「ご依頼制作!テール再現の裏側を全部見せます」

1/24 FUJIMI  MAZDA RX-7 FD3S initial D

1/24 FUJIMI  MAZDA RX-7 FD3S initial D part3

みなさんこんにちわ

制作過程を3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間へようこそ

今回は、制作依頼品である“恭子のセブン”のパート3【完成編】になります。

この動画では、クリア塗装から鏡面仕上げ、そしてパカパカドアの取り付けまで、完成に至る全工程を収録しました。

独特の色味と構造を持つセブンのテールまわりは、特に力を入れて仕上げています。

ぜひ最後までじっくりご覧ください。

それでは行ってみましょう

クリア塗装

まずはクリア塗装からスタートです。

今回は3回に分けてクリアを塗装していきます。

使用するエアブラシは、Gaahleriのアドバンスシリーズ「GHAD-68」。

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クリア塗料はクレオスの「スーパークリア3(GX100)」を、ガイアノーツの薄め液(T01)で1.5倍に薄めて使っています。

最初の1回目は、少し距離を取って、ボディ全体にふわっとミストをかけるイメージで塗装をしていきます。

続く2回目は、まず角の部分から丁寧に塗装し、全体をまんべんなく均一に仕上げます。

このあとしっかり乾燥させるため、48時間ほど放置。

乾燥後は、2000番のペーパーヤスリで表面を軽く整えておきます。

そして3回目が仕上げの塗装。

塗料が垂れる寸前を目安にしながら、しっとりとしたツヤが出るように塗装ます。

最後に、薄め液(T01)を原液のまま遠めから軽く塗装して、表面をレベリングすれば完成です。

ただし、塗料が垂れてしまうと、IPAでのリセットや修正作業が必要になってしまうので、慎重に進めていきましょう。

研ぎ出し

続いては、研ぎ出しの工程に入っていきます。

クリア塗装後、しっかりと乾燥させた塗装面は一見ツヤがあるように見えますが、実はまだ細かな凹凸、いわゆるゆず肌が残っています。

この凹凸を取り除いて、滑らかな鏡面に近づけていくのが研ぎ出しの目的です。

この工程では、ペーパーの番手を徐々に上げながら滑らかな面を作っていくので、前段階のクリア塗装ではそれを見越してやや厚めに吹いておきました。

研ぎ出しは、全部で3ステップで行っていきます。

まず1工程目は、2000番のペーパーヤスリを使って水で研ぎます。

ツヤが出ているクリア面をあえてマットに落としていくような感覚で作業します。

続いて2工程目と3工程目では、ゴッドハンド製の神ヤスを使用。

6000番、そして8000番へと番手を上げながら水を使って研ぎ進めていきます。

仕上がりの目安は、映り込む景色が歪まずに反射するくらいの滑らかさ。

研いでは拭き取り、表面の状態を確認しながら丁寧に進めていきます。

2000番でマットになった面が、番手を上げていくごとに徐々にツヤを取り戻してきたら、研ぎ出しは完了です。

鏡面仕上げ

続いては、鏡面仕上げの工程に入っていきます。

この仕上げ作業は、全部で3ステップで行っていきます。

使用するのは、シーフォース製のリトルーターに、スジボリ堂のバフを取り付けたセット。

これを使って、表面をじっくり磨いていきます。

まず1工程目は、タミヤのコンパウンド「粗目」で全体を一周。

表面を一皮むくような感覚で、軽く研磨していきます。

この段階ではまだ深い傷は消えませんが、次のステップへつなぐための“ならし”として、表面のツヤを少しずつ整えていきます。

続く2工程目は、タミヤの「細目」でさらに一周。

ここで少しずつ傷を減らしながら、艶を引き出していきます。

そして3工程目は、タミヤの「仕上げ目」で最終仕上げ。

限りなく傷が目立たない状態を目指して、丁寧に磨き上げていきます。

もし途中で角が出てしまっても、慌てずに。

残しておいたボディカラーでタッチアップすればリカバリー可能です。

また、バフが届きにくい奥まった部分は、タミヤの研磨クロスや綿棒にコンパウンドをつけて磨いてあげると、仕上がりに差が出ます。

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黒セラとウインドウモールの塗装

続いてウインドウの仕上げに入ります。

パカパカドア化に伴い、キット付属の一体成型ウインドウは、運転席・助手席部分を超音波カッターで切り離していきます。

カット後は断面が荒れるため、ナイフで形を整え、320番から1500番までの紙ヤスリで滑らかに仕上げます。

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加工したウインドウパーツは、黒セラ部分を塗装するため裏面からマスキング。

円形マスクシールと曲面追従のマスキングテープを使い、丁寧に養生していきます。

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ウインドウが終わったら、次はボディ側の作業です。

ウインドウモールを塗装するため、まず大まかにマスキングし、モールのラインをガイドに不要部分をデザインナイフでカットして露出させます。

その他のエリアは、ビニール袋に貼ったマステでしっかり覆ってから塗装へ。

塗装はエアブラシを使用し、ガイアノーツのエヴォブラックでモールを仕上げました。

テールの塗装方法

続いて、今回とくに力を入れたテールランプの塗装工程です。

まずは裏面にクリアオレンジを吹き、その上からウインカーの形状に合わせてフリーハンドでカットしたマスキングテープを貼り付けます。

次に、裏面へクリアレッドを塗装。

同じようにストップランプの形状をフリーハンドでマスキングし、貼り付けていきます。

その後、クリアスモークを裏表どちらにも塗装して深みをプラス。

続いて裏面から、ウインカーとストップランプの間にブラックを入れ、さらに残りの部分にはシルバーを吹いて発色を底上げします。

こうすることで、ブラックアウトされつつも奥からレッドとオレンジがしっかり宿る、セブンならではの独特なテールを再現してみました。

ウインドウの取り付けなど

続いて、ウインドウまわりの取り付け作業です。

カットと塗装を終えたフロント・リアのウインドウは、ボディ裏側から接着していきます。接着にはセメダイン ハイグレード模型用を使用しました。

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ルームミラーは、ハセガワのミラーフィニッシュで鏡面を仕上げてからウインドウ面へ接着。

そして、パカパカドア用のウインドウは 0.2mm のクリアプラ板で新規作成します。形状はマステでテンプレートを作ってプラ板へ転写し、ハサミでカット。両面テープを使い、ドア裏側から貼り付けていきます。

ウインドウの取り付けが終わったら、続けて内張パーツも装着します。

ボディ側の残り作業として、フロントのフォグはアクリルのシルバーを入れ、その上にエナメルのクリアオレンジを部分的に重ねて発色を調整。

グリル部分はフラットブラックで締めて仕上げました。

ナンバープレートはデカールを一枚ずつ貼り、水分と空気をしっかり抜いたら、上からクリアレジンを塗布。ブラックライトで硬化させて完成。

残ったパーツはわずかです

仕上げ

仕上げとして、残りのパーツを取り付けていきます。

まずはシャシーとボディの合体から。

パカパカドア加工によりボディ内側に追加工作を施しているため、内側がやや厚くなっています。そのため、ボディを少し広げるようにしながら、後ろ→前の順で慎重にシャシーをはめ込んでいきます。

続いてドアの取り付けです。

ドアはピンに差し込む構造のため、事前に取り付け部と受け側をしっかり調整し、一発でスムーズに装着できるよう仕上げてあります。

ドアが付いたらサイドまわりの組み立てへ。

エアロパーツやドアミラーを取り付けていきます。

リア側はワイパー → テール → ウイングの順に組み付け。

ボディ各所にあるキーホール部分は、あらかじめ開口しておいた穴に 3D製パーツを使用して置き換えています。

フロント側はワイパーとナンバープレートを取り付けて完了。

最後にクリアパーツ類のデカールを全体へ貼っていきます。特にリアまわりは透過デカールのため、裏面にシルバーを入れておかないと発色しないので要注意です。

デカールが貼り終わったら、仕上げにモデリングワックスで軽く磨き上げて完成です。

今回はご依頼いただいた、恭子のRX-7の制作最終回、パート3となります。

ご依頼内容は、ドアの“パカパカ化”加工と、実車さながらのローダウン仕様。この特徴的なスタイルをどう模型で再現するか、という挑戦から始まりました。

パート1では、まず足回りの調整とパカパカドアの加工を行い、下地塗装までを収録。

続くパート2では、いよいよボディ塗装をメインに、インテリアの組み立てまでを進めてきました。

そしてこのパート3では、今回の見どころでもある“テールランプをいかに本物らしく仕上げるか”という部分をじっくり収録しています。

クリアオレンジやクリアレッド、スモークを重ね、奥に光が宿るような立体感を意識しながら仕上げました。

実はこのキットを作るのは初めてで、新鮮さを感じながら楽しく制作できました。

それも、ご依頼をくださった方のおかげです。本当にありがとうございます。

恭子のRX-7ということで、イニシャルDの世界観にも触れたのですが、これまで漫画を読んでこなかった自分でも、今回の制作を通して興味がぐっと湧き、読んでみたいと思えるほどでした。

改めて、制作をご依頼いただきありがとうございました。

最後まで丁寧に仕上げていますので、ぜひ完成までご覧ください。

ご覧頂きありがとうございました

このブログをYOUTUBEにもまとめていますので、よろしければこちらもご覧ください。

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