「3つの箇所を修正してシャキッとしたガゼールに変身」

1/24 FUJIMI NISSAN GAZELLE COUPE TURBO RS-X S12

1/24 FUJIMI NISSAN GAZELLE COUPE TURBO RS-X S12 part1

みなさんこんにちわ

制作過程を3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間へようこそ

今回はシルビアの系譜を深めたく180と同時製作することになったS12ガゼールをご紹介しつつ製作です

早速キットの開封と共にS12ガゼールのことを紐解いていきましょう

S12ガゼールとは?

S12ガゼールがデビューしたのが1983年8月のこと

先代モデルから初めて用意されたシルビアの姉妹車であります

同時デビューしたS12シルビアとの相違点は、まずは販売店の違い

シルビアは日産サニー店系列で販売され、ガゼールは日産モーター店系列で販売となりました

車両内容はほとんどがシルビアと一緒で、ぱっと見で見分けるとしたらグリルとテールランプ、もしくは各車両に設定された専用のツートンカラーで見分けることが出来ます

ボディ形状は先代と同様、2ドアノッチバッククーペと3ドアハッチバッククーペ、2種のボディバリエーションが用意されています

当時日本国内で大流行中のリトラクタブルヘッドライトを備え、ウェッジシェイプを強調したスタイリングを特徴とし、エンジンも1.8~30スカイラインRSターボ譲りのFJ20型ターボまでの4種類が用意され各グレードで販売展開されました

キットのモデルでもあるRSーXは薄いノーズにヘッドの大きなFJ20エンジンを搭載しすることにより、ボンネットに巨大なパワーバルジを付加

190PSを発揮したDOHCターボモデルは、当時の日本でも最も速い車の一つでした

その後1988年にシルビアがフルモデルチェンジ

S13型に進化した際にはガゼールの後継は用意されることなく、シルビアに吸収されガゼールはS12の代で幕を閉じました

仮り組み

そんな絶滅危惧種とも言えるガゼールですが、シルビアと共に人気を博しプラモデルにもなった一台

今回はフジミから販売されているガゼールを製作していきます

まずは仮組みから

箱を開けパーツを確認してみたところ、パーツ点数は近年のカーモデルと比べると少なめでシンプル

シャシーもこの年代にフジミから展開された共通シャシーで薄い一枚の板のようなシャシーから、板シャシーとも言われています

キット付属のインパルスホイールを組み付けていきますが、フロントの足回りはネジで固定する仕様

リアはシャフトで固定するタイプで共に車高調整が可能です

板シャシーなのでインテリアも軽く仮組みし、クリアパーツを取り付け仮組み完成

仮で組んでみて気になった点としては、足回りに、トランク形状、タイヤハウスの形状

あとはゴリゴリに付着しているパーティングラインにインテリアが全体的にアンバランス

このあたりを修正しつつ仕上げていきたいと思います

スジ彫り

次にスジ彫りを行って行きます

使用しているツールはタミヤ製のスジ彫り超硬ブレードで、刃は0.15mmと、0.2mmを準備しています

用途としては、0.15mmの刃は全体的な使用、0.2mmの刃はドアやボンネットなどの開閉部分に使用しています

リアルな完成形を追求するにあたり、ボディのパーツそれぞれに対しスジをいれておかないと、塗装を重ねた時に、溝が塗料で埋もれてしまい、シャープさが欠けてしまうので、しっかり丁寧に彫っていきます

といってもスジを深くし過ぎると、不自然なシルエットになってしまったり、パーツが貫通し割れてしまう場合もありますので、あくまでも軽いタッチでそれぞれ3~5往復を目安に

尚且つボンネットやドアなどの開閉パーツ部分は、他の部分との差を明確につけるためにも、0.2mmの超硬ブレードを使い太めのラインにし、リアルさを意識しながら、丁寧に彫っていきます

パーティングライン消し

続いてこの赤い矢印部分のパーティングラインを消す作業となります

模型メーカーがプラモデルを製造する過程で、金型同士を合わせてパーツを整形しているので、どうしても付着してしまうのがパーティングラインや、バリですが、これを消すのと消さないのでは、仕上がりに大きく影響してきます

パーティングラインの確認方法としては、ボディやパーツを手に取り、実際に指で触ってみること

カーモデルの場合はボディを真上から見た際、左右対称的に縦のラインに入っている場合が多く、バンパー周辺は特に頑固なラインになっていることが多いです

作業手順としては、320番のタミヤのペーパーヤスリで、水をつけながら削り、取り除いていきますが、取り除く際の注意点として、実車にある細かなプレスラインもありますので、その部分まで削ってしまわないよう注意しつつ取り除いていきます

320番で取り除いたらヤスリの番手を上げつつ1500番まで仕上げ、塗装に向け準備しておきます

ボディの調整加工

続いてボディの調整加工です

まずはサイドシルやウインドウモール内側などのバリをペーパーヤスリで取り除いていきます

次に気になった点1個目としてタイヤハウスの形状

こちらはボッテりとしているので内側をデザインナイフで削りつつペーパーヤスリで上方向に径を広げていきました

ナイフで削ったところもペーパーヤスリで整えておきます

シャキッとしたタイヤハウスとなり俊敏でいかにもスポーツカーな佇まいとなり大満足

気になった点2個目はトランクの形状です

パーティングラインを消す段階で一緒に作業をしたのですが、トランクの形状がリアテールに向けて下がりすぎと思ったのでできる限りフラットになるようペーパーヤスリで整えておきます

気になった点3個目はフロントバンパー

実写と比べるとバンパーの区切り位置が表現されていませんので、マスキングテープとデザインナイフでガイド線をひき超硬ブレードで掘り込みました

モールドされているキーシリンダーはアドラーズネストのブラインドリベッドヘッドに置き換えるので、0.8mmのピンバイスで穴を開け、これでボディの調整加工が完了です

下地塗装

続いて本塗装をする前の下地としてガイアノーツのピンクサフェーサーを吹いていきます

この下地処理は、深いツヤのある仕上がりを目的とするのであれば必須作業

パーティングラインを消すために、ボディ表面を削ったり、少なからずペーパーヤスリのあとが残った場合は、必ずサフェーサーを吹いて本塗装の前に、これらの表面を滑らかにしておくことが大事です

いかに下地処理の段階で滑らかな表面を作り上げることができるか!

ということが重要かと思いますし、何より下地の段階から滑らかな表面を意識しておくと、後々鏡面仕上げの工程に至った時に凹凸が少なく仕上がるので、鏡面仕上げの作業時間を短縮出来、効率があがります

サフェーサーを吹き、パーティングラインや傷も消えて、綺麗な表面になったことを確認し、次の作業に移っていきますが今回はここまで

次回はインテリア完成までをお届けする予定です

完成までをお届けする予定です

ご覧頂きありがとうございました

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