1/24 FUJIMI NISSAN SKYLINE GT-R BNR32 part1
みなさんこんにちわ。
1つのプラモデルを3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間。
いつもご覧頂きありがとうございます。
今回はGT-R祭りということで、ハセガワのケンメリとフジミの32GT-Rを同時制作
GT-Rを制作する上で最も外せない32GT-Rをまずは紐解いていきたいと思います
SKYLINE GT-R BNR32とは?
1989年8月16年ぶりにGT-Rグレードが復活し、8代目スカイラインをベースに開発されたスカイラインGT-R
GT-R専用に開発された2.6リッター直列6気筒ツインターボエンジン(RB26DETT)の最高出力は、当時存在した自主規制枠いっぱいの280ps
このBNR32の真骨頂は新開発した電子制御トルクスプリット4WDで、トランスファーに組み込んだ油圧多板クラッチの押し付け力を変えることで、後輪駆動をベースにしながら、走行条件に応じて前輪に駆動力を配分するシステムが組み込まれています
一方レースでも大活躍したGT-R
BNR32といえばカルソニックスカイラインかと思います
1990年全日本ツーリングカー選手権(JTC)のレースデビュー戦では、決勝中レース1/4経過時点で全てのマシンを周回遅れとするなど実力の差を見せつけながら1993年まで無敗を守り29連勝という偉業を成し遂げた、伝説的なマシンとなりその存在を神格化させました
第1世代であるケンメリGT-Rから約16年ぶりに復活した32GT-Rは総生産台数4万3934台で第2世代GT-Rの中では圧倒的な人気となりました
それではさっそく仮組から
仮り組み
今回制作するキットはフジミから販売されていたキットで、このボックスアートのキットは今でこそお目見えすることはなかなかないのですが、インチアップディスクシリーズならサスダウンパーツ付きで同等のキットが手に入るかと思います
数ある32GT-Rのプラモデルの中で、フジミ製のキットは一度も作った記憶がなく、今回が初お目見え
ということで箱をあけでまず驚いたのが、パーツ構成のシンプルさ
パーツ点数は少ないのですが、一つ一つのパーツがとてもよく出来ていて、キット自体もリーズナブルですし、手軽に組み立てられそうです
まずは足回りから
フロントはピンタイプで舵取りも可能、リアはロッドで両サイドのホイールを固定するタイプ
シンプルなパーツ構成ですので、車高を含めた足回りの調整は簡単にできそうです
続いてフロントバンパーですが、ボディとは別パーツとなっており、ボディ側にはめ込んでいくタイプ
ボディフェンダーとのチリがあっていないのでここは要調整箇所です
ウインドウの合いはいまいちでしたので、こちらは要調整
ヘッドライトのモールドは浅い気がするので実車と見比べつつ加工していきたいと思います
スジ彫り
次にスジ彫りを行って行きます。
使用しているツールはタミヤ製のスジ彫り超硬ブレードで、0.15mmの刃を装着したものと、0.2mmの刃を装着したものになります。
用途としては、0.15mmの超硬ブレードは全体的なスジ彫り、0.2mmの超硬ブレードは刃の細さが0.15mmのものよりも太いので、ドアやボンネットなどの開閉パーツ部分に使用しています。
リアルな完成度を追求するにあたり、ボディのパーツそれぞれに対しスジをいれておかないと、塗装を重ねた時に、溝が塗料で埋もれてしまい、リアルなシャープさが欠けてしまうので、そうならない為にもしっかり丁寧に彫っていきます。
といってもあまり深くし過ぎると、不自然なシルエットになってしまったり、パーツが貫通し割れてしまう場合もありますので、あくまでも軽いタッチでそれぞれ3~5回を目安に。
尚且つボンネットやドアなどの開閉パーツ部分は、他のパーツとの差を明確につけるためにも、0.2mmの超硬ブレードを使い太めのラインになるよう意識しながら、しっかり彫っていきます。
パーティングライン消し
続いてこの赤線部分のパーティングラインを消す作業、その他にバリなどを取り除いていく作業となります。
メーカーの製造過程で、金型同士を合わせてパーツを整形している為、どうしても付着してしまうのがパーティングラインや、バリですが、これを消すのと消さないのでは、面がより滑らかになるなど仕上がりに大きく影響してきます。
パーティングラインの確認方法としては、ボディを真上から見た際、縦一直線に入っている場合が多いので、実際に指で触り段差を確かめながら作業を進めていきます。
作業手順としては、800番程度のペーパーヤスリで、ボディ全体にあるパーティングラインを水研ぎで取り除いていきますが、取り除く際の注意点として、細かなプレスラインもありますので、その部分まで削ってしまわないよう注意が必要となります。
カーモデルの場合、前後バンパー周辺、ボディを真上から見た際にリアからフロントまで一直線にパーティングラインがあり、特に前後バンパー周辺は頑固なラインが形成されていることが多いので、根気よく処理をしていきます。
ボディの調整加工
次にボディの調整加工です
まずは仮組したパーツ達をせっかくですのでゲート痕をしっかり削除し、より滑らかに組み立てられるようにしていきます
足回りに、ウインドウ類等、320番のペーパーヤスリで削り取り完了
次にフロントバンパーのチリ合わせです
ボディに対し別パーツであるフロントバンパーを組み込むとボディ側とのチリが合いませんので、こちらを調整していきます
ペンで印をつけ、こちらも320番のペーパーヤスリで少しずつ削り調整完了
続いてボディ側ですが、まずは全体にあるバリをペーパーヤスリで滑らかにしていきます
ヘッドライトのモールドも塗装前に調整
リフレクター部分にリューターをあて、彫りを深くし、丸い部分は後程3Dプリンターでリフレクターを作るので3ミリのピンバイスで穴をあけておきます
キーシンダー部分はアドラーズネストのブラインドリベットヘッドに変更するので、0.8ミリのピンバイスで穴をあけておきました
下地塗装
続いて、本塗装をする前の下地としてガイアノーツのエヴォブラックを吹いていきます
この下地処理は、深いツヤのある仕上がりを目的とするのであれば、必須作業になります。
また、パーティングラインを消すために、ボディ表面を削ったり、ヤスリのあとが残ってしまった場合は、必ずサフェーサーを吹いて本塗装の前に表面を滑らかにしておくことが大事です。
いかに下地処理で滑らかな表面を作り上げるか!
が重要な事かと思いますし、下地の段階からこの表面を意識しておくと、後々鏡面仕上げの工程で、時間を短縮出来たりするなど、効率があがります。
サフェーサーを吹き、パーティングラインも消え綺麗なボディーラインになったことを確認し、次の作業に移っていきますが今回はここまで。
次回はインテリア完成までをお届けする予定です。
ご覧頂きありがとうございました。
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