開封の儀
今回はアオシマのトヨタスプリンタートレノ AE86を制作していきたいと思います。
1983年5月4代目となるAE86型が誕生。
この型式番号のカローラレビンとスプリンタートレノに対し、俗に“ハチロク”という呼称が付けられています。
自然吸気、1.6 Lエンジンと後輪駆動の組み合わせで、当時新規開発された4A-GEUエンジンはチューニング志向の強い層の支持を受け一躍人気車種になりました。
1990年代後半からは漫画『頭文字D』の登場車種であるという理由で、中古車としての流通も少なかった為、漫画での紹介以降、異常なほどのプレミアム価格で取引され、カルト的な人気を博すことになりました。
パーツの確認
そんな収録車種であるアオシマのトレノAE86。
アオシマがAE86トレノを発売したのは比較的最近で、それまではフジミのみでしか手に入れることが出来ませんでした。
初めて作るアオシマ製のハチロク。パッと見た感じですと、プロポーションが非常によく顔つきもリアル。
既に出来上がりが楽しみになってきました。
パーツ点数は特に多くなく、内装パーツが予め塗装されていたり作りやすいキットになっていると思います。
キットの特徴としては足回りにスプリングがついていてサスが可動可能。
16インチのロンシャンホイールもついていて非常に作りやすそうです。
スジ彫り
次にスジ彫りをしていきます。
使用している工具はタミヤ製のスジ彫り超硬ブレードで、0.15mmの刃を装着しています。
完成度を高めるにあたり、このようにスジをいれておかないと、塗装を重ねた時に溝が塗装で埋もれてしまいシャープさに欠けてしまう為、非常に重要な工程なので丁寧に掘っていきます。
あまり深くし過ぎるとシルエットを壊す原因になったり、貫通しパーツが割れてしまう場合もありますので、あまり深くならない程度に、軽いタッチで3~5往復を目安に彫っていきます。
スジ彫りに使用する工具なのですが、現在ですと様々なタイプの工具が販売されています。
購入する際どれを選んだらいいのか迷ったりしませんか?
僕も最近知ったのですが、スジ彫りの工具にも使用用途があり、カープラモデルを制作する場合は出来るだけ細い刃を使用するとリアルに仕上がるというのを何かでみかけ、タミヤ製のスジ彫り超硬ブレード0.15mmにたどり着きました。
たしかにあまり太い刃で彫っても溝が太くなり、どこかぼんやりとした仕上がりになると思いますので、カーモデル制作の際は出来るだけ細いブレードを選ぶのがマストかと思います。
ビッグスケールの場合は太めのブレードでもいいかもしれませんね。
パーティングライン消し
ボディ全体にあるバリやパーティングラインを取り除いていきます。
使用している電動ヤスリはクレオスのMr.ポリッシャーPRO。
別売りの600番のヤスリで作業を行います。
まずはフロントから電動ヤスリをあてていきます。
この作業をやっておくと、よりリアルな仕上がりになるので、地道に作業をしていきます。
ボディ加工
次にボディドアノブ部分の鍵穴に、虫ピンを入れる為の穴をドリルで開けていきます。
今回からタミヤ製の精密ピンバイスDを導入。
0.6ミリの虫ピンとなりますので、同じく0.6ミリの極細ドリル刃で加工を行います。
下地塗装
次に、塗装をする前の下地としてサフェーサーを吹いていきます
下地処理といわれているもので、深いツヤのある仕上がりを目的とするのであれば、必須作業かと思います。
パーツ表面を削ったり、ヤスリのあとが残ってしまった場合は必ずサフェーサーを吹いて本塗装の前に、表面を滑らかにしておきましょう。
いかに下地処理で滑らかな表面を作り上げるか!ここが一番大事かと思います。
今回はボディカラーをタミヤカラーのホワイトとブラックのツートンで塗装をする予定です。
下地にはタミヤの缶スプレー、ホワイトサフェーサーを使用しました。
吹き付けていく順序としては、まずは各パーツの角の部分やステップ、フェンダーライン等を中心に、
次にルーフやボンネット、トランク等の広い面積の部分を中心に薄く万遍なく吹き付け、
最後にムラを確認しながら、一定の濃さで全体に吹き付けていきます。
缶スプレーでの吹き付けとなりますので、いかに素早く手を動かすかが重要かと思います。
シルエットの確認とパーティングラインを消した際の磨き傷のリペアと、本塗装の準備が出来れば下地処理の役目は完了。
30分ほど乾燥させ、各部を確認していきます。
パーティングラインも消え綺麗なボディーラインになったことを確認し、次の作業に移っていきましょう。
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