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DATSUN280ZXとは?
新型のZが発表されるなど、何かとうれしい話題が多いスポーツカー業界。
今回はそんなZの魅力を深堀する意味をこめて、130Zを制作していきたいと思います。
S130系の2代目「フェアレディZ」は、大記録を打ち立てた初代S30系の後を受けて、1978年8月に登場。
その大記録とは、9年間で、日本を含む全世界において、単一形式のスポーツカーとして約52万台という販売台数を記録したことで、今後、破られることはないであろう世界記録を打ち立てた初代S30系に続けとばかり、プレッシャーのかかる中でのデビューとなったようです。
2代目「フェアレディZ」はロング・ノーズ&ショート・(リア)デッキを筆頭に、ファストバックスタイル、フロントフェンダー前面に配置された丸目のヘッドランプなど、初代の特徴を引き継いではいるものの、すべてを一新。
全長を伸張し、特に2バイ2タイプの後席の居住性を大幅に拡大した。
2シーターのスポーツカーから、4人が乗れて快適に長距離移動できるGTカーに開発の方向性をシフトしていったようです。
2代目「フェアレディZ」は1983年8月まで6年間販売され、初代にこそ及びませんでしたが、これまた大ヒットとなり、全世界で10万台を販売。
2代目「フェアレディZ」が誕生した1978(昭和53)年は、自動車メーカーにとって受難ともいえる時代でした。
国内では世界で最も厳しいといわれた「昭和53年排出ガス規制」が施行され、国内外の自動車メーカーのさまざまなエンジンが生産終了に追いやられました。
そんな時代に2代目「フェアレディZ」は2種類のエンジン、排気量2.0Lの「L20」型と、2.8Lの「L28」型を用意して登場。
フラッグシップモデルにはL28型が搭載され、「280Z」の名が与えられました。
更には日本のTVドラマで、今後、これほどの規模のカーアクションは撮影できないだろうといわれているポリスアクション「西部警察」中、シリーズ途中から、渡哲也扮する主人公の刑事・大門圭介団長の専用車となったのが、この「2代目フェアレディZ」こと「スーパーZ」
劇中でも大活躍し一躍Zの名を更に世界中に轟かせたのでした。
このキットの概要としては、Tバールーフは実車同様に透明部品を使用。脱着可能。
ボンネットは切り離して脱着式にすることもできます。
エンジンルーム内のエンジン上部やラジエターなどもリアルに再現。
室内も実車感たっぷりにモデル化。
当時のタミヤの技術がぎゅぎゅっと詰まったキット内容となっています。
それではさっそく作っていきましょう。
ボディの調整加工
まずはボンネットの切り離しからおこなっていきます。
せっかくエンジンルーム内のエンジン上部やラジエターなどがリアルに再現されているのに制作しない手はありません。
プラモデルシップに則り、じっくり制作していきたいと思います。
デザインナイフでボンネットをカットし、後に切り離した部分を電動ヤスリで滑らかにしていきます。
使用したヤスリの番手は600番と粗目の番手を使用。
続きましてピンバイスに0.6ミリのドリル刃を取り付け鍵穴の再現の為の穴をあけていきます。
動画では作業手順が前後してしまいましたがご了承ください。
本来であればサフェーサー前に加工を終わらせるのがベターかと思います。
後々取り付ける鍵穴を再現するためのパーツは先端が丸くなった虫ピン(インセクトピン)となります。
先端が平らになった虫ピンも販売されていますので、そちらのほうが鍵穴の再現としてはいいかもしれません。
お好みで使い分けていければいいと思います。
パーティングライン消し
次にボディ全体にあるバリやパーティングラインを取り除いていきます。
使用している電動ヤスリはクレオスのMr.ポリッシャーPRO。
別売りの600番のヤスリで作業を行います。
まずは切り離したボンネットの調整から。
Mr.ポリッシャーPROで丁寧にヤスリがけを行います。
切り離しによりとがってしまった箇所は、角を削ぎ丸くするイメージで。
次にボディ全体にあるパーティングラインを取り除いていきますが、取り除く際の注意点として、細かなプレスラインもありますので、そのラインまで削ってしまわないよう注意が必要です。
ウインドウモール内側や、フェンダー部分にもバリがありましたので、そちらも削りシャープに整えていきました。
スジ彫り
次にスジ彫りを行っていきます。
使用しているツールはタミヤ製のスジ彫り超硬ブレードで、0.15mmの刃を装着しています。
リアルな完成度を追求するにあたり、スジをいれておかないと、塗装を重ねた時に、溝が塗料で埋もれてしまい、リアルなシャープさに欠けてしまう為、非常に重要な工程となりますので丁寧に彫っていきます。
あまり深くし過ぎるとシルエットを壊す原因になったり、パーツが貫通し割れてしまう場合もありますので、あくまでも軽いタッチで3~5回を目安に彫っていきます。
下地塗装
塗装をする前の下地としてサフェーサーを吹いていきます。
使用したサフェーサーはガイアノーツのエヴォブラック。
下地処理は、深いツヤのある仕上がりを目的とするのであれば、必須作業。
パーティングラインを消すために、ボディ表面を削ったり、ヤスリのあとが残ってしまった場合は、必ずサフェーサーを吹いて本塗装の前に表面を滑らかにしておきましょう。
いかに下地処理で滑らかな表面を作り上げるか!が重要だと思います。
今回のボディカラーはマンハッタンカラーの青×銀で塗装をする予定です。
サフェーサーを吹き付けていく順序としては、まずは各パーツの角の部分やステップ、フェンダーライン等を中心に。
次にルーフやボンネット、トランク等の広い面積の部分を中心に薄く万遍なく吹き付け。
最後にムラを確認しながら、一定の濃さで全体に吹き付けていきます。
パーティングラインも消え綺麗なボディーラインになったことを確認し、次の作業に移っていきましょう。
本日のブログは以上となります。
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