッドを使用し、塗装をしておきます。

これで筆を使用した塗分けは一旦完了です。


木目塗装

続いてこのベンツの豪華なインテリアを演出している、メインともいえる木目パーツの部分を、塗装により表現していきたいと思います。
塗装手順としては、ベース→模様→上塗りといった具合でしょうか。
まずはベースから。
エナメルシルバーを使用し、ベースの塗装を行います。
このエナメルシルバーを使用する意図としては、エナメルの上にアクリル塗料を重ねますが、エナメルの上にエナメル、もしくはアクリルの上にアクリル塗料を重ねると塗料が混ざってしまい、綺麗な木目にはなりません。
ですので、種類や特徴が違う塗料を使い分け塗装を行うようにしています。

ベースのエナメルシルバーが乾いたら、アクリルのレッドをドライブラシのような感覚で、筆の先端をうまく利用し模様をつけていきます。
この部分のカラーは、クリアオレンジよりも濃いカラーであれば、ブラウンやブラックなどでもいいかもしれません。

更に塗料が乾いたのちクリアオレンジを3層程重ね木目塗装の完成です。

クリアオレンジが乾いたら、説明書の指定箇所をフラットブラックで塗装し、インテリアパーツの塗分けまでが完成となります。


下回の組立

続いて下回りの組立を行っていきます。
こちらのキットエンジンはもちろんのこと、下回りのパーツもしっかりモールドされていたり、細分化され、ギミックがわかるようなパーツ構成となっていて、とても勉強になります。
まずはエンジンから取り掛かります。
塗装を終えたパーツ達は、あとはどしどし組み上げていくのみ。
しっかりと塗分けも行ったので、リアルなエンジンが再現できたかと思います。

続いて下回りですが、まずは足回りをしっかり組み上げていきます。
説明書通りに組み上げることが出来、特に難しい部分はありませんでした。

次にエンジンをマウント。
シャシーにエンジンが入ると一気に車らしくなり、とてもテンションがあがります。
こちらも接着を強固なものにしたいので、セメダインハイグレード模型用接着剤を使用し、組付けを行いました。

フロント、リア共にしっかり接着が出来たら、ここで洗濯ばさみの登場です。

それぞれ組み上げたパーツを固定し、しばらく挟んだままにしておきます。
完成後にバラバラになってしまったりするのはいやなので、ここはじっくり固定するまで洗濯ばさみに頑張ってもらいましょう。

足回りを固定している間に、マフラーを取り付けこれで下回りの組立が完了です。


デカールの貼付

次にデカールの貼り付けですが、このキットにデカールは付属しておらず、自作デカールとなります。
メーター部分にデカールを使用しました。
ホワイトメーターなのでバックをあらかじめホワイトで塗装し、メーター針やスピード目盛りをブラックで筆塗りしてあります。
レッドゾーン部分がしっかりデカールで再現出来たので満足。
レジン液でしっかり保護し作業が完了です。


インテリアの組立

最後にインテリアの組立となります。
こちらもすでに塗装が済んでいるパーツ達となりますので、ひたすら組み上げていくのみ。
一生懸命木目塗装を行ったパーツ達や、高級感溢れるシート類が組みあがっていきます。
この年代の高級車についていた電話。
初めておめにかかりましたが、とにかくでかい(笑)
今となっては考えられませんが、当時はこれが当たり前だったようで、日本車ですと、セルシオやシーマ、センチュリーやプレジデントなどにもオプションで付けることができたようです。

時代の進歩を感じつつインテリアが完成。
しっかり木目が再現できとても満足感を得られるインテリアになったかと思います。

今回はここまで。
次回は完成までをお届けする予定です。

本日のブログをYOUTUBEにもまとめていますので、よろしければこちらもご覧ください。

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