「ワクワクしすぎてエンジンを小細工した回」

1/24 TAMIYA NISSAN FAIRLADY 240ZG

1/24 TAMIYA NISSAN FAIRLADY 240ZG part1

みなさんこんにちわ。
1つのプラモデルを3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間。

いつもご覧頂きありがとうございます。

今回は先日タミヤより販売開始された240ZGを制作。


販売開始当初から作りたくてうずうずしていたキットで、目の前にある今、既にオーバーヒート気味ですが、じっくり制作をしていきたいと思います。
さっそくどんな車なのか紐解いていきましょう。

NISSAN FAIRLADY 240ZGとは?

日本の、そして世界のスポーツカー史を語る上で欠かすことのできない1台、それがNISSAN フェアレディZです。

初代S30型は1969年から1978年の9年間でグローバル販売52万台以上というスポーツカーとしては驚異的な記録を樹立。

究極を表す「Z」のネーミングが与えられ、新しい時代にふさわしいスタイリングと高性能、さらにリーズナブルな価格もあいまって、特に北米では”Z-Car”と呼ばれて大きな人気を集めました。

1971年11月、国内の強い要望を受けて、輸出仕様だったL24型エンジン搭載のフェアレディ240Zの販売が日本でもスタートします。

グレードは標準の240Z、豪華仕様の240Z-L、そして国内専用の最上級モデルとして240ZGの3種を用意。

国内外のラリーやレースでも活躍を見せて高性能を広くアピールしたフェアレディ240Zは、1973年の「昭和48年排出ガス規制」を受けてこの年に生産を終了したものの、迫力あるスタイルと運転の楽しさが味わえるピュアスポーツカーとして、現在でも世界中の自動車ファンの間で高額で取り引きされ、熱狂的な支持を集めています。


仮り組み

さっそく箱をあけてみるとまず驚いたのがパーツ点数の多さです。
タミヤのZといえば1/12スケールで240ZGが販売されていますが、そのキットに負けないくらいのパーツ点数で、造り応えがあり既にワクワクが止まりません。
仮組の目的としてはパーツの整合性や車高、ディティールUP出来そうな箇所などの確認。
ここである程度の完成イメージを捉え、頭の中で整理し、スムーズに進行していけるようにしていきます。

また、説明書をみつつになりますが、ボンネットパーツ等先に組み立てて問題ない箇所はこの時点で組立ておき塗装に備えます。

下回りも仮組をし足回りの確認を行います。
今回付属のノーマルホイールは使用せず、社外品のワタナベホイールを使用する予定ですので、仮組をした足回りにあてがってみます。

予想通りだいぶボディからホイールがはみ出してしまうので、加工をし進行していきます。
車高に関してはオーバーフェンダーを装着することやインチアップすることもあり丁度いい車高。

かっこいい240ZGが想像出来たところで分解し、次の工程に進んでいきます。


エンジンを小細工

次に着手するのがエンジンです。
精密に再現されたエンジンはディティールUPせずにはいられません。
ディティールUPする箇所としてはプラグコードを追加したいので、ビニールコードを取り付けるための受けを制作していきます。


エンジン側とイグニッションキャップ側の突起ダボをデザインナイフでカットし、0.6ミリのピンバイスで穴を開けていきます。


穴が開け終わったら、0.5ミリの真鍮線をカットし接着。


のちに取り付けるビニールパイプを接着する受け部分がこれで完成です。
これでエンジンの下準備はOK
プラグコードを追加したエンジンフード内を想像し、興奮さめやらぬまま次の作業に移ります。


ボディの調整加工

続いて説明書の指定通り、ピンバイスで穴をあけていく作業となります。
まずはインテリアの穴から。
説明書の指定箇所ですと助手席側床と、内張に加工の指定がされていますので、それぞれ指定の太さで穴あけ加工を行います。

説明書指定の箇所の他にもラゲッジスペースや助手席側の床部分に未指定の穴をあける箇所があったので、これはもしかすると、そう遠くない未来にラリーバージョンのキットが販売される布石なのではと思いました。

説明書指定箇所ですと、他にはフェンダーミラーの箇所、オーバーフェンダーの箇所、その他にも説明書の指定はありませんが、キーシリンダーをアドラーズネストのブラインドリベットヘッドで再現していくので、それ用の穴もあけていきます。

スジ彫り

次にスジ彫りを行って行きます。

使用しているツールはタミヤ製のスジ彫り超硬ブレードで、0.15mmの刃を装着したものと、タミヤのPカッターとなります。

用途としては、超硬ブレードは全体的なスジ彫り、Pカッターは刃幅が超硬ブレードよりも広いので、ドアやボンネットなどの開閉パーツ部分に使用しています。

リアルな完成度を追求するにあたり、ボディのパーツそれぞれに対しスジをいれておかないと、塗装を重ねた時に、溝が塗料で埋もれてしまい、リアルなシャープさが欠けてしまうので、そうならない為にもしっかり丁寧に彫っていきます。

といってもあまり深くし過ぎると、不自然なシルエットになってしまったり、パーツが貫通し割れてしまう場合もありますので、あくまでも軽いタッチでそれぞれ3~5回を目安に。

尚且つボンネットやドアなどの開閉パーツ部分は、他のパーツとの差を明確につけるためにも、Pカッターを使い太めのラインになるよう意識しながら、しっかり彫っていきます。


カウルトップダクト開口

続いてカウルトップダクトの開口をおこなっていきます。
なんとこのキットカウルトップが別パーツなんです。
これはもうどうぞ開けてくださいといわんばかりですので遠慮なく裏面からうすうす攻撃で開口していきます。
電動リューターを使いダクトのスジが透けてみえてくるまで削り込んでいきます。
削り込んだら表面からデザインナイフで何回かにわけ切り込みをいれ、今度は裏面から端材をピンセットでとります。
これを何回か繰り返し形を整え加工完了。
とにかく時間がかかってもいいので、力を入れずに慎重に作業を行うことを念頭に加工をしていきました。


パーティングライン消し

続いてパーティングラインを消す作業、その他にバリなどを取り除いていく作業となります。

メーカーの製造過程で、金型同士を合わせてパーツを整形している為、どうしても付着してしまうのがパーティングラインや、バリですが、これを消すのと消さないのでは、面がより滑らかになるなど仕上がりに大きく影響してきます。

パーティングラインの確認方法としては、ボディを真上から見た際、縦一直線に入っている場合が多いので、実際に指で触り段差を確かめながら作業を進めていきます。

作業手順としては、800番程度のペーパーヤスリで、ボディ全体にあるパーティングラインを水研ぎで取り除いていきますが、取り除く際の注意点として、細かなプレスラインもありますので、その部分まで削ってしまわないよう注意が必要となります。

カーモデルの場合、前後バンパー周辺、ボディを真上から見た際にリアからフロントまで一直線にパーティングラインがあり、特に前後バンパー周辺は頑固なラインが形成されていることが多いので、根気よく処理をしていきます。


下地塗装

続いて、本塗装をする前の下地としてガイアノーツのサーフェイサーエヴォ(GS-01)を、ボディパーツをはじめ、成形色違いで同じ塗料を使いたいパーツの下地色合わせとしても吹いていきます

この下地処理は、深いツヤのある仕上がりを目的とするのであれば、必須作業になります。

また、パーティングラインを消すために、ボディ表面を削ったり、ヤスリのあとが残ってしまった場合は、必ずサフェーサーを吹いて本塗装の前に表面を滑らかにしておくことが大事です。

いかに下地処理で滑らかな表面を作り上げるか!

が重要な事かと思いますし、下地の段階からこの表面を意識しておくと、後々鏡面仕上げの工程で、時間を短縮出来たりするなど、効率があがります。

サフェーサーを吹き、パーティングラインも消え綺麗なボディーラインになったことを確認し、次の作業に移っていきますが今回はここまで。

次回はインテリア完成までをお届けする予定です。

ご視聴頂きありがとうございました。

使用ツールはこちら

タイトルとURLをコピーしました