【制作】1/24 TAMIYA SUBARU IMPREZA WRC MONTECARLO’05 part1「ビス止めもどき加工してみた」

1/24 TAMIYA SUBARU IMPREZA WRC MONTECARLO'05

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今回は季節が冬ということもあり、それにつられたのか、手に取ったのはタミヤから発売されたスバルインプレッサWRCモンテカルロ2005年モデル。

2代目となるスバルの心臓ともいえる水平対向エンジン搭載車であるインプレッサは、当時世界ラリー選手権でどんな活躍をしたのか?
まずはそこから紐解いていきたいと思います。

インプレッサWRCとは?とパーツの確認

2004年の世界ラリー選手権(WRC)において5勝を上げ、さらに最多SSベストタイムを記録しながらチャンピオンに手が届かなかったスバル・ワールド・ラリー・チーム。王座奪還を目指した2005年の第1,2戦は従来マシンを投入することを決定しました。

というのも、開幕戦モンテカルロは舗装路のうえに雪や氷が残る難しい路面コンディション、そして第2戦のスウェーデンは雪と氷のラリー。

どちらも非常に特殊なイベントとして知られ、タイヤ選択と戦術が勝敗を大きく左右するだけに、信頼性の高い2004年型マシンを投入するのは戦略上有効といえるからです。

例年通り伝統のモンテカルロからスタートした2005年のWRCは、6ワークスが顔を揃えての激戦となりました。

スバルは2004年型のインプレッサWRC2台を持ち込み、1台を2003年のチャンピオン、ペター・ソルベルグ選手、もう1台を前年注目を集めた元F1ドライバー、ステファン・サラザン選手に託したのです。

モンテカルロに姿を現したインプレッサWRCはホイールがBBS製の4穴タイプに変更され、ブレーキは8ピストンキャリパーと40mm厚のディスクを採用したAP製を使用していました。

ペター・ソルベルグ選手は第1レグ、ブレーキトラブルに見舞われながら4位でフィニッシュ。

第2レグも4位をキープし第3レグでの巻き返しを図ります。

しかし、難所として名高いチュリニ峠を含む第3レグ、トップタイムをたたき出して総合3位に浮上した矢先、続くSS12でクラッシュしラリーを終えます。

一方、ステファン・サラザン選手は第2レグのSS6でコースアウト。

しかし、再スタートルールにより第3レグから復帰し、総合24位からわずか6ステージで14位に浮上する健闘を見せたのです。

モンテカルロでは期待された結果を残せなかったとはいえ2つのSSでベストタイムをマークし、さらに次戦のスウェーデンではペター・ソルベルグ選手が優勝を獲得。

インプレッサWRC2004のパフォーマンスが未だにトップレベルにあることを実証したのです。

キットのパッケージ内容としては、ラリーカーの真骨頂が楽しめる内容となっていて、極限まで不要なものを排除した内装や、雪道を豪快に走る為の外装パーツ、スポンサーのデカール等が完全再現されています。

それではさっそく作っていきましょう。

スジ彫り

まず初めにスジ彫りを行って行きます。
今回主に重点的にスジ彫りを行った箇所は、フォグカバー部分となります。
というのもクリア塗装を行った際に、この部分は塗料に埋もれてしまいそうに感じたので気持ち深めに彫っておきました。

使用しているツールはタミヤ製のスジ彫り超硬ブレードで、0.15mmのブレードを装着しています。

リアルな完成度を追求するにあたり、ボディパーツにスジをいれておかないと、塗装を重ねた際に、溝が塗料で埋もれてしまい、リアルなシャープさが欠けてしまわないようにする為、この工程は非常に重要な工程となりますので丁寧に彫っていきます。

といってもあまり深くし過ぎるとシルエットを壊す原因になったり、パーツが貫通し割れてしまう場合もありますので、あくまでも軽いタッチで3~5回を目安に、ボンネットやドアなどの開閉パーツ部分は少し深めを意識し、彫っていきます。

ボディの調整加工

続いてボディの調整加工となります。
まずは説明書に記載のあるルーフ部分とキーシリンダーの加工となりますが、キット本来の姿ですとキーシリンダーが再現されています。

これをふまえ、クリアを厚めに塗装することと、鏡面仕上げを行う際、塗装面をゴリゴリ削っていきますので、穴をあけインセクトピンで再現していきたいと思います。

0.8ミリのピンバイスで穴をあけ加工。
フォグカバーとフロントリップにはビスのモールドがありますが、おそらく塗装で輪郭がぼやけてしまうと予想し、こちらもそれぞれ0.8ミリと0.4ミリのピンバイスで穴をあけ加工。

のちに真鍮線の先端にハイグレード模型用接着剤をほんのり付け、さらにブラックで塗装し、ビスもどきとして加工し取り付けていきます。

パーティングライン消し

次にボディ全体にあるバリやパーティングラインを取り除いていきます。
パーティングラインは大体どのキットでも、ボディを真上から見た際、縦一直線に入っている場合が多いので、実際に指で触り段差を確かめながら作業を進めていきます。

作業手順としては、ペーパーヤスリに水をつけ、ボディ全体にあるパーティングラインを取り除いていきますが、取り除く際の注意点として、細かなプレスラインもありますので、そのプレスラインまで削ってしまわないよう注意が必要です。

このキットの場合特にリアはトランク周辺、バンパー、フロントマスク周辺にパーティングライン、ウインドウモール内側や、フェンダー部分にはバリがありましたので、そちらも削りシャープに整え、次の工程に進んでいきます。

下地塗装

続いて、塗装をする前の下地としてタミヤのグレーサフェーサーを吹いていきます。

これは最近導入した互換屋の塗装ブースですが、これがまたすごく良いんです。
吸い込みの強さはもちろんのこと、照明やカバーまでついており、作業が一段とはかどります。

下地処理に関しては、深いツヤのある仕上がりを目的とするのであれば、必須作業となります。

パーティングラインを消すために、ボディ表面を削ったり、ヤスリのあとが残ってしまった場合は、必ずサフェーサーを吹いて本塗装の前に表面を滑らかにしておきましょう。

いかに下地処理で滑らかな表面を作り上げるか!
この工程が重要な事かと思いますし、下地の段階から表面を意識しておくと、後々鏡面仕上げの工程が時間を短縮出来たりするなど、効率があがります。

個人的に塗装全般で気を付けていることは、どの塗装工程でも、塗料が乾き指で触った感触がザラザラしている場合は、軽くペーパーヤスリをあて、ザラザラをなくし平坦に近づけられるよう、調整するようにしています。

サフェーサーを吹き、パーティングラインも消え綺麗なボディーラインになったことを確認し、次の作業に移ります。

今回はここまで。
次回は内装完成までをお届けする予定です。

本日のブログは以上となります。
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■使用機材など

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