1/24 TAMIYA AlfaRomeo GiuliaSprintGTA part1
みなさんこんにちわ。
1つのプラモデルを3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間。
いつもご覧頂きありがとうございます。
今回はずーーっと作りたかったイタリアのスポーツカーアルファロメオジュリアスプリントGTAを制作していきます
まずはジュリアスプリントGTAの神髄に触れるべく紐解いていきましょう
アルファロメオジュリアスプリントGTAとは?
1962年、大成功を収めたジュリア・シリーズが発表され、世界的な量産メーカーの仲間入りを果たしたアルファロメオ
ジュリエッタの姉という意味から名付けられたこのジュリアシリーズは、1600ccの中型車として当時絶大な人気を獲得しました
中でも最もスポーティーなモデルが翌1963年に発表されたジュリアスプリントGTです
ジウジアーロの手による洗練された美しいクーペボディは、「段付き」と呼ばれる独特のフロントエンド・デザインが採用され、グリル中央にはアルファロメオ伝統の盾をレイアウト
121馬力を発揮する排気量1570ccのDOHC4気筒エンジンを搭載し、5速マニュアルトランスミッションが組み合わされていました
先進的な内容としてブレーキは4輪ともディスクブレーキが採用
さらに1965年には、ジュリアスプリントGTをベースに、アルミ製ボディで大幅な軽量化を実現し、133馬力を発揮するツインプラグ化されたエンジンを搭載したレース用のベースモデル、ジュリア・スプリントGTAを発表
アルファロメオのレース部門であるアウトデルタによってレース用にチューンされたGTAは、1966年から69年までの4年間にわたり、ヨーロッパ・ツーリングカーレースのチャンピオンの座を守り続けた車です
仮り組み
それではさっそく仮組から
タミヤから販売されたこのキットは今ではカタログ落ちとなり、廃版になってしまったキット
大事に大事に制作していきます
キットの内容としてはディスプレイタイプのキットで、エンジンまでもが再現されており、ボンネットも開閉可能
いつでもエンジンを眺めることが出来るキットです
まずは足回りから仮組を行っていきます
ジョイントパーツとブレーキディスクパーツをセメダインハイグレード模型用接着剤で接着
パーツはがっつり接着するのではなく、あとで取り外しが出来るように必要最低限の箇所のみ接着し作業を進めていきます
接着が固定するのを待つ間にタイヤとホイールを組立
リアにはスプリングパーツとシャフトパーツを取り付け、接着が固定したディスクブレーキ一式を取り付けていきます
フロントはアームパーツに対しディスクブレーキ一式を組たてたあとシャシーに取り付けていきます
ボンネットには開閉パーツを接着しボディと合体
そしてシャシーとボディ、ホイールとウインドウを組みつけ仮組完成です
気になった点はボンネットのチリ、車高、ウインドウの合い、ウインカー部分くらいで、キット自体はものすごくいいプロポーション
今から完成がとても楽しみであります
スジ彫り
次にスジ彫りを行って行きます。
使用しているツールはタミヤ製のスジ彫り超硬ブレードで、0.15mmの刃を装着したものと、0.2mmの刃を装着したものになります。
用途としては、0.15mmの超硬ブレードは全体的なスジ彫り、0.2mmの超硬ブレードは刃の細さが0.15mmのものよりも太いので、ドアやボンネットなどの開閉パーツ部分に使用しています。
リアルな完成度を追求するにあたり、ボディのパーツそれぞれに対しスジをいれておかないと、塗装を重ねた時に、溝が塗料で埋もれてしまい、リアルなシャープさが欠けてしまうので、そうならない為にもしっかり丁寧に彫っていきます。
といってもあまり深くし過ぎると、不自然なシルエットになってしまったり、パーツが貫通し割れてしまう場合もありますので、あくまでも軽いタッチでそれぞれ3~5回を目安に。
尚且つボンネットやドアなどの開閉パーツ部分は、他のパーツとの差を明確につけるためにも、0.2mmの超硬ブレードを使い太めのラインになるよう意識しながら、しっかり彫っていきます。
パーティングライン消し
続いてこの赤線部分のパーティングラインを消す作業、その他にバリなどを取り除いていく作業となります。
メーカーの製造過程で、金型同士を合わせてパーツを整形している為、どうしても付着してしまうのがパーティングラインや、バリですが、これを消すのと消さないのでは、面がより滑らかになるなど仕上がりに大きく影響してきます。
パーティングラインの確認方法としては、ボディを真上から見た際、縦一直線に入っている場合が多いので、実際に指で触り段差を確かめながら作業を進めていきます。
作業手順としては、800番程度のペーパーヤスリで、ボディ全体にあるパーティングラインを水研ぎで取り除いていきますが、取り除く際の注意点として、細かなプレスラインもありますので、その部分まで削ってしまわないよう注意が必要となります。
カーモデルの場合、前後バンパー周辺、ボディを真上から見た際にリアからフロントまで一直線にパーティングラインがあり、特に前後バンパー周辺は頑固なラインが形成されていることが多いので、根気よく処理をしていきます
ボディの調整加工
続いてボディの調整加工です
まずはこの写真から、「段付き」と呼ばれる独特のフロントエンド・デザインである洗練された美しいクーペボディをよりくっきりさせるため、320番のペーパーヤスリで均し、ジウジアーロに敬意を表します
次に仮組の際気になったボンネットのチリ合わせを
向かって右側が少しういているので、ボンネット裏面の接地する部分を320番のペーパーヤスリで削り込み、ボディとボンネットのチリ合わせを行いました
次にボディに穴をあけていく加工を
まずはドアのキーシリンダー部分に0.8ミリのピンバイスで穴をあけ、アドラーズネストのブラインドリベットヘッドを差し込める状態にしておきます
ドアノブ、サイドミラー取り付け部には0.4ミリのピンバイスで穴をあけ、後程支柱を取り付けたドアノブとサイドミラーをしっかり固定出来るようにしておきます
いずれも塗装前に調整をし、スムーズに進行出来るようにしておきました
下地塗装
続いて、本塗装をする前の下地としてガイアノーツのサーフェイサーエヴォパステルピンクを吹いていきます
この下地処理は、深いツヤのある仕上がりを目的とするのであれば、必須作業になります。
また、パーティングラインを消すために、ボディ表面を削ったり、ヤスリのあとが残ってしまった場合は、必ずサフェーサーを吹いて本塗装の前に表面を滑らかにしておくことが大事です。
いかに下地処理で滑らかな表面を作り上げるか!
が重要な事かと思いますし、下地の段階からこの表面を意識しておくと、後々鏡面仕上げの工程で、時間を短縮出来たりするなど、効率があがります。
サフェーサーを吹き、パーティングラインも消え綺麗なボディーラインになったことを確認し、次の作業に移っていきますが今回はここまで。
次回はインテリア完成までをお届けする予定です。
ご覧頂きありがとうございました。
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