「しっかり組み上げるための加工調整と準備」

1/24 FUJIMI ABARTH 500

1/24 FUJIMI ABARTH 500 part1

みなさんこんにちわ

制作過程を3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間へようこそ

今回は新しい塗料を試したくフジミのアバルト500を手に取ってみました

レトロでパステルなカラーはアバルト500にピッタリだと思うのでその辺りをメインに完成まで持っていければと思います

早速アバルト500を調べ頭に情報をインプットしていきましょう

ABARTH 500とは?

アバルトはイタリアの自動車子会社で1949年設立

主にフィアット車を用いて自動車競技への参加やチューンナップ車を販売

1971年にフィアットに買収され、フィアット傘下のフェラーリ、ランチア、アルファロメオなどの競技車両を開発し、イタリアンマシンの活躍を支えました

BMで言うところのアルピナ、ベンツで言うところのAMGといったポジションでしょうか

このキットのモデルは3代目フィアット500をベースにチューニングを施したモデルで2008年に登場

フィアット500と異なる部分はエクステリアではエアインテークを設けた専用バンパー、オーバーフェンダー、サイドスカートにルーフスポイラー、代々継承されたサイドストライプとルーフデカールなどで武装

インテリアではシートにペダル、ステアリングなどが専用品に

エンジンは1.4L直4DOHCターボ、エキゾーストシステム「コードモンツァ」は4本あるテールパイプのうち2本が直管で3000回転以上になるとバルブが作動するシステムとなっています

トランスミッションは5速MTのみ

このアバルト500をさらにパフォーマンスアップしたモデルがエッセエッセとなります

仮り組み

早速仮組みからいきましょう

封入されているパーツは構造、構成、モールドがしっかりしており、エンジンこそ付いてはいませんがしっかり塗り分ければリアルになると感じました

ホイールはポリキャップ式で、足回りパーツの組み付けは細かい部分はあるものの良好です

ウインドウはフロントにカウルトップを取り付けるタイプで、このカウルトップパーツでボディと接着する仕組みとなっています

ボディとの合いは悪いので調整が必要と感じました

前後バンパーはボディ側のダボ穴に差し込むタイプで、各両端を接着

少し力を加えるとずれてしまうのでここは補強ポイントです

サイドスカートは接着位置がないのでここも注意が必要でしょう

インテリアは内張を後から取り付ける半バスタブ型で、シートは裏面パーツも付属しています

シートはもうこの時点で組み上げてしまいました

シャシーとボディはどう足掻いてもこのままでは取り付けにくいので要調整

ホイールを組み付けサイドミラーを取り付けたら完成です

仮組みの感想は、組み方が悪いのかとてもアンバランスなキットという印象

足回りの各サイズ感、もっさり感を払拭していきながら作業を進めていくこととしましょう

こういった調整もプラモデルの楽しみの一つ

根気強く手を動かしていきたいと思います

ボディの調整加工

まずはボディの調整加工からいきます

シャシーをボディに嵌めこむ際、はめにくいので、写真の干渉する部分をカットし削っていきます

デザインナイフで削ってはボディとハメ合わせ、左右のバランスもみつつ何度も繰り返していきます

何度もボディに嵌め込んでみて調整を繰り返し、ストレスなくはめ込めるレベルまで到達したらペーパーヤスリで削った部分を滑らかにし調整完了

ウインドウモールは後々スミ入れを行うのでタミヤの超硬ブレードでモール外周を掘り込んでおきます

そのあと前後バンパーをボディと完全接着

接着はタミヤの瞬間接着剤を使い、裏面からティッシュを細くカットしたものを貼り付け接着剤と馴染ませ補強をしておきました

これでシャシーを嵌め込む際少し広げても外れなくなるはずです

別々で塗装をし色味が変わってしまう事故を防ぐため、最初の段階で接着しておきます

ルーフスポイラーも取り付けておきました

フィアットのボディをそのまま流用しているせいか、ぽっちゃりしている可愛らしいフェンダーは、周辺のお肉を削ぎ落とし、アバルトらしくレーシーに

グリルも開口しておきます

スジ彫り

次にスジ彫りを行って行きます

使用しているツールはタミヤ製のスジ彫り超硬ブレードで、刃は0.15mmと、0.2mmを使い分けています

用途としては、0.15mmの刃は全体的な使用、0.2mmの刃はドアやボンネットなどの開閉部分に使用しています

リアルな完成度を追求するにあたり、ボディのパーツそれぞれに対しスジをいれておかないと、塗装を重ねた時に、溝が塗料で埋もれてしまい、シャープさが欠けてしまうので、しっかり丁寧に彫っていきます

といってもスジを深くし過ぎると、不自然なシルエットになってしまったり、パーツが貫通し割れてしまう場合もありますので、あくまでも軽いタッチでそれぞれ3~5往復を目安に

尚且つボンネットやドアなどの開閉パーツ部分は、他の部分との差を明確につけるため、0.2mmの超硬ブレードを使い太めのラインにし、リアルさを意識しながら、丁寧に彫っていきます

パーティングライン消し

続いて画像の赤矢印部分のパーティングラインを削る作業となります

模型メーカーがプラモデルを製造する過程で、金型同士を合わせてパーツを整形しているので、どうしても付着してしまうのがパーティングラインや、バリですが、これを消すのと消さないのでは、仕上がりに大きく影響してきます

パーティングラインの確認方法としては、ボディやパーツを手に取り、実際に指で触ってみること

カーモデルの場合はボディを真上から見た際、左右対称的に縦にラインが入っていることが多く、バンパー周辺は特に頑固なラインになっていることが多いです

作業手順としては、320番のタミヤのペーパーヤスリで、水をつけながら削り、取り除いていきますが、取り除く際の注意点として、実車にある細かなプレスラインもありますので、その部分まで削ってしまわないよう注意しつつ取り除いていきます

320番で取り除いたらヤスリの番手を上げつつ1500番まで仕上げ、塗装に向け準備しておきます

下地塗装

続いて本塗装をする前の下地としてガイアノーツのエヴォホワイトを吹いていきます

この下地処理は、深いツヤのある仕上がりを目標とするのであれば必須作業

パーティングラインを消すために、ボディ表面を削ったり、少なからずペーパーヤスリのあとが残った場合は、必ずサフェーサーを吹いて本塗装の前に、各パーツの表面を滑らかにしておくことが大事です

いかに下地処理の段階で滑らかな表面を作り上げることができるか!

ということが重要かと思いますし、何より下地の段階から滑らかな表面を意識しておくと、後の鏡面仕上げの工程で凹凸が少なく仕上がるので、鏡面仕上げの作業時間を短縮出来、結果的には効率があがります

吹き付け途中にホコリなどが付着した場合は、焦らず乾燥を待ち、ペーパーヤスリで取り除いてから再度吹き付けます

サフェーサーを吹き、パーティングラインや傷も消えて、綺麗な表面になったことを確認し、次の作業に移っていきますが今回はここまで

次回はインテリア完成までをお届けする予定です

完成までをお届けする予定です

ご覧頂きありがとうございました

このブログをYOUTUBEにもまとめていますので、よろしければこちらもご覧ください。

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