1/24 HASEGAWA NISSAN SILVIA 2000ZSE-X S110 part1
みなさんこんにちわ
制作過程を3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間へようこそ
今回はホビーショーで発表され話題と注目を集めたキット
ハセガワより新発売されたS110シルビアを製作していきます
このパート1では仮組み〜本塗装前の準備までを収録しましたので是非ご覧ください
まずはどんな車なのかリサーチからいってみましょう
S110型 シルビアとは?
初代シルビア が発売開始したのが1965年4月
ギリシャ神話に登場する美しい女神「シルビア」を車名とし、その名に相応しい流麗なエクステリアが特徴でした
1970年代後半から1980年代前半は、アメリカで始まったスペシャリティカーの流行が、ようやく日本にも定着してきた時期で、性能では本格的なスポーツカーに及ばずとも、その雰囲気を廉価で楽しめる車として多くの若者たちから人気を集めます
そういった背景のもと1979年3月、シャープで近未来的なフォルムを持つ新世代スペシャリティカーとして3代目シルビア(S110型)がデビュー
当時のライバルかーはプレリュードでした
四角い4灯式ヘッドライトを備えた鋭い表情のマスクは、新時代の到来を予感させました
排ガス規制に対応しエンジンは全てL型からZ型へバトンタッチ
シックなスタイリングのインテリアは快適性を兼ね備え、当時としては画期的なシステムで満たされていました。トリップメーター、ストップウォッチ、ナビゲーターをはじめ、それまでのカーコンポの常識では考えられなかった本格的なオーディオシステムが搭載
ボディタイプはハードトップとハッチバックの2種でこの代から姉妹車としてガゼールが設定されます
最上級グレード「2000ZSE-X」には計算機能を備えた日本初のドライブコンピューター
新発想の「6ウェイシート」が設定
大劇場をイメージした新しいイルミネーション・システムは、車内を華やかに彩ることで、夜間のドライブをより楽しく、より安全にする照明システムでした
それらの独創的なシステムが充実していたこともあり、当時の若者たちの憧憬の的となったシルビアはスペシャリティカーの地位を確立していきました。
仮り組み
早速仮組みからいきましょう
最新のハセガワはボディの加工から始まるようになりました
塗装してからさあ完成まで後少しということろで、ここに穴を開けてくださいみたいな事故はこれで壊滅するでしょう
指定通りにカットし、ピンバイスを用いて穴を開けるところで1.2mm指定の部分は1.5mm、1.7mm指定部分は2mmのピンバイスで代用しました
下回りの組み立て部分はオイルパンやミッションケースを取り付けるところからスタートです
足回りのパーツは限りなく細分化され、細かい部分でもありますが、組み立てやすさもしっかり考えられていると感じますので、説明書の通り組めば問題なく組み上げられそうです
ホイールの固定方法はポリキャップ式で、ホイールからはえているピンを差し込み固定するタイプです
各パーツしっかりモールドされているので色を入れるだけでリアルな下回りに巡り会えそう
そしてなんとこのキットには車高を調整できるようにローダウン専用のパーツも付属しています
このキットからの設計なのかは分かりませんが、こういうパーツの追加は今後も是非継続していただきたいところ
インテリアは内張を両側から閉じて接着するタイプで、内張はアームレストが別パーツで塗装しやすそうですね
シートは裏面もしっかりパーツ化されヘッドレストも2分割式でとてもリアル
ボディはフロントとリアのパーツを取り付けてからシャシーをはめ込んでいきます
リアが爪でフロントはボディからはえているダボに組み込む形
エクステリアでは角目4灯ライトのパーツ構成、リアテールのパーツ構成が秀逸です
フロントはメッキ部分はしっかり再現されていますし、リアはクリアパーツが2枚の設計になっていてリアリティさに拍車をかけてくれます
ウインドウは全て外側から嵌め込むタイプ
全てのパーツで感じたことですが、嵌め込む部分のゲート処理が大変そうです
ここは根気よくじっくり調整しつつ組み立てていくとします
スジ彫り
次にスジ彫りを行って行きます
使用しているツールはタミヤ製のスジ彫り超硬ブレードでブレードは0.15mmと0.2mmを使い分けています
用途としては、0.15mmのブレードは全体的な使用
0.2mmのブレードはドアやボンネットなどの開閉パーツなどに使用しています
リアルな完成度を追求するにあたりボディのパーツそれぞれに対しスジをいれておかないと
塗装を重ねた時に溝が塗料で埋もれてしまいシャープさが欠けてしまうので
塗装をする前の下準備の段階でしっかり彫っていきます
といってもスジを深くし過ぎると不自然なシルエットになってしまったりパーツが貫通し割れてしまう場合もありますので
あくまでも軽いタッチでそれぞれのパートで3~5往復を目安に
丁寧に掘り込んでいきます
ドアやボンネット、モールやバンパーの継ぎ目給油口カバーやウインドウモールの外側を筋彫りし塗装に備えます
パーティングライン消し
続いて画像の赤矢印部分のパーティングラインを削る作業となります
模型メーカーがプラモデルを製造する過程で、金型同士を合わせてパーツを整形しているので、どうしても付着してしまうのがパーティングラインや、バリですが、これを消すのと消さないのでは、仕上がりに大きく影響してきます
パーティングラインの確認方法としては、ボディやパーツを手に取り、実際に指で触ってみること
カーモデルの場合はボディを真上から見た際、左右対称的に縦にラインが入っていることが多く、バンパー周辺は特に頑固なラインになっていることが多いです
作業手順としては、320番のタミヤのペーパーヤスリで、水をつけながら削り、取り除いていきますが、取り除く際の注意点として、実車にある細かなプレスラインもありますので、その部分まで削ってしまわないよう注意しつつ取り除いていきます
320番で取り除いたらヤスリの番手を上げつつ1500番まで仕上げ、塗装に向け準備しておきます
タミヤ フィニッシングペーパー P1000番 3枚入り + P1200 3枚入り + P1500番 3枚入り + P2000番 3枚入り セ…
ボディの調整加工
次にボディの調整加工です
気になった部分はフロントドアのヒケ
ここは塗装した後目立つ部分でもありますので、タミヤの瞬間接着剤で埋めていきます
瞬間接着剤を塗布したら、アルテコの硬化促進スプレーを吹き付け接着剤の硬化を促進させます
しっかり固まったらペーパーヤスリで320番から1500番まで均し完成
ヒケがしっかり埋まりました
キーシリンダーは両ドアノブ部分のみ加工していきます
0.8mmのピンバイスで穴を開け、のちの3Dパーツを取り付けやすくしておきます
下地塗装
続いて本塗装をする前の下地としてガイアノーツのエヴォブラックを吹いていきます
この下地処理は、深いツヤのある仕上がりを目標とするのであれば必須作業
パーティングラインを消すために、ボディ表面を削ったり、少なからずペーパーヤスリのあとが残った場合は、必ずサフェーサーを吹いて本塗装の前に、各パーツの表面を滑らかにしておくことが大事です
いかに下地処理の段階で滑らかな表面を作り上げることができるか!
ということが重要かと思いますし、何より下地の段階から滑らかな表面を意識しておくと、後の鏡面仕上げの工程で凹凸が少なく仕上がるので、鏡面仕上げの作業時間を短縮出来、結果的には効率があがります
吹き付け途中にホコリなどが付着した場合は、焦らず乾燥を待ち、ペーパーヤスリで取り除いてから再度吹き付けます
サフェーサーを吹き、パーティングラインや傷も消えて、綺麗な表面になったことを確認し、次の作業に移っていきますが今回はここまで
次回はインテリア完成までをお届けする予定です
ご覧頂きありがとうございました
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