1/24 AOSHIMA LANCER EVOLUTION III INITIAL D SUDO KYOICHI part1
みなさんこんにちわ
制作過程を3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間へようこそ
今回は、アオシマアンバサダーとしての活動ということで、特別にご提供いただいた“イニシャルD 須藤京一のランエボ”を制作していきます。
青島文化教材社(AOSHIMA) 1/24 頭文字D No.20 須藤 京一 CE9A ランサーエボリューションⅢ プラモデル (初回…
劇中でも強烈な存在感を放つあのランエボを、1/24スケールで手軽に楽しめるのは嬉しいですよね。
今回のキットは、新発売アオシマの“楽プラ”設計によるスナップカー仕様。
接着剤いらずで、パーツをパチパチとはめ込むだけで形になっていくので、ストレスなくサクサク組めるのが大きな魅力です。
今回はその組み立て工程を、ほぼリアルタイムに近い自然な流れで収録しました。
制作時間はおよそ2時間ほど。
プラモデル初挑戦の方はもちろん、しばらく離れていた“出戻りモデラー”の方にも、改めて楽しさを思い出してもらえる内容になっています。
それではまず、実車の紹介とキット内容のチェックからスタートしていきましょう。
ぜひ最後までお楽しみください。
須藤京一のエボ IIIとは?
さて、まずはこのキット──三菱 ランサーエボリューションⅢ(型式 CE9A)について、そしてこのキットを構成する“模型としての魅力”にも触れてみます。
このエボⅢは、WRCを戦ったラリー由来の4WDターボ性能を、そのまま公道/峠の世界に落とし込んだ“ランエボ初期型の完成形”。外観的には大型フロントバンパー、強化されたエアダクト、そしてハイマウントウイングによる空力的な実用性を兼ね備え、そのディテールは、見る者に「ただのスポーツカー」ではない“戦闘機のような佇まい”を感じさせます。
このモデルの心臓部は、名機4G63ターボ+4WD。高出力かつターボレスポンスに優れ、トルクフルな特性を活かした加速とトラクションで、山道やタイトなワインディングでも“安心感ある攻め”を可能にしていた──まさに「峠を制するためのマシン」です。
そして、このキットが今回の商品──「須藤京一 CE9A ランサーエボリューションIII」。こちらは、アオシマが“完全新金型”で再現した1/24スケールプラモデル。接着剤も塗装も不要な“スナップカー仕様”で、専用スポーツマフラーや専用内装パーツ、オリジナルのシール/デカールも付属。完成後の全長は約180mm。初心者でも手軽に“ランエボⅢ”の世界観を楽しめるように設計されています。

そして、このエボⅢを操るのが、須藤京一──“エンペラー”のリーダー。彼の走りは合理性と計算に裏打ちされたもので、「ハイパワーターボ+4WD」という理想の組み合わせを信じ、峠でもラリー感覚でクルマの能力を引き出すスタイル。ミスファイアリングシステムなど、チューニングされたマシン特性を最大限に使いこなす、その姿勢こそが、作品の中で彼とこのランエボを象徴する“黒い悪魔”たる所以です。
ただの峠バトル系マシンではなく、“ラリー由来の理論 × 技術 × マシン” を体現した存在──それがエボⅢであり、須藤京一のエボⅢなのです。
この模型を手に取れば、単なる“キャラクターの車”ではなく、“実車としての説得力”と、“キャラの思想”が入り混じった特別な1台を、手の上で再現できる──そんなワクワク感を、ぜひ一緒に味わってもらいたいと思います。

下回りの組み立て
それでは早速、下回りから組み立てていきます。
今回のエボⅢも、アオシマの新設計「楽プラ」シリーズらしく、とても組みやすい構成になっています。ハコスカ、ジムニー、そして先日のGT-Rなど、いくつか作ってきましたが、簡易設計とはいえモールドの密度はしっかり車種ごとに作り分けられていて、本当にクオリティが高いです。
まずブレーキディスクは別パーツ化されていて、成形色もリアルに分けられているので、塗装なしでも十分見映えする仕上がり。
今回の須藤京一モデルでは車高調整はありませんが、同時発売されたノーマル仕様のエボⅢでは車高を変えられるギミックも搭載されています。

さらに、ハンドルを切ることで前輪が左右に可動するのも楽プラシリーズの魅力のひとつ。
フロントの足回りはポリキャップでシャシーに固定する構造で、リア周りも同様に要所要所でポリキャップが使われ、スナップキットらしい扱いやすさと可動性を両立しています。
リアホイールは一本のシャフトで左右同時に固定する方式。

そしてタイヤにはトレッドパターンの向きがしっかりあるので、組み立てる際は必ず方向をチェックしながらはめ込むのがおすすめです。
こうして各パーツを順番にはめ込んでいくだけで、下回りはおよそ20分ほどで完成。


塗装なし・接着剤なしとは思えない完成度で、模型を組み上げている手触りもしっかり楽しめる工程になっています。
インテリアの組み立て
続いては、インテリアの組み立てに入っていきます。
ここからは、このキットの“遊びの幅”をぐっと広げてくれるシール類が登場。
今回のエボⅢには、質感高いアルミシールと、水転写デカールの2種類が付属しています。
アルミシールは貼るだけで立体感が出て、塗装なしでもリアルに仕上がる優れもの。
一方、水転写デカールは、塗装込みで細部まで作り込みたいモデラー向け。
どちらを使っても良し、両方混ぜても良し──まさに“この一箱で無限の楽しみ方ができる”のがこのキットの魅力です。
今回はアルミシールを使って、素組み派でも楽しめる仕上がりを目指して進めていきます。
メーター、センターコンソール、そしてハンドル中央のオーナメントまで、細かな部分にアルミシールを貼っていきます。

貼った後は、綿棒や爪楊枝でしっかり押し当てて馴染ませることで、形状が浮き上がり、より実車らしい精密感が出てきます。
シールの貼り込みが終わったら、各パーツの組み立てへ。
ハンドル周り、シフトノブ、シートを順番にパチッとはめ込み、
続いてダッシュボードと内張パーツを折り込むように取り付けていきます。

内張のガイド穴にはめ込むだけでしっかり位置決めされるので、ズレる心配もなく、初心者でも安心して組み立てられる構造です。
こうしてサクサク組み進めると、インテリアはおよそ30分ほどで完成。
塗装なしでも十分見応えのある仕上がりで、楽プラらしい“気軽さと満足感”がしっかり味わえる工程になっています。


ボディの組み立て
続いては、ボディの組み立てに入っていきます。
まず注目したいのが、このキットの新しい構造──ウインカーの取り付け方式です。

単に差し込むだけではなく、「はめて回して固定する」という新設計になっていて、パチッと確実にロックされるのが本当に素晴らしいです。
こういった細かい工夫が組みやすさを一段と高めてくれています。
フロントのリフレクターは、グリル側のピンにしっかり固定する仕組みで、こちらも位置決めがしやすい構造。
そしてウインドウ周りの黒セラ部分は、裏側からシールで再現しています。
このシール、実はちょっと特殊で、薄いフィルムのようにしなやかで、パーツに“吸い付く”ように密着してくれるのが特徴。

直接貼ると逆に強く張り付きすぎることがあるので、指先をシールの下に軽く挟みながら位置調整すると、驚くほど綺麗に貼り付けられます。
ただし、ウインドウ本体のはめ込みはかなりタイト。
クリアパーツなので、力のかけ方を誤ると割れるリスクがあります。
ここは本当に慎重に、少しずつじわっと押し込んでいくのがポイントです。
ウインドウモールはシールで再現されており、これを貼ると一気に雰囲気が締まって、エボらしい力強い造形が際立ちます。
続いてリア周り。
このキットの中で一番難しいと感じたのが、テールランプ部分の組み立てです。

リフレクター、クリアパーツ、枠、マーカーと、とにかく細かい構成で、しかもパーツ同士が“固定されにくい”ため、しっかり位置を合わせながら組む必要があります。
さらに、リフレクターとクリアパーツのはめ込みが非常にタイトで、僕の場合は残念ながら片側が割れてしまいました…。
視聴される皆さんはぜひ、この箇所は特に注意しながら作業してみてください。
最後にリアウイング。
ここは2分割構成になっていて、実車と同じように立体感のある造形をしっかり再現しています。
ボディ側のトランク部分が掘り込まれたような形になっていて、そのくぼみにウイング基部を挿し込む方式。
これも位置がピタッと決まり、組み上がると“エボⅢらしさ”が一気に完成形に近づきます。
このボディ工程は、シールやクリアパーツが多いぶん、組み応えもしっかりあって楽しいパートでした。


仕上げ
最後は一気に仕上げ作業です。
まずは専用パーツのインタークーラー。ディテールがしっかり作り込まれていて、シャシー前方に“パチッ”と気持ちよく収まります。
続いて、シャシーにインテリアのバスタブを合体。ここまでくると一気にクルマの形が見えてきて楽しい瞬間です。
そしてボディをかぶせて固定。フロント側はツメにひっかける独特の設計で、ややタイトなので力加減に注意しながら押し込んでいきます。

そのあとドアミラー、ボンネット、ナンバープレートなど細かい外装パーツを取り付け。
仕上げのシール貼りでは、ウインドウモールやストップランプ、さらに専用ホイールに貼るデカールまで付属していて、細部の完成度をしっかり底上げできます。
全て貼り終えたら、ボディに残った指紋やホコリをクロスでサッと拭き取り、これにて完成。
ここまで組んでみて、細かいギミックとこだわりのシール構成が光る、作って満足の一台でした。
完成

















こうして仕上がった姿を見ると、キット全体の作り込みの細かさに思わずニヤッとしてしまいます。
フロントまわりの特徴的な形状はもちろん、インタークーラーやウイングの造形までしっかり再現されていて、写真映えも抜群。
ボディの組み立てでは、ウインカーやリフレクターなど新設計のギミックが多く、作っていて“これ楽しいやつだ”と感じられるポイントが随所にありました。
インテリアはアルミシールとデカールの両方が付属していて、初心者でもサッと仕上げられるし、こだわり派ならガッツリ塗装で攻められる自由度の高さが魅力。
自分だけの一台に仕上げる楽しさを、まさにギュッと詰め込んだ内容になっています。
“作る楽しさ” と “完成した時の満足感” をどちらも味わえる、そんなキットでした。
ランエボⅢが好きな方、頭文字Dファンの方はもちろん、プラモデルを久しぶりに作りたい人にも強くおすすめできる一台です。
ぜひ皆さんも作ってみてください
今回はここまで
ご視聴いただきありがとうございました




