「ボンネット切断してエンジン丸見え」

1/24 FUJIMI NISSAN SKYLINE 2000GT-R KPGC110

1/24 FUJIMI NISSAN SKYLINE 2000GT-R KPGC110 part1

みなさんこんにちわ。
1つのプラモデルを3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間。

いつもご覧頂きありがとうございます。
一年の始まりに相応しく初日の出が似合う車を制作!ということで今回はフジミから販売されているケンメリGT-Rフルワークスをご用意。

さっそく開封していきましょう

ケンメリGT-Rとは?

まずはケンメリGT-Rがどんな車だったのか?紐解いていきたいと思います。

1972年9月C110型にモデルチェンジしたスカイラインは翌年「ハードトップ2000GT-R」(KPGC110型)を追加。

先代同様S20型エンジンを搭載し、エンジン本体こそ改良はなかったのですが、補器類はケンメリ用にアレンジ。

サスペンションも型式は同じで、ハンドリングに影響する部分は徹底的に見直され、ハコスカよりも運動性能を高めているとのこと。

販売開始から排出ガス規制の影響もあり、わずか197台が生産され、うち195台が市販されたのみで4カ月で生産中止し販売が終了しました。

広告キャンペーン「ケンとメリーのスカイライン」からケンメリの愛称で人気を博した車で、現在ではわずかな生産台数から希少なGT-Rとして知られています。

各メーカーから販売されているケンメリGT-Rですが、今回はフジミのキットを制作していきます。

さっそく仮組開始

仮り組み

このキットを開けた時にまず一番最初に気になったワークス仕様に出来るパーツを確認しました。

初日の出仕様らしくゴリゴリのワークス仕様で仕上げようと思いましたが、パーツを確認したところ、まったく合わず、パテ埋めやボディの削り込み、ワークスパーツの加工が必要な為、今の自分の力量では組み上げる事が難しいと考え、ストリート仕様で組み上げていくことにしました。

まずは極太な足回りから仮組をしていきます。

ワークスパーツを取り付けることを前提としているため、当然のことながらボディからはみ出る形。

それでも車高だけでもイメージをつけてしまいたいとの思いで手を動かしていきます。

足回りの組付けは特に難しい箇所はなく、ウインドウパーツとボディの合いも不都合なく取り付ける事が出来ました。

ボディも端正にスパルタンなケンメリをイメージしつつ調整していこうと計画を立て、仮組完了です。


スジ彫り

次にスジ彫りを行って行きます。

使用しているツールはタミヤ製のスジ彫り超硬ブレードで、0.15mmの刃を装着したものと、0.2mmの刃を装着したものになります。

用途としては、0.15mmの超硬ブレードは全体的なスジ彫り、0.2mmの超硬ブレードは刃の細さが0.15mmのものよりも太いので、ドアやボンネットなどの開閉パーツ部分に使用しています。

リアルな完成度を追求するにあたり、ボディのパーツそれぞれに対しスジをいれておかないと、塗装を重ねた時に、溝が塗料で埋もれてしまい、リアルなシャープさが欠けてしまうので、そうならない為にもしっかり丁寧に彫っていきます。

といってもあまり深くし過ぎると、不自然なシルエットになってしまったり、パーツが貫通し割れてしまう場合もありますので、あくまでも軽いタッチでそれぞれ3~5回を目安に。

尚且つボンネットやドアなどの開閉パーツ部分は、他のパーツとの差を明確につけるためにも、0.2mmの超硬ブレードを使い太めのラインになるよう意識しながら、しっかり彫っていきます。


ボンネット切断

続いてボンネットの切断です。
こちらのキットはケンメリGT-Rということもあり、なんとエンジンまで付属しているキット。
ですがボディに関してはボンネットをあけることが出来ない仕様となっていて、せっかくエンジンがついているのにもったいない!
ということでボンネットを切断するくらいなら出来そうなので開口していくことに。

ボンネット先端部分はフロントマスクと一体になっているので、フロントマスク側に余白を残すためにも、出来るだけボンネット側にスジを入れていくことを意識しながら作業をしていきました。

フェンダー側はフロントマスクと合流するよう調整しながら、カウルトップ側は特に注意する部分はなく切断。

一度に深くスジをいれるのではなく、気長に何度も繰り返しスジをいれ切断していきました。

切断部分はあれているので、紙やすりで均し完成です。

パーティングライン消し

続いてこの赤線部分のパーティングラインを消す作業、その他にバリなどを取り除いていく作業となります。

メーカーの製造過程で、金型同士を合わせてパーツを整形している為、どうしても付着してしまうのがパーティングラインや、バリですが、これを消すのと消さないのでは、面がより滑らかになるなど仕上がりに大きく影響してきます。

パーティングラインの確認方法としては、ボディを真上から見た際、縦一直線に入っている場合が多いので、実際に指で触り段差を確かめながら作業を進めていきます。

作業手順としては、800番程度のペーパーヤスリで、ボディ全体にあるパーティングラインを水研ぎで取り除いていきますが、取り除く際の注意点として、細かなプレスラインもありますので、その部分まで削ってしまわないよう注意が必要となります。

カーモデルの場合、前後バンパー周辺、ボディを真上から見た際にリアからフロントまで一直線にパーティングラインがあり、特に前後バンパー周辺は頑固なラインが形成されていることが多いので、根気よく処理をしていきます。

ボディの調整加工

続いてボディの調整ですが、写真の通り純正のオーバーフェンダーはむっちりしているので、こちらを紙やすりで削って薄くしスパルタンなオーバーフェンダーにしていきます。

次に両側ドアとリアのキーシリンダー部分ですが、こちらはアドラーズネストのブラインドリベットヘッドを取り付けていきますので、まずはモールドを削除し、リベットを差し込む穴を0.8ミリのピンバイスであけていきます。

またフェンダーミラーもしっかり固定したいので、こちらも同じく0.8ミリのピンバイスで穴をあけ加工完了です。

両サイドのウインドウ部分にあるピラーは実車と見比べると存在しないものですので、ウインドウ側に表現するとしペンで印をつけ削除しました。

最後にエバーグリーンのプラ材をカットし、切断したボンネットの受けをボディに追加しておきます。


下地塗装

続いて、本塗装をする前の下地としてガイアノーツのサーフェーサーエヴォパステルピンクを吹いていきます

この下地処理は、深いツヤのある仕上がりを目的とするのであれば、必須作業になります。

また、パーティングラインを消すために、ボディ表面を削ったり、ヤスリのあとが残ってしまった場合は、必ずサフェーサーを吹いて本塗装の前に表面を滑らかにしておくことが大事です。

いかに下地処理で滑らかな表面を作り上げるか!

が重要な事かと思いますし、下地の段階からこの表面を意識しておくと、後々鏡面仕上げの工程で、時間を短縮出来たりするなど、効率があがります。

サフェーサーを吹き、パーティングラインも消え綺麗なボディーラインになったことを確認し、次の作業に移っていきますが今回はここまで。

次回はインテリア完成までをお届けする予定です。

ご覧頂きありがとうございました。
このブログをYOUTUBEにもまとめていますので、よろしければこちらもご覧ください。

使用ツールはこちら

タイトルとURLをコピーしました