1/24 HASEGAWA HONDA CIVIC SiR (EF9) part3
みなさんこんにちわ
制作過程を3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間へようこそ
今回はハセガワの新作「グランドシビックSiR」制作の第3弾、いよいよ最終回です。
ハセガワ(Hasegawa) 1/24 ホンダ シビック SiR (EF9) (1990) プラモデル HC64 (自動車)
ドアの開閉ギミックや、このキットの難所でもあるサイドモール、リアテールの表現にとことんこだわりました。
ノーマルらしさを残しつつも、「走りが好きなんだろうな」と感じさせる1台に仕上がっています。
ぜひ最後までご覧ください!
クリア塗装
まずはクリア塗装からスタートです。

今回は3回に分けてクリアを吹いていきます。
使用するエアブラシは、Gaahleriのアドバンスシリーズ「GHAD-68」。
クリア塗料はクレオスの「スーパークリア3(GX100)」を、ガイアノーツの薄め液(T01)で1.5倍に希釈して使っています。
最初の1回目は、少し距離を取って、ボディ全体にふわっとミストをかけるイメージで吹きつけていきます。
続く2回目は、まず角の部分から丁寧に塗装し、全体をまんべんなく均一に仕上げます。
このあとしっかり乾燥させるため、48時間ほど放置。
乾燥後は、2000番のペーパーヤスリで表面を軽く整えておきます。
そして3回目が仕上げの塗装。
塗料が垂れる寸前を目安にしながら、しっとりとしたツヤが出るように吹きつけます。
最後に、薄め液(T01)を原液のまま遠めから軽く吹いて、表面をレベリングすれば完成です。



ただし、塗料が垂れてしまうと、IPAでのリセットや修正作業が必要になってしまうので、慎重に進めていきましょう。
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研ぎ出し
続いては、研ぎ出しの工程に入っていきます。

クリア塗装後、しっかりと乾燥させた塗装面は一見ツヤがあるように見えますが、実はまだ細かな凹凸が残っています。
この凹凸を取り除いて、滑らかな鏡面に近づけていくのが研ぎ出しの目的です。
この工程では、ペーパーの番手を徐々に上げながら滑らかな面を作っていくので、前段階のクリア塗装ではそれを見越してやや厚めに吹いておきました。
研ぎ出しは、全3ステップで行っていきます。
まず1工程目は、2000番のペーパーヤスリを使って水研ぎ。
ツヤが出ているクリア面をあえてマットに落としていくような感覚で作業します。

続いて2工程目と3工程目では、ゴッドハンド製の神ヤスを使用。
6000番、そして8000番へと番手を上げながら水研ぎを進めていきます。


仕上がりの目安は、映り込む景色が歪まずに反射するくらいの滑らかさ。
研いでは拭き取り、表面の状態を確認しながら丁寧に進めていきます。
2000番でマットになった面が、番手を上げていくごとに徐々にツヤを取り戻してきたら、研ぎ出しは完了です。
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鏡面仕上げ
続いては、鏡面仕上げの工程に入っていきます。

この仕上げ作業は、全部で3ステップで行っていきます。
使用するのは、シーフォース製のリトルーターに、スジボリ堂のバフを取り付けたセット。
これを使って、表面をじっくり磨いていきます。
まず1工程目は、タミヤのコンパウンド「粗目」で全体を一周。
表面を一皮むくような感覚で、軽く研磨していきます。

この段階ではまだ深い傷は消えませんが、次のステップへつなぐための“ならし”として、表面のツヤを少しずつ整えていきます。
続く2工程目は、タミヤの「細目」でさらに一周。
ここで少しずつ傷を減らしながら、艶を引き出していきます。

そして3工程目は、タミヤの「仕上げ目」で最終仕上げ。
限りなく傷が目立たない状態を目指して、丁寧に磨き上げていきます。

もし途中で角が出てしまっても、慌てずに。
残しておいたボディカラーでタッチアップすればリカバリー可能です。
また、バフが届きにくい奥まった部分は、タミヤの研磨クロスや綿棒にコンパウンドをつけて磨いてあげると、仕上がりに差が出ます。
外装パーツのマスキングと塗装
続いては、外装パーツのマスキングと塗装に入っていきます。
まずウインドウの黒セラミック部分には、キット付属のマスクシールを使用。
これを貼ることで、塗装がグッと楽になります。
ボディ側は、前後バンパー下が露出するようにマスキング。

ウインドウモールについては、マスキングテープをざっくり貼ったあと、塗装したいモール部分だけをデザインナイフで切り抜きます。
ここにエヴォブラックを、ラピッド薄め液で調整して吹き付けていきます。
ついでにルーフの内側も、インテリアカラーで塗装しておきます。
バンパーやサイドモールに入るシルバー&レッドのラインは、本来デカールが付属しているのですが、今回は貼る自信がなかったので、筆塗りで対応。

エナメルのシルバーを、エナメル溶剤でさらに薄めたものを流し込み、はみ出た部分は綿棒に溶剤を含ませて拭き取ることで仕上げました。

次はテールランプ。
まず、バックランプ部分をマスキングして裏側からクリアオレンジを塗装。
その上からさらにマスキングを追加して、クリアレッドを重ね塗り。
最後に表面からスモークを吹き付けることで、シビックらしいテールに仕上げました。

テールの縁は、4アーティストマーカーのブラックで縁取り。
これだけでグッと目力がアップします。
バンパーのウインカー部分は、まずエナメルシルバーを塗ってから、その上にアクリルのクリアオレンジを重ねて発色させています。

最後に、3Dパーツのクラゲちゃん。
ホワイトで塗装したあと、ハセガワのサークルテンプレートでマスキングを作成。

仕上げに、シュナイダーのクロームマーカーでメッキ表現を加えて完成です。

シュナイダー Schneider ミラーエフェクト クロームマーカー ペイントイット Paint it 061 ペン先:2mm 1本 …
ウインドウの取り付け
続いて、ウインドウの取り付け工程に入っていきます。
今回はドアをパカパカ仕様にした関係で、サイド部分をカットしたフロントウインドウを取り付けていきます。

クリアパーツの接着には、定番のセメダイン ハイグレード模型用接着剤を使用。
ルームミラーも取り付けたら、サイドガードに前後のリフレクターを接着し、いよいよボディとシャシーをドッキング。


そのあと、リアウインドウをボディ表面からはめ込むように取り付けていきます。

このパーツは上部が斜めにカットされているので、上からスライドさせるように差し込むのがポイントです。
サイドウインドウは、切り離したドア側に個別で取り付けていきます。

まず、ウインドウ上部にペンでカット位置の印をつけ、超音波カッターで慎重にカット。
形を整えたらドアに固定していきます。
ウインドウがしっかり取り付けられたら、最後に内張パーツを装着して、ウインドウまわりの作業は完了です。

仕上げ
いよいよ最後、仕上げの工程に入っていきます。
まずは、3Dプリントで制作したクラゲちゃんにタイヤを取り付けて、シャシーに組み込んでいきます。

最初はリアセクションから。
キーホール部分には3Dで作ったキーシリンダーを埋め込み、次にバンパー、テールランプの順に取り付けていきます。
続けて、これも3D製のマフラーエンドをセット。
最後にワイパーとナンバープレートを取り付けて、リア側は完成です。
続いてフロントセクション。
こちらもバンパーにワイパーを取り付け、ライトレンズにウインカーレンズをはめ込み、ナンバープレートを取り付けたら、ボンネットでフタをします。
バンパーが少し上擦り気味だったので、マスキングテープでちょうどいい角度に固定しながら作業を進めました。
そしてサイドセクション。
パカパカ仕様にしたドアは、サイドシルから伸びたシャフトに差し込んで固定。

そのあとサイドマーカーを取り付けます。
今回はサイドモールをあえて省略し、スッキリした印象に。
最後にサイドミラーとキーシリンダーを取り付けて、ボディ全体が完成です。

仕上げに、エッチングパーツのホンダエンブレムとデカールを各所に貼り付け、
最後はモデリングワックスで軽く磨き上げて完成!
完成
ハセガワからついに発売された、完全新規開発のグランドシビック。





































これまで市場にはビーマックス製のレース仕様しかありませんでしたが、待望の一般仕様モデルということで、発表時は本当に嬉しかったですね。
というのも、このグランドシビックは、少年時代に我が家の愛車だったクルマなんです。
正確にはセダンの「35X」でしたが、免許を取ったばかりの頃に、父の助手席ではなく運転席に座らせてもらったのがこのクルマ。
プラモの時間にとって“初めての愛車”とも言える、思い出深い1台なんです。
今回は、その思い出を重ねてピューターグレーで仕上げ、ドアをパカっと開けてインテリアもじっくり眺められる仕様に。
車高を落とし、3Dで自作した“クラゲちゃん”ホイールとマフラーを装着。
さらに、ナルディ風ステアリングやシフトノブなど、当時の妄想チューンも盛り込んで、自分なりの“免許取り立てシビック”を目指して仕上げました。
ボディカラーの調色には少し苦戦しましたが、最近のハセガワらしく、各パーツがピタッと決まる精度の高い良キットでした。
ドアのパカパ化も、今回は新たな方法でチャレンジしていますので、詳細はpart1・2をぜひご覧ください。
思い出と妄想を詰め込んで、遊び尽くしたグランドシビック。
皆さんは、どんなシビックを作りましたか?
それぞれの思いを込めたシビック、ぜひ楽しんでみてください。
今回はここまで。
それではまた次回お会いしましょう。
ご覧頂きありがとうございました
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