「10数年の時を経て…いざレストア開始」

1/24 FUJIMI TOYOTA SPRINTER AE86 TRUENO 2door

1/24 FUJIMI TOYOTA SPRINTER AE86 TRUENO 2door part1

みなさんこんにちわ。
1つのプラモデルを3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間。

いつもご覧頂きありがとうございます。

今回はレストアついでに息子のために痛車を作ってみるというテーマと、自作デカールのブラッシュアップの2つをテーマに制作していきます

まずはこのハチロクがどんな車だったのか紐解いていきましょう


AE86 TRUENO 2doorとは?

1983年5月4代目となるAE86型が誕生

この型式番号のカローラレビンとスプリンタートレノに対し、俗に“ハチロク”という呼称が付けられています

自然吸気、1.6 Lエンジンと後輪駆動の組み合わせで、当時新規開発された4A-GEUエンジンはチューニング志向の強い層の支持を受け一躍人気車種になりました

1990年代後半からは漫画『頭文字D』の登場車種であるという理由で、中古車としての流通も少なかった為、漫画での紹介以降、異常なほどのプレミアム価格で取引され、カルト的な人気を博すことになります

グレードはGT-APEX、GTV、GTの3種類で、GT-APEXが最上級グレードで、デジタルメーターが標準装備、GTVは競技ベース車両でパワステやリアワイパーが非装備、GTはこちらも競技ベース車両でGT-Vよりさらに装備が簡略化され販売されたようです

ボディは2ドアクーペと3ドアクーペがあり流通量は圧倒的に3ドアが多く、今回制作するキットのモデルである2ドアクーペは、希少な存在となっているようです

それではさっそく制作開始

解体

さて今回のこのキット、フジミから過去に販売されたAE86トレノの前期型で、10数年前に完成直前でお蔵入りとなった個体

当時は缶スプレーと筆のみで制作していた記憶があり、いい加減成仏させてあげようとレストア開始

どうせ作るなら息子のために痛車として復活させようと今回の制作を決意しました

痛車なのでデカールも自作で準備となり、ボディカラーは黒銀をベースにホワイトデカールの上にメインデカールを重ねつつ進行していくので、このあたりの検証も行いつつ作っていきます

まずはパーツ一つ一つを破損させないように解体し、塗装を落としていきましょう
イソプロピレンアルコール(IPA)にパーツやボディを浸し塗装を剥離していきます

このイソプロピルアルコールは臭いが強烈なのでマスクと手袋を完全装備の上作業を行っていきます

塗装の剥離は指と歯ブラシで行い、IPAを完全に飛ばし、乾燥させたあと、パーツ一つ一つを軽くヤスリで整えておきます

スジ彫り

次にスジ彫りを行って行きます。

使用しているツールはタミヤ製のスジ彫り超硬ブレードで、0.15mmの刃を装着したものと、0.2mmの刃を装着したものになります。

用途としては、0.15mmの超硬ブレードは全体的なスジ彫り、0.2mmの超硬ブレードは刃の細さが0.15mmのものよりも太いので、ドアやボンネットなどの開閉パーツ部分に使用しています。

リアルな完成度を追求するにあたり、ボディのパーツそれぞれに対しスジをいれておかないと、塗装を重ねた時に、溝が塗料で埋もれてしまい、リアルなシャープさが欠けてしまうので、そうならない為にもしっかり丁寧に彫っていきます。

といってもあまり深くし過ぎると、不自然なシルエットになってしまったり、パーツが貫通し割れてしまう場合もありますので、あくまでも軽いタッチでそれぞれ3~5回を目安に。

尚且つボンネットやドアなどの開閉パーツ部分は、他のパーツとの差を明確につけるためにも、0.2mmの超硬ブレードを使い太めのラインになるよう意識しながら、しっかり彫っていきます。


パーティングライン消し

続いてこの赤線部分のパーティングラインを消す作業、その他にバリなどを取り除いていく作業となります。

メーカーの製造過程で、金型同士を合わせてパーツを整形している為、どうしても付着してしまうのがパーティングラインや、バリですが、これを消すのと消さないのでは、面がより滑らかになるなど仕上がりに大きく影響してきます。

パーティングラインの確認方法としては、ボディを真上から見た際、縦一直線に入っている場合が多いので、実際に指で触り段差を確かめながら作業を進めていきます。

作業手順としては、800番程度のペーパーヤスリで、ボディ全体にあるパーティングラインを水研ぎで取り除いていきますが、取り除く際の注意点として、細かなプレスラインもありますので、その部分まで削ってしまわないよう注意が必要となります。

カーモデルの場合、前後バンパー周辺、ボディを真上から見た際にリアからフロントまで一直線にパーティングラインがあり、特に前後バンパー周辺は頑固なラインが形成されていることが多いので、根気よく処理をしていきます。

ボディの調整加工

続いてボディの調整加工です
塗装を剥離し塗装前の状態に戻ったボディですが、気になった点は右側リアのホイールアーチの一部分がかけていたこと

こちらはシーフォース製のUV接着パテを盛り込みブラックライトを照射
ものの数十秒で固まり、埋めて削る作業にはもってこいの商品、プラモの時間ではこういった作業にはこのUV接着パテがマストアイテムで、とても重宝しています

あとはキーシリンダーがモールドされてありましたので、こちらは運転席と助手席のドア、トランクのキーシリンダー部分に対し、アドラーズネストのブラインドリベットヘッドを取り付ける為の穴をあけていきます

タミヤの極細ドリル刃セットより0.8ミリのドリルと、同じくタミヤ製の精密ピンバイスを使用し穴をあけ作業完了

下地塗装

続いて、本塗装をする前の下地としてクレオスのベースホワイトを吹いていきます

この下地処理は、深いツヤのある仕上がりを目的とするのであれば、必須作業になります。

また、パーティングラインを消すために、ボディ表面を削ったり、ヤスリのあとが残ってしまった場合は、必ずサフェーサーを吹いて本塗装の前に表面を滑らかにしておくことが大事です。

いかに下地処理で滑らかな表面を作り上げるか!

が重要な事かと思いますし、下地の段階からこの表面を意識しておくと、後々鏡面仕上げの工程で、時間を短縮出来たりするなど、効率があがります。

サフェーサーを吹き、パーティングラインも消え綺麗なボディーラインになったことを確認し、次の作業に移っていきますが今回はここまで。

次回はインテリア完成までをお届けする予定です。

ご覧頂きありがとうございました。
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