「整形地獄を楽しむことにした」【制作動画】1/24 FUJIMI BMW M325i part1

1/24 FUJIMI BMW M325i

いつもプラモの時間をご覧頂きありがとうございます。

今回制作するのはこちら!

フジミ製BMW M325i。
個人的にBMWが好きで3シリーズをはじめたくさんのキットを所持していますが、その中からこのM3を選びました。
BMWという車のすばらしさを深堀しつつ制作していきたいとおもいます。

BMW M325iとは?

BMW3シリーズの2代目としてこの「E30」が登場したのは、1982年のことでした
初代モデルより車体寸法が拡大され、より滑らかで全体的に丸みを帯びたデザインとなったそうで、デザインはクラウス・ルーテによるもの。
ボディバリエーションが豊富で、2ドアセダンとカブリオレのほか、後に3シリーズの主力となる4ドアセダン、ステーションワゴン、スポーツモデルの「M3」、4WD車、「M3」のカブリオレなどとBMWの販売バリエーションの基礎を作ったモデルでもあります。

このE30をベースに1985年、BMW Mがチューニングした高性能スポーツモデルとして生産されたのが、今回制作するBMWM325通称「M3」です。

1986年3月から1991年6月にかけて17,086台の2ドア・セダンと786台の2ドア・カブリオレが生産され左ハンドルのみの生産で右ハンドルは存在しません。

E30型M3は、3シリーズ(2ドアセダン)をベースとしながらもボディ剛性や空力性能を高めるため大幅な変更をしており、12箇所のボディパネルが専用品で、より大きく太いホイールを装着するためにブリスターフェンダーを採用。

結果、ボディパネルで標準型3シリーズと共通なのはボンネット、ルーフパネル、サンルーフそしてドア内部パネルのみとなったようです。

ホイールベアリングとフロントブレーキキャリパーを上級の5シリーズ(E28型)と共用するほか、標準型の3倍ものキャスター角がつけられホイールは標準型の4穴から5穴に変更。

その他、空力改善のためCピラーやリヤウインドウ角度が見直され、トランクをハイデッキ化し、大型のリアウイングなどを標準装備としています。

エンジンは2.3L直列4気筒エンジンで、それにZF製ノーマルパターンもしくはゲトラグ製レーシングパターンの5速MTが組み合わせられています。

1987年から日本にも正規輸入され、日本での新車販売価格は658万円。
1991年には生産を終了しています。

今回制作するのはフジミから販売されていたキットで、キット内容としては、パーツ点数は少なめ、ボディプロポーションは実車と比べると、少し長く、ウインドウの幅も狭いので、出来そうなところは調整しつつ制作していきたいと思います。

それではさっそく作っていきましょう。


フロントダクト加工

いきなりですが、どうしましょう。
今回のM3なのですが、キットのボディがえらいこっちゃ状態でございます。
気付いた点としては3つありまして、1つめがウインドウの上下幅が異様に狭いこと、2つめがフロントリップの形状が違うこと、3つめがドアノブの形状が大きいことでございます。

この年代、おそらく80年代から90年代前半のフジミのキットは、想像する力と腕前をあげさせてくれるキットと位置付けておりますが、今回のキットも然り。

自身で出来そうな箇所をカスタマイズしていこうと思います。
整形はプラスチックにメスをいれる作業ですので、勇気がいりますが大丈夫。
人生と一緒で失敗したらパテで埋めて何度でもやり直せばいいのです。
と言い聞かせつつまずはフロントダクトの加工から参ります。

実車の写真と見比べてみると、まずダクトの形状が違いますので、モールドされている穴をパテで埋め、穴をあけて加工を行いました。
使用したパテは先日ツイッターでも紹介させて頂きました、ゴッドハンドの紫外線で固まるUVパテ。
こちらのパテはなんとブラックライトをあてるだけでものの数秒で固まるパテで、作業効率が超絶UP。
使いやすいので今後のレギュラーといたしました。

次に起こされていないモールドを追加していきます。
マスキングテープで型を決め、なぞるようにスジをいれモールドを追加しました。

続いてダクトの移設となります。
パテが固まったことを確認し、こちらもマスキングテープで型を決め、ピンバイスで穴をあけました。
穴をあけたら次は全ての穴をつなげ、ヤスリで平坦かつ、思い描く形になるよう削っていきます。
おおむね整ったらペーパーヤスリでざっくり均し完了。

良い感じの面構えになったことを確認し次の作業に移りましょう


ボディ調整加工

続いてボディの調整加工となります。
はじめに不自然なくらい幅が狭いウインドウの箇所から。
ウインドウモールギリギリをねらい、ペーパーヤスリで削りこみ、ウインドウ幅を広げていきます。

次にボディ全体にあるバリやパーティングラインを取り除いていきます。

パーティングラインはカープラモデルの場合、ボディを真上から見た際、縦一直線に入っている場合が多いので、実際に指で触り段差を確かめながら作業を進めていきます。

作業手順としては、800番程度のペーパーヤスリに水をつけ、ボディ全体にあるパーティングラインを取り除いていきますが、取り除く際の注意点として、細かなプレスラインもありますので、その部分まで削ってしまわないよう注意が必要となります。

このキットの場合縦一直線にトランク周り、ルーフ、ボンネット周辺にパーティングライン、そしてウインドウ内側や、フェンダー部分には頑固なバリがありましたので、そちらを削りシャープに整えました。

次はキーシリンダーの加工となります。
キット本来の姿ですと両側のドアにキーシリンダーが再現されています。

こちらの再現されているキーシリンダーですが、クリアを厚めに塗装することと、鏡面仕上げを行う際、ガシガシと塗装面を削っていくことを逆算した結果、邪魔になりますので、既存のキーシリンダーを削り取り、ピンバイスで穴をあけインセクトピンを差込み再現していきたいと思います。

同時にドアミラー固定用の穴も同じく0.8ミリのピンバイスで加工が完了。

大幅にボディを整形したので、確認の意味も込めホワイトサフを吹いていきます。


スジ彫り

次に整形が終わったボディに対しスジ彫りを行って行きます。
心なしかいつもよりもボディ全体に対しペーパーヤスリをかけてしまったのもあり、少し深めに彫るよう心掛けました。

使用しているツールはタミヤ製のスジ彫り超硬ブレードで、0.15mmの刃を装着しています。

リアルな完成度を追求するにあたり、ボディパーツにスジをいれておかないと、塗装を重ねた時に、溝が塗料で埋もれてしまい、リアルなシャープさが欠けてしまわないようにする為、この工程は非常に重要な工程となりますので丁寧に彫っていきます。

といってもあまり深くし過ぎるとシルエットを壊す原因になったり、パーツが貫通し割れてしまう場合もありますので、あくまでも軽いタッチで1部分、3~5回を目安に、そしてボンネットやドアなどの開閉パーツ部分は少し深めを意識し、彫っていきます。


下地塗装

続いて、塗装をする前の下地としてガイアノーツのサフェーサー、エヴォブラックを吹いていきます

この下地処理は、深いツヤのある仕上がりを目的とするのであれば、必須作業になります。

パーティングラインを消すために、ボディ表面を削ったり、ヤスリのあとが残ってしまった場合は、必ずサフェーサーを吹いて本塗装の前に表面を滑らかにしておくことが大事です。

いかに下地処理で滑らかな表面を作り上げるか!
が重要な事かと思いますし、下地の段階から表面を意識しておくと、後々鏡面仕上げの工程で、時間を短縮出来たりするなど、効率があがります。

個人的に塗装全般で気を付けていることは、どの塗装工程でも、塗料が乾き指で触った感触がザラザラしている場合は、軽くペーパーヤスリをあて、ザラザラをなくし平坦に近づけられるよう、調整するようにしています。

サフェーサーを吹き、パーティングラインやバリなども消え綺麗なボディーラインになったことを確認し、次の作業に移ります。

今回はここまで。
次回は内装完成までをお届けする予定です。

本日のブログは以上となります。
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