1/24 TAMIYA NISSAN 180SX part1
みなさんこんにちわ
制作過程を3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間へようこそ
今回はシルビアの系譜の知識を深めるべくこの180とガゼールを同時製作
若い頃大人気だったこの車はどうだったのか?
そして現在の立ち位置はどこなのか?をこの模型に落とし込みつつ製作していきたいと思います
まずは180がどんな車だったのか紐解いていきましょう
180SXとは?
1989年6月、ニッサンより登場した180(ワンエイティ)SXは、アメリカ仕様の240SXやヨーロッパ仕様の200SX(ハッチバックタイプ)のフォルムを持った、ワールドワイドなスペシャリティーカーです
走行性能を優先した後輪駆動のシャーシレイアウトは先に発表されたシルビアそのまま
固定式のライトをやめリトラクタブルヘッドライトを採用
フロント回りは直立したグリルを持つシルビアから一転して、ノーズを持つスポーティな顔つきとなりました
アメリカ向けの240SXは排気量2400cc、ヨーロッパ向け200SXと国内仕様の180SXは、排気量1800ccのDOHCターボエンジンを搭載
高速時では、コンピューターで割り出した角度で後輪を前輪と同じ方向にステアさせるHICAS-Iは、走行性能を格段に向上させるハイメカニズムです。
この他、走行スピードをコクピットのガラス面に映し出すフロントウインドウディスプレイなど新しいテクノロジーが惜しみなく採用されています。
180SXは世界のスペシャリティカーの中でも高い走行性能と先進性で、大きくリードした1台となりました
仮り組み
それでは早速仮組みから
プラモの時間の場合、仮組みは塗装をする前の姿で、最低限足回りの状態や狙っているフォルムを確認できる段階と出来れば良しとしています
まずはパッケージされているパーツで組み上げていきます
仮組み時に重宝する接着剤がセメダインハイグレード模型用接着剤
水溶性なので水につければ溶かして剥がすこともできますし、接着乾燥後はゴムのような質感に
接着後も強固ですし何より剥がしやすい接着剤
ガンガン使っていきます
まずは足回りから組んでいきますが、説明書通り進行してみて特にむずかしい箇所はなく、パーツ自体も車高の上げ下げは容易にできそうでした
ボディにはガラスパーツをマスキングテープで仮止めしシャシーと合体
リアゲートにもなっているガラスパーツはカチッと嵌め込む仕様で少しきつめ
本塗装後に嵌め込むとなると、塗装にヒビや傷がついてしまう恐れがあるので、後ほどスムーズに取り付けられるよう調整が必要です
シャシーとの合体は特にきつい箇所や引っかかる部分はなくスムーズです
ホイールとドアミラー、リアスポイラーを取り付けたら仮組み完了
ホイールは変更するのでこれで見納めです
車高は1mmほど下げ、大人っぽくシックな仕様を目指し製作していくことにします
スジ彫り
次にスジ彫りを行って行きます
使用しているツールはタミヤ製のスジ彫り超硬ブレードで、刃は0.15mmと、0.2mmを準備しています
用途としては、0.15mmの刃は全体的な使用、0.2mmの刃はドアやボンネットなどの開閉部分に使用しています
リアルな完成形を追求するにあたり、ボディのパーツそれぞれに対しスジをいれておかないと、塗装を重ねた時に、溝が塗料で埋もれてしまい、シャープさが欠けてしまうので、しっかり丁寧に彫っていきます
といってもスジを深くし過ぎると、不自然なシルエットになってしまったり、パーツが貫通し割れてしまう場合もありますので、あくまでも軽いタッチでそれぞれ3~5往復を目安に
尚且つボンネットやドアなどの開閉パーツ部分は、他の部分との差を明確につけるためにも、0.2mmの超硬ブレードを使い太めのラインにし、リアルさを意識しながら、丁寧に彫っていきます
パーティングライン消し
続いてこの赤い矢印部分のパーティングラインを消す作業となります
模型メーカーがプラモデルを製造する過程で、金型同士を合わせてパーツを整形しているので、どうしても付着してしまうのがパーティングラインや、バリですが、これを消すのと消さないのでは、仕上がりに大きく影響してきます
パーティングラインの確認方法としては、ボディやパーツを手に取り、実際に指で触ってみること
カーモデルの場合はボディを真上から見た際、左右対称的に縦のラインに入っている場合が多く、バンパー周辺は特に頑固なラインになっていることが多いです
作業手順としては、320番のタミヤのペーパーヤスリで、水をつけながら削り、取り除いていきますが、取り除く際の注意点として、実車にある細かなプレスラインもありますので、その部分まで削ってしまわないよう注意しつつ取り除いていきます
320番で取り除いたらヤスリの番手を上げながら1500番まで仕上げ、塗装に向け準備しておきます
ボディの調整加工
続いてボディの調整加工です
今回調整していく箇所は両ドアのキーシリンダーとハンドルステーのキーシリンダー、それと全体的にあるバリを取り除いていきます
まずはキーシリンダーですが、タミヤの精密ピンバイスドライバーに0,6mmのドリル刃を取り付け穴を開けていきます
穴を開けた箇所には後ほど組み立ての工程で、ハイキューパーツのマイナスモールドをキーシリンダーとして置き換え、取り付けていきます
こういった金属パーツの箇所を置き換えていくだけで、簡単にリアルさがどんどんUPしていくので、もはやプラモの時間ではスタメンの工程です
穴を開ける際ボディなどに傷をつけないよう注意しながら作業を進めていきます
ボディ全体にあるバリに関しては、サイドシル裏やウインドウモール内側、タイヤハウスの内側などがきつめにあるので、その角を滑らかにしていくイメージで320番~1000番までのペーパーヤスリを使用し取り除いていきます
下地塗装
続いて本塗装をする前の下地としてガイアノーツのエヴォブラックを吹いていきます
この下地処理は、深いツヤのある仕上がりを目的とするのであれば必須作業
パーティングラインを消すために、ボディ表面を削ったり、少なからずペーパーヤスリのあとが残った場合は、必ずサフェーサーを吹いて本塗装の前に、これらの表面を滑らかにしておくことが大事です
いかに下地処理の段階で滑らかな表面を作り上げることができるか!
ということが重要かと思いますし、何より下地の段階から滑らかな表面を意識しておくと、後々鏡面仕上げの工程に至った時に凹凸が少なく仕上がるので、鏡面仕上げの作業時間を短縮出来、効率があがります
サフェーサーを吹き、パーティングラインや傷も消えて、綺麗な表面になったことを確認し、次の作業に移っていきますが今回はここまで
次回はインテリア完成までをお届けする予定です
ご覧頂きありがとうございました
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