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オレンジ色の憎い奴!ということで今回はいすゞベレットGTR、通称ベレGを制作していきたいと思います。
いざ開封
ベレットは、いすゞ自動車が1963年から1973年まで製造、1974年まで販売していた小型乗用車です。
今回制作するベレット1600GTRは、形式名がPR91W。
1969年に発売された型で前期型となります。
なんとベレットは日本車初にして「GT(グランツーリスモ)」を名乗った車で、流麗なスタイリングだけでなく4輪独立懸架などが生む走りの性能の高さで高い人気を呼び、モータースポーツでも大活躍しました。
スカイラインGTとどっちが先にGTを名乗ったんだ!
とか、ディスクブレーキ採用はどっちが先なんだ、日野コンテッサのほうが早い?とか。いわゆる日本初を争ったクルマでもあったそうです。
和製アルファロメオの異名を持つベレット1600GTRは、1969年8月の鈴鹿12時間耐久レースで優勝を飾ったベレットGTXをプロトタイプとする、「ベレG」の最上位モデルで、エンジンを117クーペ用のミクニ製ソレックスキャブ2連装の1,600ccDOHCに換装。
車重は970㎏で、4速マニュアルミッションを備え、0→400m加速は16.6秒、最高速は190km/hとなっていたようです。
これは先発のライバル、トヨタ1600GTをパワーで10ps、最高速度で15km/hも上回り、1.6Lクラスで第一級のスペックとなったとのこと。
サスペンションを前後輪とも強化スプリングとし、ブレーキにサーボを追加するなどサーキットでの技術をフィードバックさせています。
外観上の特徴は2分割されたフロントバンパーと標準装備のフォグランプ、黒のツートンカラーと専用のサイドストライプもオプションカラーとして用意されていました。
1971年10月のマイナーチェンジ後はブラックマスクスタイルとなり、テールランプも大型化。
エンジン生産の量的な問題と、116万円という高額な価格もあり、ベレットGTRの月販は100〜150台程度の少数ではありましたが、独特のイタリア車のようなレーシングムードがマニアに愛され、1973年3月まで生産。
販売は同年6月まで。
生産総数は1,400台程となります。
尚、この車種に使用されていた”TYPE R”のエンブレムは3代目ジェミニイルムシャーRにも引き継がれているそうです。
僕自身実車を見たことも乗ったこともありませんが、ベレットのイメージとしては、アルファロメオのように美しく、いすゞの時代を作ってきた名車というイメージ。
なんとユーミンのコバルトアワーの歌詞にも出てきているらしいです。
鮮やかすぎるオレンジ色のボディーカラーを実車さながらに制作してみたいと思い現在に至ります。
キットはフジミ製で、パッケージ内容としては1600GTR前期後期と1800GT前期後期、どちらでも組み上げられるのが特徴です。
大好きな旧車カテゴリーですのでじっくりと組み上げていきたいと思います。
説明書を叩き込む&スジ彫り
まずはスジ彫りから行っていきます。
使用しているツールはタミヤ製のスジ彫り超硬ブレードで、0.15mmの刃を装着しています。
リアルな完成度を追求するにあたり、スジをいれておかないと、塗装を重ねた時に、溝が塗料で埋もれてしまい、リアルなシャープさに欠けてしまう為、非常に重要な工程となりますので丁寧に彫っていきます。
あまり深くし過ぎるとシルエットを壊す原因になったり、パーツが貫通し割れてしまう場合もありますので、あくまでも軽いタッチで3~5回を目安に彫っていきます。
また、スジ彫りの工具にも様々な種類と使用用途があり、僕の場合は、カープラモデルを制作する時は、出来るだけ細い刃を使用しています。
「カーモデルは0.1mm~0.2mmのブレードでスジ彫りをするとリアルに仕上がる。」
というのを雑誌か何かでみかけ、タミヤ製のスジ彫り超硬ブレード0.15mmにたどり着きました。
たしかにあまり太いブレードで彫っても溝が太くなったり、バランスの悪い仕上がりになると思いますので、カーモデル制作の際は、出来るだけ細いブレードを選ぶのがマストかと思います。
1/12のカーモデルなど、ビッグスケールの場合は太めのブレードでもいいかもしれません。
パーティングライン消し
次にボディ全体にあるバリやパーティングラインを取り除いていきます。
使用している電動ヤスリはクレオスのMr.ポリッシャーPRO。
別売りの600番のヤスリで作業を行います。
まずはボンネットパーティングラインから順に取り除き、次にボディ全体にあるパーティングラインを取り除いていきます。
取り除く際の注意点として、細かなプレスラインもありますので、そのラインまで削ってしまわないよう注意が必要です。
ウインドウモール内側にもバリがありましたので、そちらも削りシャープに整えていきます。
ドアに再現されている、鍵穴のモールドは削除。
のちに穴をあけインセクトピンを取り付け鍵穴として再現する予定です。
ボディ加工
次にボディドアノブ部分の鍵穴を表現するのに、インセクトピンを入れる為の穴をドリルで開けていきます。
鍵穴表現の方法としては、インセクトピンのほかに、手芸用品等のTピンと呼ばれる、頭が潰れているものも、リアルに仕上がるのでオススメかと思います。
穴をあける際に使用しているツールですが、今回はドレメルのルーターにタミヤの極細ドリル刃を装着して穴をあけました。
とても細かい作業なので他の部分に傷が付かないよう、細心の注意を払い作業をしていきます。
下地塗装
次に、塗装をする前の下地としてサフェーサーを吹いていきます
下地処理といわれているもので、深いツヤのある仕上がりを目的とするのであれば、必須作業かと思います。
パーティングラインを消すために、ボディ表面を削ったり、ヤスリのあとが残ってしまった場合は、必ずサフェーサーを吹いて本塗装の前に表面を滑らかにしておきましょう。
いかに下地処理で滑らかな表面を作り上げるか!が重要な事かと思います。
今回はボディカラーをタミヤカラーのピュアオレンジLP51で塗装をする予定です。
吹き付けていく順序としては、まずは各パーツの角の部分やステップ、フェンダーライン等を中心に、
次にルーフやボンネット、トランク等の広い面積の部分を中心に薄く万遍なく吹き付け。
最後にムラを確認しながら、一定の濃さで全体に吹き付けていきます。
缶スプレーでの吹き付けとなり、一度にたくさんの塗料がでてしまう為、いかに素早く手を動かすか、が重要かと思います。
パーティングラインも消え綺麗なボディーラインになったことを確認し、次の作業に移っていきましょう。
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