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クリア塗装
今回の動画は完成までをお届け致します。
まずはクリア塗装から行って行きます。
クリア塗装工程に関しては全部で3回の工程。
使用しているエアブラシはタミヤのスプレーワークHGエアーブラシワイドで、塗料はクレオスのGX100スーパークリア2をガイアカラーT01薄め液で「1:1.5」程度まで薄めて吹き付けています。
塗装工程1工程目は、少し遠めから塗料をボディ表面に対してふわっと乗せるように吹きつけ。
1工程目と2工程目の間に軽く2000番のペーパーヤスリで表面を整え、2工程目はしっかり全体をまんべんなく塗装。
3工程目は仕上げで、各部塗料が垂れる寸前を目安に吹き付けていきます。
万が一垂れてしまった場合は、最悪塗装を落とすなど、リカバーに時間を取られ、悲惨な事になりますので、慎重に行っていきます。
研ぎ出し
次に研ぎ出しを行っていきます。
クリア塗装後充分に乾燥させた塗装面は、一見ツヤがあるように見えますが、表面にはまだまだおうとつが存在しています。
このおうとつを消していく作業を行います。
徐々に番手を上げ滑らかな面にしていくので、逆算しクリア塗装を行わなければいけません。
ここでクリア塗装時に意識している、塗料が垂れる寸前、つまり多少厚めにクリア塗装を行う事が、ここで生きてくると思います。
研ぎ出し工程としては2回の工程。
まずはペーパーヤスリ2000番で水研ぎし、次にラプロスの研磨クロス、6000番、8000番と番手をあげ水研ぎをしていきます。
個人的な鏡面の目安としては、反射する景色が歪まない程度と考えているので、研いでは拭き取り、確認、を繰り返し表面を滑らかにしていきます。
鏡面仕上げ
続いて鏡面仕上げの工程です。
鏡面仕上げの工程としては3つの工程となります。
ドレメルというメーカーのミニルーターにスジボリ堂のバフを取り付け作業を行って行きます。
1工程目はタミヤコンパウンドの粗目で1周。
パーツ表面の層を軽く剥がす、または一皮剥くといった感覚で研磨していきます。
あまり研磨しすぎても粗目のコンパウンドでは傷を消すことはできず、ピカピカになりませんので、あくまでも軽く1周といった感じで作業をしています。
2工程目はタミヤの細目(さいめ)で1周。
3工程目はタミヤの仕上げ目で傷がなくなるまでを目安に研磨していきます。
この3工程目の段階で下地が出ると本当に最悪なので基本的には各1周、最終的に仕上げ目で傷をしっかり消す事が出来ればOKを目標に行います。
最後の仕上げの際、ハセガワのセラミックコンパウンドとタミヤのモデリングワックスを使用しつるピカにし完成としています。
マスキングと塗装
次にマスキングと塗装を行っていきます。
こちらのキットにはマスキングシールが付属してあり、作り手側の作業を一つ削減
とても有難い配慮でございます。
ぺりっと台紙から剥がし、ウインドウに貼り付けていきますが、貼り付けるコツとしては、角を決め、上辺から貼り付けていくことでしょうか。
タミヤのマスキングシールはバチピタで貼り付けることが出来るので安定感があり貼り付けやすいので、誰でも簡単に綺麗なマスキングをすることが出来ると思います。
残った部分は手持ちの幅広タイプのマスキングテープでマスキング。
ボディのほうはウインドウモールを塗装するためのマスキングを行います。
細目のマスキングテープを貼り付け、塗装したい部分をデザインナイフでカットしていく方法でマスキングを行いました。
スジを彫る際にこういった箇所を深めに彫っておくと、マスキングもしっかり決まるので、スジ彫りの大事さを改めて認識した次第でございます。
残りのボディはマスキングテープを使うのがもったいないので、キット付属の袋でエコマスキングを行いました。
フロントライトのリフレクター部分をエナメルシルバーで塗り分けパーツの素材をアピール
レンズ部分はガンダムマーカーのブラックで縁取りし外装パーツの塗分けが完了です。
フロントリップをカスタム
続いてフロントリップのカスタムを行っていきます。
説明書指定ではこちらのフロントリップはセミグロスブラックで塗装指定がありましたが、実車を調べてみたところ、カーボン素材が使われていたように見えましたので、手持ちのハセガワカーボンフィニッシュを貼り付け再現してみました。
追加でフロントリップ、フォグライトカバー、サイドのエアロに使用されているビスを、真鍮線とセメダインハイグレード模型用接着剤で再現。
手順としては、まず制作動画の1に収録したように、あらかじめリップ部分に0.4ミリのピンバイスで穴を開け加工しておき、同じく0.4ミリの真鍮線を7ミリ程の長さで穴の数だけカット。
カットした真鍮線の先端にセメダインハイグレード模型用接着剤をトップが丸くなるようつけ、乾燥したらその丸くなった先端をガンダムマーカーのブラックでちょんちょんと色をつけていきます。
塗装が乾燥したら空いている穴に対し取り付け、裏面からセメダインハイグレード模型用接着剤を流し込み固定。
リアルになるかな~と思いましたが、思ったより目だたず泣きそうになりました。
仕上げ
次にいよいよ最終章。塗装等を終えた外装パーツを取り付けていきます。
一番テンションが上がるセクションでもありますが、一番仕上がりに影響を及ぼすセクションでもありますので、じっくり組み上げていきましょう。
まずはフロントウインドウ部分から。
ワイパーを取り付けしばらく固定させます。
接着剤の乾燥を待っている間に、テールライトや吸気ダクト部分を取り付けました。
続いて接着が乾燥したウインドに対し、残りのデカールを貼り付けていきます。
デカール内部に空気が残らないよう、しっかり綿棒などで取り除いていきます。
リアの弥生マークは手持ちのデカールから貼り付けた、僕の遊び心ですが、違和感のない仕上がりにびっくり(笑)
次にウインドウをボディに取り付け。
愛用するセメダインハイグレード模型用接着剤を使用し、しっかり固定していきました。
接着剤が乾いたのを見計らっていよいよボディとシャシーの合体です。
アンダーカバーの組み上げもあり、レース車両の仕組みをまざまざと魅せつけられる瞬間。
無駄のないすべてに意味のあるパーツ達がぎっしりとメカニカルに搭載されたお腹周りは、キッズ心をくすぐります。まぁおじさんですけど。
そしてオーラス。
大型のリアウイングやホイールを組付けたり、ルーフ部分の無数のアンテナ、サイドミラー、サイドウインカー、最後にマフラーカッターを取り付けこれにて、タミヤインプレッサWRCモンテカルロ2005年モデルの完成となります。
天候もさることながら、悪路等様々な障害を乗り越え同一の目的地を目指すラリー選手権。
そのラリーで大活躍したインプレッサですが、このタミヤのキットはラリー仕様のインプレッサを内装外装共に最大限再現し、ラリーカー独自のロジックを教えてくれるキットです。
残念ながら2008年を最後にWRCへの参戦をしていないスバルですが、BRZがGT300で活躍するなどで、今こそラリーへの復活が熱望されている状況。
また世界ラリーで活躍するインプレッサをみてみたいと思っています。
本日のブログは以上となります。
本日のブログをYOUTUBEにもまとめていますので、よろしければこちらもご覧ください。