いつもプラモの時間をご覧頂きありがとうございます。
やっぱり僕は旧車が大好き。
突然ごめんなさい!
70年代~90年代の車って本当に個性があり、1台1台かっこいい車ばかりなんです。
自然と模型棚も旧車ばかりになっている今日この頃ですが今回はその中から、ガレージ環境さえあれば手に入れたい車の一つであるダルマセリカを制作致します。
まずはそのルーツを探ってみたいと思います。
初代セリカ1600GTとは?
1970年12月に登場した初代セリカ。
車名の由来はスペイン語のcelicaから「天の」「天空の」「神の」「天国のような」という意味合いを持ちます。
通称「ダルマセリカ」と呼ばれており、由来は当時としては珍しく、ボディがだるまのようにふくよかなため、また、スラントノーズのフロント部を正面から見ると、ラップアラウンドタイプのメッキバンパーが、ダルマのひげ面に見えるからであると言われ、そう呼ばれていたようです。
登場時のボディタイプは独立したトランクルームを持つ2ドアハードトップクーペのみで、キャッチフレーズは「未来の国からやってきたセリカ」
ボディサイドにある「Celica」のエンブレムである、そのシンボルマークは「飛竜」をかたどったもので、羽には2つの星が掲げられています。
日本初の“スペシャルティカー”として登場した「セリカ」は、既存のセダンベースのクーペにはなかった、セダンから独立した外観と車名を備えていたことに加え、ユーザーが自分の好みに応じてクルマを仕立てることができる、フルチョイス・システムを採用したことで大きな話題となったようです。
2ドアハードトップクーペボデーに、1400ccと3種類の1600ccエンジンを搭載し、トランスミッションは4速または5速MTと3速ATが用意されました。
レースでは、1600㏄以下のクラスで敵なしの存在になり大活躍。
余談となりますが、セリカは初代から最終モデルまで、全世代でモータースポーツに参戦してきた、国産車としては数少ないモデルの一つだそうです。
基本グレードは下から、ET、LT、ST、GTの4種類。
顧客は、エンジン、トランスミッション、内装、外装、アクセサリーなど様々な仕様を嗜好に合わせて選び、自分だけの1台をつくり上げることができ、当時の価格は57万円から100万円まで幅があったようです。
「セリカ」は、同時に登場したファミリーセダンの「カリーナ」とプラットフォームを共用しましたが、「セリカ」には当時の日本ではまだ珍しいヤマハ製の2T-G型DOHCエンジンをGTモデルに搭載し、高性能エンジンを身近なものとし、日本初のスペシャリティカーとして知られ、1973年にはよりスポーティな外観の3ドアLB(リフトバック)が登場。
高性能な2Lエンジンも追加され、セリカの人気を決定付けることとなり、この初代モデルは大ヒットとなりました。
今回制作するこちらのハセガワのキットは、パーツ点数は少なめ。
プロポーションのすばらしさもさることながら、各パーツも忠実に再現されていますので、かっこいい1台に仕上がると思います。
それではさっそく作っていきましょう。
スジ彫り
まず最初にスジ彫りを行って行きます。
使用しているツールはタミヤ製のスジ彫り超硬ブレードで、0.15mmの刃を装着しています。
リアルな完成度を追求するにあたり、ボディパーツにスジをいれておかないと、塗装を重ねた時に、溝が塗料で埋もれてしまい、リアルなシャープさが欠けてしまわないようにする為、この工程は非常に重要な工程となりますので丁寧に彫っていきます。
とはいってもあまり深くし過ぎるとシルエットを壊す原因になったり、パーツが貫通し割れてしまう場合もありますので、あくまでも軽いタッチで1部分、3~5回を目安に、そしてボンネットやドアなどの開閉パーツ部分は少し深めを意識しながら、ウインドウモール外側はスミ入れでゴム部分を表現しますので、そちらもしっかり彫っていきます。
パーティングライン消し
次にボディ全体にあるバリやパーティングラインを取り除いていきます。
パーティングラインはカープラモデルの場合、ボディを真上から見た際、縦一直線に入っている場合が多いので、実際に指で触り段差を確かめながら作業を進めていきます。
作業手順としては、800番程度のペーパーヤスリに水をつけ、ボディ全体にあるパーティングラインを取り除いていきますが、取り除く際の注意点として、細かなプレスラインもありますので、その部分まで削ってしまわないよう注意が必要となります。
このキットの場合縦一直線にパーティングラインがあり、トランク周り、ルーフ、ボンネット周辺にラインがありました。
ウインドウ内側や、フェンダー部分には細かいバリがありましたので、そちらも削りシャープに整えていきます。
ボディの調整加工
続いてボディの調整加工となります。
まずはキーシリンダーの加工となりますが、キット本来の姿ですと両側のドアとトランクにキーシリンダーが再現されています。
こちらの再現されているキーシリンダーですが、クリアを厚めに塗装することと、鏡面仕上げを行う際、ガシガシと塗装面を削っていきますので、このキーシリンダーを削り取り、ピンバイスで穴をあけインセクトピンでキーシリンダーを再現していきます。
同時にフェンダーミラー固定用の穴も同じく0.8ミリのピンバイスで加工が完了。
完成から逆算をし、どの段階でボディの調整が完了していればいいのかを考えてみたのですが、やはり塗装前には全て調整が完了していることがベストかと思います。
塗装してから削ったり貼ったりでは汚くなる。
という経験を嫌というほどしてきたので、この段階から全集中で作業を行ってまいります。
下地塗装
続いて、塗装をする前の下地としてクレオスのサフェーサー、ベースホワイトを吹いていきます
この下地処理は、深いツヤのある仕上がりを目的とするのであれば、必須作業になります。
パーティングラインを消すために、ボディ表面を削ったり、ヤスリのあとが残ってしまった場合は、必ずサフェーサーを吹いて本塗装の前に表面を滑らかにしておくことが大事です。
いかに下地処理で滑らかな表面を作り上げるか!
が重要な事かと思いますし、下地の段階からこの表面を意識しておくと、後々鏡面仕上げの工程で、時間を短縮出来たりするなど、効率があがります。
個人的に塗装全般で気を付けていることは、どの塗装工程でも、塗料が乾き指で触った感触がザラザラしている場合は、軽くペーパーヤスリをあて、ザラザラをなくし平坦に近づけられるよう、調整するようにしています。
サフェーサーを吹き、パーティングラインも消え綺麗なボディーラインになったことを確認し、次の作業に移ります。
今回はここまで。
次回は内装完成までをお届けする予定です。
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