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タンクの塗装
今回はタンクやサイドカバーなどの塗装から行って行きます。
狙った色味はスカイブルーとコバルトブルーの中間色あたりで、どうせならメタリック要素も入れたいと思い、キャンディーブルーに挑戦してみました。
あまり暗くならないよう下地のシルバーは明るい色味の、クレオスのメタルカラー「ステンレス」をチョイス。
このステンレスの上からタミヤのクリアブルーを吹き付け。
タミヤのラッカー溶剤と塗料を1:1で混ぜ合わせ吹き付けていきます。
本塗装の工程に関してはいつも通りの3工程。
1工程目は各曲線や角の部分を中心に。
2工程目は全体的に薄くまんべんなく。
3工程目は各部ムラをチェックしながら全体的に塗装をしていきます。
タンクやサイドカバー、ヘッドライトカバー、フロントフォークを吹き付けました。
エアブラシでの塗分け
次にエアブラシを使用した塗分けを行っていきますが、エンジン部分をまとめて塗装を行いたいので先に組み立てていきます。
しかしこのエンジン、しっかりピストンホールも再現されていて、とても精密。
ハセガワがどんどん好きになるようなロジックで感服でございます。
塗分けに関してはまずは、ガイアノーツのエヴォブラックを使用し、セミグロスブラック指定のパーツと、シルバー指定のパーツの下地としてランナーごと塗装。
続いてシルバー系の塗装となりますが、今回の注力点として各部位でシルバーの種類をわけ塗装を行いました。
主にエンジンなどアルミパーツであろう部分はフラットアルミ、ステンレスパーツであろう部分はクレオスのステンレス、鉄パーツであろう部分はクレオスのアイアンなどにわけて塗装を行いました。
筆での塗分け
次に筆を使用した塗分けをおこなっていきます。
まずはウインカーやテールライト等のクリアパーツから。
筆を使用した塗装に関して、アクリル塗料を使用し塗装を行いますが、ムラになりやすいので、筆で塗るというよりも、筆で塗料を盛るといった感覚で塗装を行っています。
チェーン部分のコネクティングピンやその他のボルト類は最近大活躍の4アーティストマーカーを使用し塗装。
マーカーの先端でちょんちょんするだけであらびっくり。
お手軽に金属感のあるボルトが表現でき完成度を高めてくれるので重宝しています。
ステップのゴム部分等はフラットブラック。
バッテリーのキャップ部分はイエローで塗装。
リアサスペンションに関してはそのままでも十分リアルなのですが、どうせならもっとリアルにしたいと思い、取り付け部分のゴムの表現、スプリング部分の油の表現、サスパーツそれぞれの素材の違いを塗装で表現してみました。
ゴムパッキンと油の表現にはエナメルのフラットブラック。
スプリングは4アーティストマーカーのシルバー。
サスパーツの素材の違いはエナメルのシルバーで塗装。
しっかり各部位のキャラクターが立ちリアルに仕上がったかと思います。
またオイルタンクに関しては、元のパーツがクリアパーツだったので、表面に薄めのホワイトを吹き付け、裏面からブラウンを筆で塗ってみました。
タンク内部のオイルが表現できたので、仕上がりに満足です。
デカールの貼付
続いてデカールの貼り付けとなります。
調べたところ、さんぱち先生は初期のモデルと後期のモデルで若干タンクのデザインが変わります。
今回のキットは初期のモデルのデザインパターンとなります。
パーツとデカールの隙間にある水分と空気を、綿棒の腹を利用し、パーツに対し転がしながら除去していきます。
Rがついた部分は特に難しい部分ですので、タミヤのマークフィットを使用しながら、尚且つデカールが傷ついて破れないよう、慎重に貼り付け作業を行いました。
エンジン組立
次にバイク模型の心臓部分、エンジンの組立を行って行きます。
まずはプラグから。バイク模型はエンジンの仕組み等を知る絶好の機会。
これがプラグね?
などと制作すると楽しさが倍増します。
続いてエアクリーナーキャブレターを組み立て。
さんぱち先生のようなネイキッドバイクの場合、エンジン部分がむき出しになっているので、出来る限りこのエンジン部分はリアルに仕上げて行きたいところであります。
パイピング等をはじめ、細かいパーツはしっかり接着し固定したいので、セメダインハイグレード模型用接着剤を使用し接着。
この接着剤は水性タイプなので、塗装部分も侵さずすぐれもの。
毎度重宝しています。
余談ですが、このさんぱち先生をはじめとしたハセガワのバイク模型は、パイピングも精密に再現されていて、キャブ部分だけでも沢山のパイピングをしなければいけません。
更にパイプの種類は、透明なパイプとブラックのパイプと2種類ありますので間違えないよう、じっくり説明書を見ながら組付けを行います。
エンジンをフレームにマウントし、接着したパーツがしっかり固定できたのを確認し次の工程に移ります。
リアの組立
次にリア周り等の組立となります。
リア周りの組立をする際、正確にフレームとエンジンが固定していないと崩れてしまいます。
このキットは左と右のフレームを合わせ接着し固定するタイプのものですので、フレームとフレームの隙間に流し込みタイプの接着剤を流し込み、タンク下のフレーム部分の見えなくなる箇所にセメダインハイグレード模型用接着剤を塗布し強度をあげています。
しっかり固定したエンジンに対しマフラーを取り付け。
それにしても3発なのになぜ4本だしのマフラーなのか?きっと当時、スズキの強い信念があったと推測しますが、謎は深まるばかり。
次にリアホイールの組立となりますが、ホイールは2分割となっていますので、セメダインハイグレード模型用接着剤を使用し固定。
スポーク根本の部分はエナメルシルバーを塗装し、質感の違いを表現してみました。
チェーンカバーを取り付けそのまま本体へ合体。
一気にバイクらしくなる過程でわくわくが止まりません。
すでにかっこいい…
続いてサイドのエンジンカバー、リアサスペンションを取り付け、更にわくわくマックス。
こうしてみるとサスペンションの塗分けは大正解でした。
旧車バイクならではのリアルに少しは近づけたでしょうか。
今回の収録はここまで。
次回は完成までをお届けする予定です・
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