「IPAで塗装を剥離しレストア開始!」

1/24 FUJIMI 湾岸ミッドナイト 悪魔のZ

1/24 FUJIMI 湾岸ミッドナイト 悪魔のZ part1

みなさんこんにちわ。
1つのプラモデルを3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間。
いつもご覧頂きありがとうございます。
今月2021年8月はNEWフェアレディZがお披露目ということもあり、プラモの時間もフェアレディZモードに。
ということで、模型が積まれている棚からフジミの悪魔のZをチョイスしレストアを敢行。

同時に進行しているタミヤの240ZGと共にお楽しみください。

悪魔のZとは?

「悪魔のZ」は楠みちはる先生による漫画「湾岸ミッドナイト」の主人公・朝倉アキオが乗る車でS30型のZ。

ミッドナイトブルーで塗装されたその車は、まるで意思を持つかのように、また「くるおしく身をよじるように」走り、主人公の手に渡るまでに何度もクラッシュを繰り返し、数々の死亡者や負傷者を出したことから「悪魔のZ」として伝説と化した車です。

塗装剥離

このバックボーンを想像しつつさっそくレストア開始。
十数年前に完成させ箱にしまったままのこの悪魔のZ。
当時の記憶ではなぜかレッドで塗装をし、フロントスポイラーをパテで自作。
それ以外は素組で完成させた記憶があります。

十数年ぶりに保管していた箱をあけるとフェンダーミラーやホイール、ウインドウ等が外れ見るも無残な姿になった悪魔のZとご対面。
まるで「もう一度走りたい」と言っているような気がしたので、現在のうでまえでフルレストアしていきたいと思います。

まずは塗装を剥がしていきます。
準備するものとしては、100均のパンケースとイソプロピルアルコール。

使用したのは1リットルタイプのもので、濃度は100%
さっそく解体したパーツやボディを投入していきます。
10数年越しの塗装ですので24時間程漬け込んだあと、ゴム手袋をした指でこすったり、細かい部分は固めの歯ブラシなどでこすり隅々まで塗装を落としていきました。


ボディライン調整

塗装が落ちたボディを確認し、まずは10数年前に自身で作ったフロントスポイラーを調整。

パテが盛られていて、ところどころに小さな穴があいているのと、塗装を落としたことにより少し表面が荒れてしまったこともあり、400番のペーパーヤスリで整えていきます。

続いてボディですが、現在同時進行中の240ZGや雑誌の実車写真と見比べると、少し太り気味なボディだということがわかりました。

ですので実車やタミヤの240ZGを参考に、こちらも400番のペーパヤスリでサイドのラインをそれぞれくっきりさせ、輪郭を出していきます。

ある程度加工をしたら、確認の意味で捨てサフを吹きチェック。

まだ太り気味だったので再度ペーパーヤスリで加工を繰り返し、納得できるラインが出たら800番に番手をあげ調整完了。

下地塗装に備えていきます。

ボンネット&グリル開口

次にボンネットとグリルの開口を行っていきます。

このキットを久しぶりに手に取った時驚いたのですが、なんとエンジンがついていたんです。
これはしっかりエンジンも楽しみたい!

そしてフルレストアということもあり、グリルもしっかりインタークーラー等でディティールアップをしたい!

という思いからボンネットとグリルの開口を決めました。

開口手順としては、ボディに傷が付かないよう気をつけながら、ひたすらスジボリブレードで削り込むのみ。

ボンネットとグリルが切断出来たら、分割したパーツとボディ側共に切断部分をペーパーヤスリで均し滑らかにしていきます。

ボンネットはもともと開口目的で作られていませんので、プラ材を利用しボンネット受けを作りました。

同時にグリル部分は後程取り付けるメッシュグリルパーツの接着部分として、こちらも同じくプラ材で骨組みを作っておきました。


スジ彫り

次にスジ彫りを行って行きます。

使用しているツールはタミヤ製のスジ彫り超硬ブレードで、0.15mmの刃を装着したものと、タミヤのPカッターとなります。

用途としては、超硬ブレードは全体的なスジ彫り、Pカッターは刃幅が超硬ブレードよりも広いので、ドアやボンネットなどの開閉パーツ部分に使用しています。

リアルな完成度を追求するにあたり、ボディのパーツそれぞれに対しスジをいれておかないと、塗装を重ねた時に、溝が塗料で埋もれてしまい、リアルなシャープさが欠けてしまうので、そうならない為にもしっかり丁寧に彫っていきます。

といってもあまり深くし過ぎると、不自然なシルエットになってしまったり、パーツが貫通し割れてしまう場合もありますので、あくまでも軽いタッチでそれぞれ3~5回を目安に。

尚且つボンネットやドアなどの開閉パーツ部分は、他のパーツとの差を明確につけるためにも、Pカッターを使い太めのラインになるよう意識しながら、しっかり彫っていきます。


オーバーフェンダーの接着

続いてオーバーフェンダーの取り付けです。

キット付属のフロントフェンダーが見つからないのと、リアフェンダーは少しぼってりしているので、ハセガワの432に付属しているものに変更します。

悪魔のZのフェンダーはボディ同色ですし、ハセガワ製のフェンダーとフジミのボディでは若干整合性が欠かかれることもあり、塗装作業前に接着をしておきます。

ボディのフェンダー回りを軽くけずり、ホイールアーチを広げ、ペーパーヤスリで均してからフェンダーを取り付けていきました。


ボディの調整加工

次にボディの調整加工です。
加工を行った箇所は、キーシンダー部分にフェンダーのリベットの部分、そしてドアミラーの取り付け部分に対し穴あけ加工を行いました。

キーシリンダーの箇所は両側のドアとリアスポイラー部分でリアの箇所に関してはスポイラーをあてがいながら位置を決め穴あけ加工が完了です。

ドアミラーに関しては悪魔のZの場合、おそらくビタローニのセブリングミラーかと思いましたので、ジャンクパーツから拝借し制作を進行していきます。

このビタローニのドアミラーに対し、しっかりボディに固定をしたいので、0.6ミリのピンバイスで穴をあけ、0.5ミリの真鍮線をカットしたものを接着。

そしてフェンダー部分ですが、悪魔のZらしくレーシーに仕上げたいので固定リベットの再現でディティールアップを行います。
0.6ミリのインセクトピンを打ち込むので0.8ミリのピンバイスで穴をあけ加工が完了です。


下地塗装

続いて、本塗装をする前の下地としてガイアノーツのサーフェーサーエヴォシルバーを吹いていきます

この下地処理は、深いツヤのある仕上がりを目的とするのであれば、必須作業になります。

また、パーティングラインを消すために、ボディ表面を削ったり、ヤスリのあとが残ってしまった場合は、必ずサフェーサーを吹いて本塗装の前に表面を滑らかにしておくことが大事です。

いかに下地処理で滑らかな表面を作り上げるか!

が重要な事かと思いますし、下地の段階からこの表面を意識しておくと、後々鏡面仕上げの工程で、時間を短縮出来たりするなど、効率があがります。

サフェーサーを吹き、パーティングラインも消え綺麗なボディーラインになったことを確認し、次の作業に移っていきますが今回はここまで。

次回はインテリア完成までをお届けする予定です。

ご視聴頂きありがとうございました。

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