いつもプラモの時間をご覧頂きありがとうございます。
さて今回はバイクが無性に作りたくなりGT380を手に取りました。
伝説的で今も尚絶大な人気を誇る名車GT380.
一体どんなバイクなのか?説明書を見ながら紐解いていきたいと思います。
GT380とは?&パーツの確認
スズキのGTシリーズは「大いなる余裕」を開発テーマに、大排気量化を目指すスズキがTシリーズの後継モデルとしてシリーズ化したバイクです。
スズキがこだわりを持つ2ストローク方式の技術を受け継ぐGT750、GT550、GT380は、新型の空冷2ストローク3気筒エンジンを搭載したモデルです。
GT250、GT185、GT125の各クラスは2気筒エンジンを搭載し、GT100は単気筒エンジンを搭載しました。
3気筒エンジン搭載のGTシリーズで最も小排気量のGT380は、6速トランスミッションを組み合わせ、ロードスポーツモデルとして1971年の東京モーターショーに参考出品され、高い注目を集めました。
スズキは当時、350ccがミドルクラスの主流で、軽自動車として高い評価を得ていたフロンテLC10型に搭載された、空冷2ストローク3気筒エンジンのノウハウを投入し、GT250のボア54mm×ストローク54mmの2気筒エンジンをベースに、1気筒分を追加して3気筒とする設計・開発を経て、380ccという排気量になりました。
冷却には、エンジン上部を流れる空気をシリンダーヘッドへ導き、流速を増して通過させて冷却効果を上げる、独自のラムエアーシステムをGTシリーズで初めて採用しました。
マフラーは左右が単独で、中央のエキゾーストパイプは途中から2本に分かれる4本マフラーとし、排気音も軽快で重量感のある精悍なスタイルとなりました。
1972年1月に発売されたGT380は、エンジンとフレームのマッチングも良く、滑らかに吹け上がる3気筒エンジンと軽快なハンドリングで、車格をしのぐ迫力と操縦性能を合わせ持っていました。
その軽快さから、二輪の教習車として導入されるなど、同一排気量の4ストローク6気筒エンジンに相当する性能を実現しました。
また、そのスムーズな走りから「走る電気モーター」と呼ばれ、高い人気を博しました。
この名車GT380がパッケージ化されたハセガワのキット。
パーツ点数は多めで、さまざまな部分がリアルに再現できる内容となっています。
それではさっそく作っていきましょう。
タンク等の組立
まずは分割されたパーツを組み合わせ、タンクを組み立てていきます。
以前制作したケッチもそうだったのですが、こちらのGT380のタンク、タンクの裏も精密に再現されており、すでにリアルな仕上がりを想像しわくわくしております。
ハセガワの模型魂を感じずにはいられません。
パーツをランナーから切り離したら、切り離した際に出来てしまうゲート痕を、ヤスリやデザインナイフなどで削り取ります。
これらのパーツを分割された状態で塗装を行ってから組み立ててしまうと、接着部分が溶剤で溶け、塗装が台無しになってしまいますので、組み立てて問題ない箇所は先に組み立ててしまい、そのあと塗装を行っていきます。
僕の場合、他にもカーモデルやバイクプラモ等で、エンジンが付いているモデルは、エンジンの腰下部分などは先に組み立ててしまってから一気に塗装を行っています。
こちらのほうが効率も上がりますし、塗装関連の事故の割合も減りますのでオススメです。
最後に速乾タイプの接着剤を分割箇所に流し込み接着。
しっかり固定したのを確認し、裏からセメダインハイグレード模型用接着剤で補強をおこないます。
タンクにパテ盛り
次にタンクの合わせ目を消していきます。
合わせ目を消す作業として、まずは合わせ目にパテを盛り付け。
合わせ目消しの処理に使用するのは、クレオスのセメントS溶きパテとなります。
先が平らな撹拌棒などにパテを取り、パーツの溝や段差に盛り付けます。
合わせ目消し
パテが乾燥したのを確認し、ペーパーヤスリの800番で表面を滑らかにしていきます。
タミヤのペーパーヤスリは耐水ペーパーですので、水をつけながらパテを盛った部分を滑らかな面にしていきます。
最終的にパーツ同志の段差や溝が埋まり一つの面になればOK。
模型を制作する上で、リアルに見せられる部分のテクニックとして、この「合わせ目消し」があげられるかと思います。
バイク模型では2つのパーツを組み合わせてタンクを制作しますが、実車は違います。
パーツとパーツを組み合わせた場合、必ず段差が生まれますので、その段差を解消し一つの面になればOK。
いかに玩具感を無くし実車に近づける事が出来るかが最大限表現できる箇所ですし、この合わせ目を消さずに完成させた時と、消して完成させた時ではリアル度が大きく変わってきますので、丁寧に作業を行っていきます。
下地処理
次に合わせ目消しが終わったタンクやそのほかのパーツに、本塗装前の下地処理をおこなっていきます。
今回のGT380のカラーはマリンブルーのような明るいブルーにする予定で、パーツ成形色だけでも十分かっこいいのですが、どうせならメタリックも少しいれたいので、キャンディー塗装で仕上げていこうと思います。
下地の色は無難にグレー系をチョイス。
のちにシルバーを重ね、キャンディ塗装の下地とします。
タミヤ缶スプレーのグレーサフェーサーを使用しますが、缶スプレーの場合、塗料が一度にたくさんでるので吹き付ける際には注意が必要です。
持ち手の左から右へ、手前から奥へといった具合に、素早く吹き付けるよう心掛けていて、薄く重ねて吹き付け、むらのない仕上がりになるように吹き付けています。
また気温の低い場所に保管していたスプレー缶は手に持った際に温度が上がりスプレー缶の中に結露が溜まってしまいます。
その状態で吹き付けると、だまになってしまい、吹付が安定しない場合がありますので、吹き付ける前に缶の底をお湯などにつけ、常温にし良く振ってから使う等注意が必要です。
また室内での吹付作業は、臭いが充満してしまうので、吸い込みが強力な塗装ブースなどを設置し、充分換気をしながら行うとよいでしょう。
このように注意しながら行った今回の吹き付け作業、綺麗に仕上げることが出来ました。
今回はここまで。
次回はリアの組立までをお届けする予定です。
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