塗装はがし
今回は10年ほど前に途中まで制作し、放置していたタミヤメルセデスベンツSLKをばらし、現在のレベルで組み上げていきたいと思います。
まずは塗装を剥がすところからやっていきましょう。
もともと缶スプレーでブルーが吹いてあり、とてもディスプレイできるレベルではありませんので、イソプロピルアルコールにドボン。
イソプロピルアルコールは、シンナーなどの溶剤と比べるとパーツへのダメージもないのでオススメです。
但しアルコールなので火気厳禁。使用の際はご注意ください。
少し温度が高い場所で3日以上つけ、手袋をした状態で指でこすっていきます。
気持ちいいくらい簡単に剥がれますので、次は細かい部分を歯ブラシでこすり、塗料を剥がします。
パーツの確認
塗装を剥がし終えたので次はパーツの確認をしていきます。
途中まで組み上げられたシャシーは埃がこびりつき接着もガタガタ。
内装パーツの塗装もひどいもので、昔の自分のレベルに愕然としました。
ほぼすべてのパーツがひどい状態ですので、すべてのパーツを塗装し直し組み上げていくことにしました。
ホイールに関してはメッキを落とし、シルバーを吹き付けアルミパーツとして再現していきます。
説明書にある出来上がったモデルを見ると、どうもタイヤの扁平率がおかしい気がしますので、別タイヤを用意し組み上げていきます。
1996年に登場したメルセデスベンツSLKは画期的なメカニズムを採用し登場。
SLKの最大の特徴はバリオルーフと呼ばれる電動ルーフ開閉メカニズムにあります。
センターコンソールのボタンを押すだけで、ルーフがドライバーの頭上で2つに折れ曲がり、わずか25秒でリヤトランクに収納されます。
エンジンは3タイプ揃えられ、最もパワフルなのがスーパーチャージャー付きの2.3L4気筒DOHC。
オープンスポーツカーの爽快なドライブが、楽しめる車になっています。
スジ彫り
次にスジ彫りをしていきます。
使用している工具はスジ彫り超硬ブレードで、0.15mm刃を装着しています。
完成度を高めるにあたり、このようにスジをいれておかないと、塗装を重ねた時に溝が塗装で埋もれてしまいシャープさに欠けてしまう為、非常に重要な工程なので丁寧に掘っていきます。
あまり深くし過ぎるとシルエットを壊す原因になったり、貫通しパーツが割れてしまう場合もありますので、あまり深くならない程度に、軽いタッチで3~5往復を目安に彫っていきます。
パーティングライン消し
ボディ全体にあるバリやパーティングラインを取り除いていきます。
使用している電動ヤスリはクレオスのMr.ポリッシャーPRO。
別売りの600番のヤスリを装着しで作業を行います。
まずはフロントから電動ヤスリをあてていきます。
パーティングラインはボディーを真上から見て、左右にフロントからリアまで直線的に入っていることが多いので重点的に処理をしていきます。
下地処理
次に、塗装をする前のサフェーサーを吹いていきます
下地処理といわれているもので、深いツヤのある仕上がりを目的とするのであれば、必須作業かと思います。
パーツ表面を削ったり、ヤスリのあとが残ってしまった場合は必ずサフェーサーを吹いて本塗装の前に、表面を滑らかにしておきましょう。
いかに下地処理で滑らかな表面を作り上げるか!ここが一番大事かと思います。
今回はボディカラーをタミヤカラーのピュアイエローで塗装をする予定です。
ぱきっとした明るいイエローを狙いたいので、下地にはタミヤの缶スプレー、ホワイトサフェーサーを使用しました。
吹き付けていく順序としては、まずは各パーツの角の部分やステップ、フェンダーライン等を中心に、
次にルーフやボンネット、トランク等の広い面積の部分を中心に薄く万遍なく吹き付け、
最後にムラを確認しながら、一定の濃さで全体に吹き付けていきます。
缶スプレーでの吹き付けとなりますので、いかに素早く手を動かすかが重要かと思います。
シルエットの確認とパーティングラインを消した際の磨き傷のリペアと、本塗装の準備が出来れば下地処理の役目は完了。
30分ほど乾燥させ、各部を確認していきます。
パーティングラインも消え綺麗なボディーラインになったことを確認し、次の作業に移っていきましょう。
下回り解体
次に既に組みあがっていたボロボロの下回りのパーツをひとつずつ外していきます。
ニッパー等でパーツを挟み、折ったりカットしてしまったりしないよう、最新の注意を払いながら取り外していきます。
幸い接着部分は強固なものではなかったので、すぐに外れましたが、接着部分がボロボロなので、ヤスリなどで平坦にし、再度接着する際にスムーズに接着出来るように調整していきます。
解体したパーツは失くさないよう、小さなポリパック等にいれ収納しておきます。
ここでパーツをなくしてしまうと、パーツを取り寄せなければいけなくなり、時間のロスにつながりますので、絶対に失くさないよう注意していきます。
プラモデルをつくっていると、よくパーツを床に落とすことがあるかと思いますが、そのパーツを探す際は、ライト等を上からあてるのではなく、床におき、横から照らすと見つけやすいそうです。
是非パーツを探す際は実践してみてください。
次に塗装面にこびり付いた埃や汚れ等を電動ヤスリで取り除いていきます。
それにしても当時の塗分けが汚いです。
ここはすべてフラットブラックで処理をしマフラー部分のみシルバーで表現してこうと思います。
ついでに接着面も平坦にし、パーツがスムーズに取り付けられるよう調整しました。
最後に水洗いをし乾燥させ、つや消しブラックを吹いていく準備を整えていきます。
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