1/24 TAMIYA NISSAN FAIRLADYZ 300ZX(Z31) part1
みなさんこんにちわ。
制作過程を3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間へようこそ
今回はフェアレディZ祭りということで432Rと同時制作でこの田宮から再販されたZ31を制作していきます
早速どんな車なのか紐解いていきましょう
Z31とは?
世界のベストセラースポーツカーとしてその誕生以来、すでに100万台以上の生産を記録している世界のZ
海外では『Zカー』のニックネームで呼ばれるほど、圧倒的な人気車となったフェアレディZでしたが、1978年に入って初のフルモデルチェンジを迎えることに
デビュー以来、実に8年10ヶ月ぶりのフルモデルチェンジでフェアレディZはいよいよ2代目にバトンタッチ
1983年9月フェアレディは生産台数100万台を突破します
その直後の1983年9月16日には3代目Zが発表され、5年1ヵ月ぶりに2度目のフルモデルチェンジをうけることになりました
230馬力のフラッグシップ3代目フェアレディZは初代から続いて搭載されてきたL型直列6気筒エンジンにかわり、新開発のV型6気筒エンジンを搭載
全車ターボチャージャー搭載で、スポーツカーZの名にふさわしい高性能を生み出しています
このV型6気筒エンジンは3000ccと2000ccが用意され、最高出力は230馬力を発生
当時の国産車の中で最大のパワーを持っての登場となリました
海外での大きな人気により、世界一の量産スポーツカーに育ってきたフェアレディZは、3代目の登場ではいよいよ本場ヨーロッパのスポーツカーにも負けない1台に成長をとげました
仮り組み
早速まずは仮組みから
日産のニューZお披露目に合わせて再販されたタミヤのこのキットですが、子供の頃何度も作ったことがあるキットで、記憶を辿るとホイールとタイヤがべらぼうに太かった記憶があります
パッケージ内容を確認してみたところ記憶通り極太なタイヤとホイールがお出迎え
まずはこのタイヤとホイールでノーマル時の車高なりフォルムを確認していきたいと思います
足回りから仮組みしていきますが、仮組み時の接着はセメダインハイグレード模型用接着剤とマスキングテープを使い組み上げていきます
セメダインハイグレード模型用接着剤はセメント溶剤ではないので、パーツを溶かすこともなく脱着も容易
プラモの時間には欠かせないマストアイテムです
続いてボンネットを切り落とし、ボディにウインドウを嵌め込んでいきます
こちらの合いは数十年前のキットとは思えないほどの整合性でピッタリ
ヘッドライトも取り付けシャシーと合体
シャシーに取り付ける際の合いも特に問題なくスムーズに組み立てられます
ホイールを組み付けフォルムチェック
車高は少し下げたいところ、他にはボンネット一式のチリ合わせが必要だと感じました
それにしても迫力のあるボディは今見ても本当にかっこいいですねー
ボンネットの隙間詰め
早速気になった点としてボンネット一式のチリ合わせを行なっていきます
仮組みをしてみるとボンネットの両サイドがどうも隙間が開きすぎていて気になる点
もう一つはボンネットとボディの高さが不揃いな点
ここを改善できればよりリアルになると思いました
まずは高さから調整していきます
エンジンフード側についている受けをカットしたところ、ちょうどいい高さになりましたが、運転席側のサイド部分がどうも盛り上がっている様子
そこでシャシー側のエンジンフード内ショック固定部を紙やすりでガシガシ削り込み調整していくことに
ちょうどいい高さになり、ボディとボンネットの高さ問題は解消です
次に隙間ですが、こちらはエバーグリーン製の0.1㎜のプラ板をボンネットサイドに接着し、ボンネットとプラ板の段差にはパテを盛り付け、そして紙やすりで削り込み解消していきました
これでボンネットの調整は完了です
スジ彫り
次にスジ彫りを行って行きます
使用しているツールはタミヤ製のスジ彫り超硬ブレードで、0.15mmの刃を装着したものと、0.2mmの刃を装着したものを使い分けています
0.15mmは全体的なスジ彫り
0.2mmはドアやボンネットなどの開閉部分に使用しスジの太さを分けることでリアルさが出るよう調整しています
リアルな完成度を追求するにあたり、パーツそれぞれに対しスジをいれておかないと、塗装を重ねた時に溝が塗料で埋もれてしまい、シャープさが欠けてしまうので、そうならない為にもしっかり丁寧に彫っていきます
といってもあまり深くし過ぎると、不自然なシルエットになってしまったり、パーツが貫通し割れてしまう場合もありますので、あくまでも軽いタッチでそれぞれ3~5往復を目安に
スジを入れる際、ブレードがスジからはみ出し、ボディに傷がついたりしてしまわないよう慎重に掘っていきました
パーティングライン消し
続いてこの矢印部分のパーティングラインを消す作業となります
メーカーの製造過程で、金型同士を合わせてパーツを整形している為、どうしても付着してしまうのがパーティングラインや、バリです
これを消すのと消さないのでは、仕上がりに大きく影響を与えることに
パーティングラインの確認方法としては、大体のカープラモデルは真上から見た際、縦一直線に入っている場合が多く、実際に指で触り段差を確かめながら作業を進めていきます
作業手順としては、320~800番程度のペーパーヤスリで、ボディ全体にあるパーティングラインを水研ぎで取り除いていくのみ
作業時の注意点として、キットによっては細かなプレスラインもありますので、その部分まで削ってしまわないよう注意が必要となります
他にも前後バンパー周辺や、ボンネットとAピラーがこうさする箇所、特に前後バンパー周辺は頑固なラインが形成されていることが多いので、根気よく処理をしていきます
ボディの調整加工
続いてボディの調整加工です
まずはバリ取りから
パーティングライン同様モールドされたボディラインにはバリがありますのでそれらを取り除きリアルさを追求
フェンダーアーチ内側やサイドスカート下、テールパーツ取り付け部、他にもウインドウモール内側のバリを、紙やすりで取り除いていきました
ボディーのドアなどにモールドされているキーシリンダーはアドラーズネストのブラインドリベッドヘッドを取り付けていくので、0.8ミリのピンバイスで穴を開けていきます
左右ドアとリアパネル部分、そしてハンドル取り付け部分に穴を開け加工完了です
下地塗装
続いて、本塗装をする前の下地としてガイアノーツのエヴォブラックを吹いていきます
この下地処理は、深いツヤのある仕上がりを目的とするのであれば、必須作業
パーティングラインを消すために、ボディ表面を削ったり、ヤスリのあとが残ってしまった場合は、必ずサフェーサーを吹いて本塗装の前に表面を滑らかにしておくことが大事です
いかに下地処理の段階から滑らかな表面を作り上げることができるか!
ということが重要かと思いますし、何より下地の段階からこの表面を意識しておくと、後々鏡面仕上げの工程で凹凸が少なく仕上がるので、作業時間を短縮出来効率があがります。
サフェーサーを吹き、パーティングラインや傷も消え綺麗なボディーラインになったことを確認し、次の作業に移っていきますが今回はここまで
次回はインテリア完成までをお届けする予定です。
ご覧頂きありがとうございました。
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