「塗るだけで化けるフジミプラモ！」

1/24 FUJIMI  MAZDA RX-7 FD3S initial D part2

みなさんこんにちわ

制作過程を３つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間へようこそ

今回は、制作依頼いただいているフジミの「イニD・恭子のRX-7」制作パート2になります。

パート1では、ドアの開閉加工や足回りの調整など、主に塗装前の下準備を行いました。

そしてこのパート2では、いよいよ塗装編をメインに、インテリアの組み立てまでを収録しています。

塗装では“コントラストの付け方”など、仕上がりをぐっと引き締めるポイントもしっかり解説していますので、ぜひ最後まで楽しんでご覧ください。

それでは、制作を始めていきましょう。

ボディ塗装

まずはボディ塗装から進めていきます。

塗装前に組み立てても問題のないパーツから取り付けていきましょう。

リアウイングは2分割構成ですが、取り付け位置のガイドがしっかりしているので、カチッと正確に接着できます。前後バンパーもパート1で調整済みのため、そのまま確実に取り付け可能です。

今回のキットはドアを開閉加工しているので、まずはドア内側を先に塗装し、そのあとドアを仮固定してボディ全体を塗っていきます。

アニメ『イニシャルD』に登場する恭子のFDはブラック。

純正色でいえば「ブリリアントブラック」が近いと考え、今回はクレオスのウイノーブラックを採用しました。

このウイノーブラックは発色がとても鮮やかで、下地の隠ぺい力が高く、さらに滑らかで強い塗膜が得られるのが特徴です。

塗料はガイアの薄め液（T-01）で1.5倍に薄めて、エアブラシで塗装していきます。

使用しているエアブラシはガーレリ製のアドバンスシリーズより、GHAD68で0.3mmと0.5mmの口径を使い分けられるモデルを使用しています

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塗装の流れは3ステップ。

まずは1工程目、各パネルのエッジやライン、角の部分を中心に吹いていきます。

続いて2工程目、ルーフやボンネットなど広い面積を丁寧に塗装。

そして最後の3工程目で、ムラにならないよう全体を整えるように仕上げていきます。

塗分け(エアブラシ)

続いては、エアブラシを使った各パーツの塗り分けです。

塗装に入る前に、組み立てても問題ないパーツを事前に調整しておきます。

付属のマフラーは2分割構成で、パイプ部とタイコ部にそれぞれ取り付け用のダボが1つしかありません。そのままでは固定が甘いため、ピンバイスで穴を開け、0.8mmの真鍮線を差し込んでしっかり取り付けられるようにしておきます。

準備が整ったら塗装です。

まずはブラック系からスタート。ツヤあり、ツヤなし、セミグロスと塗料を使い分け、パーツごとの質感の違いを表現します。こうした細かい表現が、完成時のリアルさにつながります。

次にメタリック塗装です。

ホイールにはスーパークローム、マフラーにはスーパーチタンを使い、塗料の特性を活かして質感の違いを表現しました。

インテリアは、バケットシートの裏側をガルグレー、それ以外のパーツはマスキングを経てタミヤのラバーブラックで塗り分けです

曲線のマスキングは0.2mmのマステを使い指で曲げながら形状に追従させました

これで車内の雰囲気を引き締めています。

デカールの貼付

次はデカールの貼り付けです。

まずはボディにエンブレムやロゴマークを丁寧に配置します。貼り付け面にはたっぷり水分を含ませ、筆や綿棒でデカールと面の間に入った空気や水分をしっかり押し出して密着させます。凸凹した部分には、マークフィットを使うとより密着させやすくなります。

メーター部分にもデカールを貼り込んでいきます。3連メーターの細かい部分まで再現されており、見た目のリアルさが格段にアップします。コンパネ部分もデカール化されているため、筆での塗り分けが不要で非常に作業が楽です。

貼り終えたメーター部分には、上からレジンを薄く流し込み、ブラックライトで硬化させます。これにより表面に自然なツヤと透明感が生まれ、デカールがまるで実物の計器のように仕上がります。

塗分け(筆)

続いては筆塗りで、より細かい部分の塗り分けを行っていきます。

まずはメタリック系から。

エナメル塗料のフラットアルミを使い、エンジンやシャシー周りの金属部分を塗り分けます。バケットシートの一部にはクロームシルバーを用い、光沢の違いで素材感を強調しました。筆塗りならではの微妙なニュアンスも表現でき、パーツごとの存在感が際立ちます。

次にブラック系です。

エアブラシ塗装と同様に、ツヤあり、ツヤなし、セミグロスと塗料を使い分け、パーツごとの質感をしっかり出します。例えば、下回りのシャフト類はツヤありブラック、ゴム系パーツはフラットブラック、インテリアのシフトブーツにはセミグロスブラックを使用。こうした細かい塗り分けが、完成時のリアル感を大きく引き上げます。

筆塗りでは細部に手を入れることで、エアブラシだけでは表現しきれない質感や陰影を加えることができ、模型全体の完成度が格段にアップします。

下回の組立

次は下回りの組み立てです。

車高調整はパート1でしっかり追い込んでいるので、ここでは基本的にパーツを順番に組み付けていくだけです。

まずはタイヤとホイールを組み合わせ、サスペンションパーツへ接続します。

このキットは前後ともプラピンをポリキャップでホールドする構造になっていて、なかなか珍しい組み付け方式です。

ホイールのトレッド幅は付属のスペーサーで簡単に調整できるため、左右のバランス取りもスムーズに行えます。

次にステアリングシャフトを左右へパチッとはめ込み、シャシーと合体させます。

このシャフトは非常に細く繊細なパーツなので、組み付け時に折れないよう慎重に扱うことが大切です。

リア側もサスペンションを取り付けたら、シャフトを通したホイールをセット。リアは一本シャフトで左右を固定するタイプになっています。

すべてのホイールが取り付いたら、仕上げとしてボルト類に筆でシルバーを入れてアクセントを追加し、最後に燃料タンクとマフラーを装着して下回りの組み立ては完了です。

インテリアの組立

最後はインテリアの組み立てです。

まずはフロアカーペットから。

塗装仕上げでも十分リアルですが、せっかくの制作依頼なので、ダイソーのフェルト生地を使用して質感をアップさせます。採寸してハサミでカットしたフェルトを、セメダイン ハイグレード模型用接着剤でしっかり貼り付けます。

続いて、細かいパーツの組み立てです。

ハンドルステーには予め開けておいた穴に、3Dプリント製のキーシリンダーをセット。ダッシュボードにはハンドルと発煙筒を接着します。

センターコンソールにはシフトノブとサイドブレーキを取り付け、シートとダッシュボードを接着してインテリアを組み上げます。内張はカット済みでパカパカの状態なので、ボディ側に取り付けるだけでOKです。

完成したインテリアをシャシーに取り付ければ、組み立て作業は完了です。

今回はここまで。

次回は、いよいよ完成までの工程をお届けします。

ご覧頂きありがとうございました

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