【制作】1/12 HASEGAWA KH400 A7 part1

1/12 HASEGAWA KH400 A7

プラモの時間をご覧頂きありがとうございます。

今回制作するのはハセガワから販売されているカワサキKH400。
「特攻の拓」という漫画の世界でしかその存在は知らず、実車はおろか、漫画の中でしかこの目で見たことはありませんが、僕の中では伝説的な名車として記憶に刻まれています。

伝説的な名車カワサキKH400。
さっそく箱をあけていきましょう。

開封の儀とパーツの確認

1970年代前半の一般的な自動二輪車の中型排気量は350ccでしたが、排気量が400cc以下の自動二輪車が運転可能な「中型限定免許制度」が、1975年に導入されるのを機に、1974年1月にカワサキは、他メーカーに先駆けて350SSのボアを4mm拡大し54cc排気量をアップした、400cc専用モデル「400SS」を発表しました。

その後1976年までに、カワサキが販売する2サイクル・3気筒エンジン搭載のオンロードバイク全てを、中低速を重視した「KH」シリーズに変更。

それまで販売されていた400SS MACH IIの名称を変更し、1975年12月にKH400が誕生しました。

KH400は、カワサキの技術で練り上げた2サイクル・3気筒、400ccエンジンというパワフルなメカニズムに、5段のトランスミッションで的確に引き出される、ハイパワーとアクセルレスポンスの良さは、比類ないほどです。

ゆとりのある高速性能を考慮して、セイフティシステムの配慮もパワーシステム以上で、フロントホイールは耐フェード性に優れ、なめらかな効きを示す大径ディスクブレーキを搭載。

1本のヒューズが切れても全機能が停止しない、ヘッド・メイン・テール分離式の3系統 ヒューズで、点検・整備を容易にしています。

大型バックミラーの採用や、ヘッド・テール・ウインカー、全てのランプ類を大型化。

メーターパネルや手元スイッチのセイフティアップをきめ細かく追求するなど、全てにわたりスポーティな操作性を重視しています。

KH400の最終型「A7」は、1979年11月に発売。

シートには新しくKHの文字が入り、車体色をカワサキのイメージカラーであるライムグリーンとし、KHシリーズの有終の美を飾りました。

KH400は、ライダーの心を“走り”の中に忠実に表現するメカニズムで、ワインディングロードを思い通りのラインで走り抜ける、ロードスポーツならではのダイナミックシーンを感じさせるバイクです。

さっそく作っていきましょう。

タンク等の組立

まずは分割されたパーツを組み合わせ、タンクを組み立てていきます。

パーツをランナーから切り離したら、まずはヤスリやデザインナイフなどで切り離した際に出来てしまう、ゲート痕を削り取ります。

塗装を行ってから組み立ててしまうと、接着部分が接着剤等で溶け、塗装が台無しになってしまいますので、組み立てて問題ない箇所は先に組み立ててしまい、そのあと塗装を行っていきます。

僕の場合、他にもカーモデルやバイクプラモ等で、エンジンが付いているモデルは、エンジンの腰下部分などは先に組み立ててしまい、そのあと一気に塗装を行っています。

このほうが効率も上がりますし、接着時の事故の割合も減りますのでオススメです。

最後に速乾タイプの接着剤を分割箇所に流し込み接着。
しっかり固定したのを確認し、裏からセメダインハイグレード模型用接着剤で補強をおこないます。

タンクにパテ盛り

次にこのKH400はタンク部分が分割パーツとなっていますので、合わせ目を消していきます。

合わせ目を消していく作業として、まずは合わせ目にパテを盛り付けていきます。

合わせ目消しの処理に使用するのは、タミヤのラッカーパテホワイト。

合わせ目消しで使用するツールに関しては、接着剤などもあげられますが、接着剤の場合溶剤が強すぎてプラスチックを溶かしてしまう可能性がある為、ビビりな僕はラッカーパテを使用し、作業を行っています。

先が平らな棒などにパテを取り、パーツの溝や段差に盛り付けていきます。

合わせ目消し

パテが乾燥したのを確認し、ペーパーヤスリの400番、ポリッシャーで800番、1500番と番手を上げながら表面を滑らかにしていきます。
まずは400番。
タミヤのペーパーヤスリは耐水ペーパーですので、水をつけながら作業を行うのが基本です。
が、僕の場合なんとなくですが、水を使うとあまり削れない気がするので、水を使わずそのままガシガシ削っていきます。

次にポリッシャーに800番、1500番と番手を上げながらヤスリを取り換え表面を滑らかにしていきます。

最終的にそのパーツの段差や溝が埋まり一つの面になればなんでも大丈夫だと思いますので、自分にあったやり方を見つけるのがベストかと思います。

バイク模型を制作する上で、リアルに見せられる部分のテクニックとして、この「合わせ目消し」があげられるかと思います。

模型では2つのパーツを組み合わせてタンクを制作しますが、実車は違います。

パーツを組み合わせる事によりわずかながら段差が生まれますので、その段差を解消し一つの面になればOK。

いかに玩具感を無くし実車に近づける事が出来るかが一番表現できる箇所ですし、この合わせ目を消さずに完成させた時と、消して完成させた時では満足度が大きく変わってきますので、丁寧に行っていきます。

下地処理

合わせ目消しが終わったタンクやそのほかのパーツに、本塗装前の下地処理をおこなっていきます。

今回のKH400のボディーカラーはライムグリーンといわれる独特な緑にする予定です。

パーツ成形色でも十分かっこいいグリーンかとも思ったのですが、ここは気持ちもう少しだけイエローを隠し味としていれたライムグリーンにしてみようと思います。

グリーンの色自体に隠ぺい力があるらしいので、下地の色は無難にグレー系をチョイス。

タミヤ缶スプレーのグレーサフェーサーを使用し、パーツに吹き付けていきます。

缶スプレーの場合、塗料が一度にたくさんでるので吹き付ける際には注意が必要です。
持ち手の左から右へ素早く吹き付けるよう心掛けていて、薄く重ねて吹き付け、むらのない仕上がりになるように吹き付けています。

また気温の低い場所に保管していたスプレー缶は手に持った際に温度が上がりスプレー缶の中に結露が溜まってしまいます。

その状態で吹き付けると、だまになってしまい、吹付が安定しない場合がありますので、吹き付ける前に缶の底おお湯などにつけ、常温にし良く振ってから使う等注意が必要です。

また室内での吹付作業は、臭いが充満してしまうので、吸い込みが強力な塗装ブースなどを設置し、充分換気をしながら行うとよいでしょう。

このように注意しながら行った今回の吹き付け作業、綺麗に仕上げることが出来ました。

本日のブログは以上となります。
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■使用機材など

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