1/24 FUJIMI NISSAN MID4 part3
みなさんこんにちわ
制作過程を3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間へようこそ
今回の動画は日産MID4の完成までをお届け致します
まずはクリア塗装から
クリア塗装
クリア塗装の工程は全部で3回
使用しているエアブラシはタミヤのスプレーワークHGエアーブラシワイドで、塗料はクレオスのスーパークリア3(GX100)をガイアカラー薄め液(T01)で「1:1.5」に薄めて吹き付けています
塗装工程1工程目は、少し遠めから塗料をボディ表面に対してふわっと乗せるように吹きつけ
2工程目は角部分からはじめ全体をまんべんなく塗装していき
2工程目と3工程目の間に2000番のペーパーヤスリで表面を整えてます
3工程目は仕上げで、全体を塗料が垂れる寸前を目安に吹き付けています
万が一垂れてしまった場合は、IPAで塗装を落としてやり直したり、リカバーに時間を取られるなど、悲惨な事になりますので、慎重に塗装を行っていきます
研ぎ出し
次に研ぎ出しを行っていきます
クリア塗装後充分に乾燥させた塗装面は、一見ツヤがあるように見えますが、塗装面にはまだまだおうとつが存在しています
このおうとつを消していく工程です
徐々にペーパーヤスリの番手を上げながら滑らかな面にしていくので、前のクリア塗装工程では逆算をし厚めに塗装をしています
研ぎ出し工程としては3回の工程
1工程目は2000番のペーパーヤスリで水研ぎをしていきます
艶が出ているクリア塗装面の艶を消していく感覚で水研ぎ
2工程目、3工程目はそれぞれゴッドハンド製の神ヤスを使い
それぞれ6000番、8000番と番手をあげつつ水研ぎをしていきます
鏡面の目安としては、反射する景色が歪まない程度と考えているので、研いでは拭き取り確認を繰り返し、表面を滑らかにしていきます
2000番から始め、マットな面が徐々に艶が出てきたことを確認し終了です
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鏡面仕上げ
続いて鏡面仕上げの工程です
鏡面仕上げの工程としては3つの工程となります
シーフォース製のリトルーターにスジボリ堂のバフを取り付け作業を行っています
1工程目はタミヤコンパウンドの粗目で1周
表面を一皮剥くといった感覚で研磨していきます
1工程目で粗目のコンパウンドでは傷を消すことはできませんので、2工程目3工程目につなぐ感覚で少しずつ傷を消しながら艶を出していきます
2工程目はタミヤの細目(さいめ)で1周
3工程目はタミヤの仕上げ目で、限りなく傷がなくなるよう意識しながら研磨していきます
万が一途中で角が出てしまったら、慌てず残しておいたボディカラーなりでタッチアップ
バフが届きづらい奥まった箇所は、タミヤの研磨クロスや綿棒などにコンパウンドをつけ磨いていきます
マスキングと塗装
続いてマスキングと塗装をしていきます
本塗装を経てクリア塗装をし鏡面仕上げでツルツルになったボディに対し重ねての塗装です
塗装をする箇所はウインドウモール
MID4は2ドアですのでフロントと両サイド、そしてフロントリップの4箇所をマスキングします
直線的な箇所は幅を見定めた上で通常のマスキングテープを使用
ウインドウモールで複雑な形状をした部分は、大まかにマスキングをし、塗装したい部分を露出させるようにデザインナイフでカットです
ボンネットのエンブレムはデカールが貼り付けてあるので、ティッシュを一枚かませマスキング
デカール部分にテープのノリがついてしまうと、マスキングを剥がす際にデカールごと剥がれてしまう可能性があるので、このようにリスク回避をしておきます
フロントリップは角度がついた箇所ですので、曲面追従タイプのマスキングテープを使用しました
塗料はエヴォブラックを使用し吹き付けを行います
次にクリアパーツですが、こちらの塗装順としてはバックランプ部は塗装しないので一番最初にマスク処理をしておき、クリアオレンジ→クリアオレンジをマスキング→リフレクター部にレッドを塗装→クリアレッドの順で塗装しました
リアのルーフスポイラーはスモークで塗装です
エンジンフードの開閉加工からボディの合体
続いてエンジンフードの開閉加工からボディの合体までです
まずはウインドウを取り付けていきます
特に歪みもないのでスムーズに取り付けることができました
取り付けはセメダインハイグレード模型用接着剤を使用です
次にエンジンフードですが、キット付属のままですとトランクフードと一体になっています
ここはエンジンを綺麗に作れたので開閉させたいと思い、パカっとさせる機構を作っていきます
2mmのプラ角材に0.8mmのピンバイスで穴をあけ、2分割にしておきます
そこに0.8mmの真鍮線を通します
先端はL字にしておきボディへのステーとします
ボディにエンジンフードをテープで仮止めし、裏面からこの真鍮線とプラ材を組み合わせたものを瞬間接着剤で取り付けです
L字部分のステーをボディに固定し、2分割したプラ材の片方はボディに、もう片方はフード側に取り付けです
これでしっかりフードが固定されパカっとできる気候が出来上がりです
ボディはミラーフィニッシュを貼り付けたルームミラーを接着し、スミ入れをしたらシャシーと合体していきます
仕上げ
最後に残ったパーツを取り付けていく仕上げの工程です
クリアパーツは裏面からシルバーを塗装し、透け防止と発色をUP
さらに4アーティストマーカーブラックで縁取りをしておきます
これでクリアパーツ類はくっきりと立体的になりリアリティがUP
フロントのフォグはミラーフィニッシュを貼り付けたあとクリアパーツを取り付け、そのままボディに取り付けていきました
次に細かい部分の取り付けです
フロントはウインカーに車名プレートワイパーを取り付けていきます
リアはルーフスポイラーとテール、そしてマウフラーエンドに車名プレートを取り付けです
ボディサイドはミラーフィニッシュを貼り付けたサイドミラー、サイドマーカー
あらかじめ穴を開けておいたキーシリンダー部分は代替案としてハイキューパーツのマイナスモールドをとりけます
最後にモデリングワックスで軽く磨き上げ完成です
完成
R32やZ32へ開発技術がそのまま流用された日産MID4
このキットは初期型のMID4ではありますがこうして並べてみると、R32では足回り、Z31&32ではエンジンやフォルムなどリンクする部分がたくさんあり、少なからずそれぞれの車の物語や歴史を感じることができました
初期型が世の中にお目見えしたのは1985年、この初期型のMID4と同じエンジンを積んだのがZ31や31レパードに31シーマなどなど
MID4はこの初期型からさらに改良を重ねMID4-2へと進化を遂げ、Z32と同じエンジンを持つ車へとなります
奇しくも市販化はされませんでしたが、プロポーションやフォルムは完成度が高く、本当に都内の一等地などを走る和製スーパーカーとして目撃されていてもおかしくない程
キットはフジミ製でMID4-2と比べると少しクラシカルな初期型
個人的には初期型の方が好みではあります
エンジンもハーフパーツではありますが、しっかり再現されており、パーツ点数も少なく組み立てやすいモデルでした
足回りを自分好みの3D製ホイールに換えてさらにカッコよく仕上げることができました
その昔日本はスーパーカーを作ろうとしていたんだと、スポーツカー好きのプラモの時間にはとても感慨深い作例となりました
今回は以上となります
ゆっくりMID4をご覧いただければ幸いです
ご覧頂きありがとうございました
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