1/24 FUJIMI NISSAN SKYLINE GT-R PGC10 part1
みなさんこんにちわ
制作過程を3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間へようこそ
今回はレジェンド級に大好きが故に今まで手が出せなかったフジミのハコスカに手を伸ばしました
色々とスキルアップをした現在のレベルでどこまで表現できるか今年最後も挑戦を忘れずに制作してみたいと思います
ハコスカGT-Rとは?
早速GT-Rの歴史から
ツーリングカーレースで活躍した先代プリンス・スカイライン2000GT-B(S54B-II型)の後継車として、1968年(昭和43年)開催の東京モーターショーへ「スカイラインGTレーシング仕様」を出品したことに始まります
これはスカイライン2000GT(GC10型)の車体へ、プロトタイプ・スポーツカーである日産・R380の直列6気筒DOHCエンジンを搭載したもので、この「GTレーシング仕様」がほぼそのままの形で、1969年(昭和44年)2月に初代GT-R(PGC10型)として発売されました
4ドアセダンのボディに獰猛なエンジンという意味の「羊の皮を被った狼」のキャッチフレーズを先代プリンス・スカイラインからそのまま受け継ぎ、スカイラインの主張でもあった「サーフィンライン」も、ワイドタイヤを履く邪魔となり断ち切られ、大きくえぐられていたほか、レースに不要なヒーターやラジオはオプション扱いだったとされています
同年10月にはスカイラインシリーズ全体のマイナーチェンジに伴い、3分割グリルだったものがワンピースグリルに変更されるなど外装・内装に若干の変更が行われます
1970年(昭和45年)10月、C10型のマイナーチェンジと同時にハードトップと称するホイールベースが短縮された2ドアクーペボディが追加されたことに伴い、GT-Rはセダンに替わりクーペのKPGC10型となりセダンのGT-Rは2年という短い販売期間で終了
生産台数は832台となっています
仮り組み
今回制作するのは、フジミ製のハコスカ4ドアGT-R
幼少期からこのキットは販売されており現在でも比較的入手しやすく安価で手を出しやすいキット
個人的なこのキットの印象はボディがワイドで吊り目であまり顔つきがよろしくないので修正しつつ制作です
早速足回りから仮組みを行なっていきますが、シャシーは板シャシーと呼ばれている汎用シャシー、足回りもどこか見覚えのあるモールド
裏を返せば汎用シャシーだからこそ、改造するテンプレートや方程式が自分の中で確立しやすいので慣れてしまえばこっちのものです
ホイールとタイヤは何かの制作に使ってしまったので、ジャンクから取り急ぎポリキャップ埋め込み式の鉄チンホイールを引っ張り出してきて装着です
ウインドウはすでに歪んでいたのでデザインナイフと超硬ブレードでスジを入れ半分に割ったあと、さらに余分な部分をカット
これで歪みを解消できしっかり取り付けることができます
インテリアも不安なので仮組みしておきますが予想は的中
フロントシートが小さすぎて話になりません
これは3Dで作り直さなければいけない箇所なので要チェックです
気になった点はやはりフロント周りの顔つきと足回り、あとはヒケとAピラーの形状といったところでしょうか
この辺りを修正しつつ仕上げていきたいと思います
スジ彫り
次にスジ彫りを行って行きます
使用しているツールはタミヤ製のスジ彫り超硬ブレードで、刃は0.15mmと、0.2mmを準備しています
用途としては、0.15mmの刃は全体的な使用、0.2mmの刃はドアやボンネットなどの開閉部分に使用しています
リアルな完成形を追求するにあたり、ボディのパーツそれぞれに対しスジをいれておかないと、塗装を重ねた時に、溝が塗料で埋もれてしまい、シャープさが欠けてしまうので、しっかり丁寧に彫っていきます
といってもスジを深くし過ぎると、不自然なシルエットになってしまったり、パーツが貫通し割れてしまう場合もありますので、あくまでも軽いタッチでそれぞれ3~5往復を目安に
尚且つボンネットやドアなどの開閉パーツ部分は、他の部分との差を明確につけるためにも、0.2mmの超硬ブレードを使い太めのラインにし、リアルさを意識しながら、丁寧に彫っていきます
パーティングライン消し
続いてこの赤い矢印部分のパーティングラインを消す作業となります
模型メーカーがプラモデルを製造する過程で、金型同士を合わせてパーツを整形しているので、どうしても付着してしまうのがパーティングラインや、バリですが、これを消すのと消さないのでは、仕上がりに大きく影響してきます
パーティングラインの確認方法としては、ボディやパーツを手に取り、実際に指で触ってみること
カーモデルの場合はボディを真上から見た際、左右対称的に縦のラインに入っている場合が多く、バンパー周辺は特に頑固なラインになっていることが多いです
作業手順としては、320番のタミヤのペーパーヤスリで、水をつけながら削り、取り除いていきますが、取り除く際の注意点として、実車にある細かなプレスラインもありますので、その部分まで削ってしまわないよう注意しつつ取り除いていきます
320番で取り除いたらヤスリの番手を上げつつ1500番まで仕上げ、塗装に向け準備しておきます
ボディなどの調整加工
次にボディなどの調整加工です
まずはヒケですが、リアのサイドがガッツリひけているので、シアノンを盛り付けたあとアルテコのスプレープライマーで硬化
320番~1500番の紙やすりで削り込み平坦且つ滑らかにし修正完了
Aピラーの形状は丸みを帯びたピラーをこちらも紙やすりで削り込み、できるだけ直線的になるよう修正し完了です
シャシーのマフラー取り付け部分は自作したマフラーを取り付けるので、しっかり合うようにプラ板で位置を修正
エンブレム類とサイドマーカーも自作するので削り込み消去しておきます
両ドアや給油口のキーシリンダーはハイキューパーツのマイナスモールドに換装するのと、インテリアにはスイッチ類を取り付けたいので、それぞれ0.8mmのピンバイスで穴を開けておきます
フロントフェイスの加工
続いてフロント周りの加工です
このキットには44年式と45年式のグリル一式が入っているのですが、今回選択したのは44年式ど初期のグリルです
フロントの印象はズバリ吊り目
そしてグリルをもっとリアルにしたいと思いましたので、まずはライトパーツとグリルを切り離し修正していきます
ライトのモール周りは余分なのでカット
次は前から見た際にライトの両サイド部分が膨らみすぎているのと、サイドから見た際にも変な盛り上がりとなっているので、紙やすりで削りどちらもできるだけ直線的になるよう修正
ボディ側はリフレクターを自作することを踏まえ、ライト設置箇所をもう少し奥にしたいので、現状ラジエーターからつながっている部分をカット、裏からプラ板を貼り付け再構築しておきます
吊り目の原因となっている箇所であるボディ側のライト取り付け部の形状ですが、ここはシアノンを盛り付けリューターと紙やすりで程よい吊り目になるよう修正していきました
こちらはサイドのライン、縦のラインと順に修正し作り込み完了です
新設したライト設置箇所はリフレクターが設置できるように穴を開けておきます
これでフロントの加工は完了です
下地塗装
続いて本塗装をする前の下地としてガイアノーツのエヴォホワイトを吹いていきます
この下地処理は、深いツヤのある仕上がりを目的とするのであれば必須作業
パーティングラインを消すために、ボディ表面を削ったり、少なからずペーパーヤスリのあとが残った場合は、必ずサフェーサーを吹いて本塗装の前に、これらの表面を滑らかにしておくことが大事です
いかに下地処理の段階で滑らかな表面を作り上げることができるか!
ということが重要かと思いますし、何より下地の段階から滑らかな表面を意識しておくと、後々鏡面仕上げの工程に至った時に凹凸が少なく仕上がるので、鏡面仕上げの作業時間を短縮出来、効率があがります
サフェーサーを吹き、パーティングラインや傷も消えて、綺麗な表面になったことを確認し、次の作業に移っていきますが今回はここまで
次回はインテリア完成までをお届けする予定です
ご覧頂きありがとうございました
このブログをYOUTUBEにもまとめていますので、よろしければこちらもご覧ください。