1/24 FUJIMI MAZDA SAVANNA GT RX-3 前期 part1
みなさんこんにちわ。
1つのプラモデルを3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間。
いつもご覧頂きありがとうございます。
MAZDA SAVANNA GT(RX-3)とは?
旧車への愛が止まらず今回も引き続き旧車を制作。今回の制作はフジミから発売されていたマツダサバンナGT、通称RX3の前期型をフルノーマルでアンティークな雰囲気を存分に楽しめ、まるでおじいちゃんがワンオーナーで何十年も乗ってきたかのような仕上がりを目標に制作していきたいと思います。
サバンナGTはどんな車だったのか?まずは紐解いていきましょう。
コスモ、ファミリア、ルーチェ、カペラに次ぐマツダ第5弾のロータリーエンジン搭載車として、今から50年前1971年9月に発売されたサバンナ。
前期型の特徴としては10A型エンジン搭載で、トランスミッションは4速フロアMTのみ。
ロータリーパワーに対応するべく、リヤのショックアブソーバーをバイアスマウントしていたのが特徴です。
発売直後のグレード展開は全7種で、GSIIというグレードはカーステレオを標準装備したシリーズの豪華モデル。
それ以外のグレードはロータリーエンジンを搭載するという性格上、全車にディスクブレーキを標準装備しました。
1972年9月には最高出力120馬力の12A型エンジンを搭載した、このキットのモデルである「サバンナGT」が発売。
このサバンナGTは「日本GP」優勝車の市販バージョンで、スカイラインGT-Rの連勝記録を止めた事もありスポーティーカーとして人気を博しました。
仮り組み
キット内容としてはパーツ点数もシンプルでバンパーなどはメッキ加工がされており、さくっと雰囲気のあるサバンナGTを制作出来そうな内容です。
それらをふまえ、まずは仮組に着手。
シャシーとボディの合いもまずまずでシャシー裏もしっかりモールドされているように感じました。
別パーツとなっているフロント部分、リアテール一式を取り付けてみると、とんでもなく雰囲気のいいシルエットに。
この時点で渋い完成形が見えたので、あとは実車の写真をみつつ調整していこうと思います。
車高に関しては、おそらくレース仕様を考え作られている為ノーマルでも超絶シャコタン
足回りは車高をあげるなど調整が必要です。
フロントグリルとカウルトップの穴開け加工
それではさっそく制作開始。
まずは最高な雰囲気を持ったフロントから。
ハチの巣とよばれているグリルを裏面から少しずつリューターで削り、面が薄くなったころ合いをみて裏面からピンバイスを使い穴をあけていきました。
穴の部分は限りなく薄くなっていますので、軽く触れるだけで穴が開きます。
カウルトップのスリットも同じようにボディ裏面から少しずつリューターで削り、面が薄くなったころ合いをみて表面から今度はデザインナイフを使い穴をあけ加工。
両パーツ共に何か所か破損してしまった箇所もあるので、後程修復していきます。
きりのいいところでやめておかないと、このように事故を起こしてしまいますので、裏面からのうすうす攻撃には充分お気をつけください。
ボディの調整加工
続いてボディの調整加工となります。
調整を行った箇所はフェンダー内側とキーシリンダーの箇所。
フェンダー部分に関しては、内側が肉厚でノーマルホイールを取り付けた際に不格好になるような気がしたので薄くなるようリューターで削りこみました。
また後にメッキ塗装を行う予定であるフェンダーモールの部分に関しても、少し太すぎると思ったので、ヤスリで削り細くなるよう加工。
両ドアなどのキーシリンダー部分はモールドされているものを削り取り、リベットを打ち込む予定ですので、0.8ミリのドリルで穴を空け加工完了です。
ついでにフェンダーミラーの箇所も真鍮線でミラーを固定するのでボディ側に穴をあけておきました。
スジ彫り
次にスジ彫りを行って行きます。
使用しているツールはタミヤ製のスジ彫り超硬ブレードで、0.15mmの刃を装着したものと、タミヤのPカッターとなります。
用途としては、超硬ブレードは全体的なスジ彫り、Pカッターは刃幅が超硬ブレードよりも広いので、ドアやボンネットなどの開閉パーツ部分に使用しています。
リアルな完成度を追求するにあたり、ボディのパーツそれぞれに対しスジをいれておかないと、塗装を重ねた時に、溝が塗料で埋もれてしまい、リアルなシャープさが欠けてしまうので、そうならない為にもしっかり丁寧に彫っていきます。
といってもあまり深くし過ぎると、不自然なシルエットになってしまったり、パーツが貫通し割れてしまう場合もありますので、あくまでも軽いタッチでそれぞれ3~5回を目安に。
尚且つボンネットやドアなどの開閉パーツ部分は、他のパーツとの差を明確につけるためにも、Pカッターを使い太めのラインになるよう意識しながら、しっかり彫っていきます。
パーティングライン消し
続いてこの赤線部分のパーティングラインを消す作業、その他にバリなどを取り除いていく作業となります。
メーカーの製造過程で、金型同士を合わせてパーツを整形している為、どうしても付着してしまうのがパーティングラインや、バリですが、これを消すのと消さないのでは、面がより滑らかになるなど仕上がりに大きく影響してきます。
パーティングラインの確認方法としては、ボディを真上から見た際、縦一直線に入っている場合が多いので、実際に指で触り段差を確かめながら作業を進めていきます。
作業手順としては、800番程度のペーパーヤスリで、ボディ全体にあるパーティングラインを水研ぎで取り除いていきますが、取り除く際の注意点として、細かなプレスラインもありますので、その部分まで削ってしまわないよう注意が必要となります。
カーモデルの場合、前後バンパー周辺、ボディを真上から見た際にリアからフロントまで一直線にパーティングラインがあり、特に前後バンパー周辺は頑固なラインが形成されていることが多いので、根気よく処理をしていきます。
下地塗装
続いて、本塗装をする前の下地としてガイアノーツのエヴォブラックを吹いていきます
この下地処理は、深いツヤのある仕上がりを目的とするのであれば、必須作業になります。
また、パーティングラインを消すために、ボディ表面を削ったり、ヤスリのあとが残ってしまった場合は、必ずサフェーサーを吹いて本塗装の前に表面を滑らかにしておくことが大事です。
いかに下地処理で滑らかな表面を作り上げるか!
が重要な事かと思いますし、下地の段階からこの表面を意識しておくと、後々鏡面仕上げの工程で、時間を短縮出来たりするなど、効率があがります。
サフェーサーを吹き、パーティングラインも消え綺麗なボディーラインになったことを確認し、次の作業に移っていきます。
おまけ(補修)
こちらはグリルとカウルトップのスリットが割れて破損してしまったので、プラ材で補修を行っている様子です。
エバーグリーンの板厚0.25ミリのプラ材を使用し補修完了。
「失敗しなきゃ成功しない」
と自身に言い聞かせ今回はここまで。
次回はインテリア完成までをお届けする予定です。
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