「バリ取りと合わせ目処理」

1/10 HASEGAWA YAMAHA DT1 250 ENDURO

1/10 HASEGAWA YAMAHA DT1 250 ENDURO part1

みなさんこんにちわ。
1つのプラモデルを3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間。

いつもご覧頂きありがとうございます。

今回は気まぐれにビンテージオフロードを作りたくなったのでハセガワのDT1を制作していきます

さっそくDT1というバイクを紐解いていきましょう


YAMAHA DT1 250とは

DT1が開発されるにあたり、その母体となるマシンファクトリーモトクロッサー「YX26」が公に初登場したのは1967年5月のこと
同時期に当時のヤマハの米国での販売会社、YIC(ヤマハインターナショナルコーポレーション)から、
「エンジンは250CC」
「モトクロスとトライアル要素を兼ね揃え」
「公道でも獣道でも走るマシン」
こんなマシンを作ることが出来るか?と連絡があり、「YX26」の市販バージョンとしてDT1が誕生したそうです

このDT1は1967年の東京モーターショーに展示され、翌年1968年3月にデビュー
日本のオフロードトレール車の礎を築き上げ、トレールというジャンルを切り開いたモデルとなりました

DT1の心臓である246ccの空冷2スト単気筒エンジンをダブルクレードルのフレームに搭載し、245ミリのロードクリアランスを得て、浮揚力に優れた19インチフロントホイールなどを採用し、いわゆるオフロードバイクのスタイルが、ここで完成

こうして日本で作られアメリカにも向けて販売されたDT1はレースで勝てる可能性を持ちながら公道も乗れるバイクとして、そのデビューが衝撃的で業界を変えたともいわれています

以降「DT」のネーミングは、ヤマハの2ストオフロード車のアイコンとなり、1998年登場のDT230ランツァまで30年以上も用いられたビッグネームとなりました

このような背景を持つ50年ほど前のビンテージオフロードDT1

今回のキットはハセガワ製で、この制作ではホイールスポークの張替えをものにすることを目標とし、制作を進めていきたいと思います


仮り組み

さっそくまずは仮組から行っていきましょう
箱をあけパーツを確認したところ、過去の再販キットということもあり金型の疲れからか一つ一つのパーツに対しバリが多いものの、エンジンパーツ一つ一つをとっても細部までリアルに造形されており、組み上げた際には、ごりっごりのヴィンテージオフロードが出来上がると確信しました
頭の中で完成を描きつつ仮組を進めていきます

まずはエンジン部分から
分割されているクランクケースにシリンダーヘッド、キャブレターをセメダインハイグレード模型用接着剤で仮接着しておきます

続いて足回りですが、こちらもそれぞれ分割されたスイングアームにショック、フロントフォークを仮接着

ホイールはタイヤに組み込んでおきます

そのあとフレームをマスキングテープでとめエンジンをドッキング

続いてリア周りをフレームに取り付け最後にフロント回りを組み込んでいきます

パーツ一つ一つに金型の疲れが見えますが、しっかり整えればスムーズに組み立てはできそうです

仮組の最後にシートとタンクを被せパシャリ

なんとも味わい深いDT1が出来あがりそうです


タンクの合わせ目消し

バイクのプラモデルは出来る限り塗装を終えた状態から組立をスタートしていきたいので、塗装前に整えられるところは整えていきます
まずはタンクの合わせ目消しから
このキットのタンクは分割パーツとなっており、左右を接着し一つのタンクになる組立方法
この組立方法ですと塗装後も、この合わせ目が目立ってしまいリアリティに欠けてしまうので、接着し形を整えます
手順としては分割されたタンクを接着
そのあと接着がしっかり固定されたら合わせ目部分の凸凹のでこの部分をペーパーヤスリの320番で削り取っていきます

次にぼこの部分
ぼこの部分ですので穴が開いていたり隙間がある部分に対し、UVパテを盛り付けブラックライトを照射
パテが固まったのを確認し、再度この部分をペーパーヤスリで均し、徐々にペーパーヤスリの番手をあげ、最終的には1500番で均しました

これでタンク部分は塗装前の準備が完了です


パーツのバリやゲートの処理

続いてこちらも塗装前の準備編として
各パーツのバリやゲート処理をしていきます
このキットは例えばフロントフォークやスイングアーム一つとっても3分割されたパーツ構成になっていたり、リアのショックに至っては4分割されているので、そいった細かい部分の合わせ目だったり、バリやランナーからニッパーでカットした際のゲート処理をおこなっていきます

フレームはパーティングラインの削り取りや、おしりの部分に関しては合いがひどいので根気よく削り込み、滑らかなフレームになるよう調整

先に記載したようにタンクは合わせるタイプなので、制作する際はあらかじめタンクを組んだ状態で塗装をし、最後にフレームに被せたいので、左右それぞれの受けとなる部分をカット

ホイールはしっかり接着したいのですが、押出の痕等ででこぼこし、このままでは不安定な状態なのでここも削りこみ調整

フロントフェンダーに関しても、こちらも2分割され合わせ目が目立つので、タンクの時と同じ要領で削って盛って削るを繰り返し、滑らかな曲面になるように調整しました


下地塗装前の組立

続いて下地塗装をする前の組立です
タンクはもちろんのこと、塗装をする前に組み立てて置いて問題ないパーツ達を組立準備する作業
まずはフロントフォーク部分から、説明書をじっくり読みスムーズに組みたてる術を整理しつつ進行していきます

エンジン部分に関してはそれぞれ流し込み接着材で接着し。裏面からセメダインハイグレード模型用接着剤で補強

繊細なパーツ達が組みあがっていくので、接着は強固にしておきたいところ
一つ一つ丁寧に組み立てていきます

スイングアームにマフラーを組立、これで塗装前の準備が完了、整いました


下地塗装

最後に本塗装をする前の下地としてガイアノーツのエヴォブラックと、クレオスのスーパークロームシルバー2を吹いていきます

今回のメインカラーはキャンディオレンジにする予定ですので、黒→シルバーの順で下地を整えていきます

この下地処理は、深いツヤのある仕上がりを目的とするのであれば、必須作業になります

また、パーティングラインやゲート痕を消すために、パーツ表面を削ったり、ヤスリのあとが残ってしまった場合は、必ずサフェーサーを吹いて本塗装の前に表面を滑らかにしておくことが大事です

いかに下地処理で滑らかな表面を作り上げるか!

これが重要な事かと思いますし、下地の段階からこの表面を意識しておくと、後々鏡面仕上げの工程で、時間を短縮出来たりするなど、効率があがります

黒からシルバーの順で下地塗装をしタンクの合わせ目なども消え、滑らかなタンクになったことを確認し、次の作業に移っていきますが今回はここまで

次回はリア周りの組立までをお届けする予定です

ご覧頂きありがとうございました。
このブログをYOUTUBEにもまとめていますので、よろしければこちらもご覧ください。

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