1/24 HASEGAWA HONDA CIVIC SiR (EF9) part2
みなさんこんにちわ
制作過程を3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間へようこそ
今回は、ハセガワの新作「ホンダ シビックSiR」制作のパート2をお届けします。
ハセガワ(Hasegawa) 1/24 ホンダ シビック SiR (EF9) (1990) プラモデル HC64 (自動車)
動画に内容としては塗装をメインに、下回りとインテリアの組み立てまでを収録しました。
ハセガワのキットの特徴でもある、細かいインテリアデカールの攻略法なんかもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
ボディ塗装
それでは、ボディ塗装から入っていきます。

シビックSiRに当時用意されていた純正カラーは、WEBの情報によると
トリノレッドパール、タヒチアンブルーパール、バルセロナグリーンパール、そしてピューターグレーメタリックの4色。
今回はこの中から、ピューターグレーメタリックをチョイスしてみました。
調色は、クレオスのスーパーファインシルバーにレッドを3滴ほど加えて、ほんのり赤みを帯びたシルバーをベースに、ブラックを少量加えて明度を調整。
仕上がりは、赤みがかったガンメタのようなイメージです。



この調色した塗料を、ガイアノーツのT-01薄め液で1.5倍に希釈し、エアブラシで吹き付けていきます。
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塗装工程は3ステップに分けていて、
まず1工程目は、各ラインやエッジ部分を中心に吹き付け。
2工程目では、ルーフやボンネットなど広い面積の部分を塗装。
最後の3工程目で、ムラに注意しながら全体を丁寧に仕上げていきました。

塗分け(エアブラシ)
続いてはエアブラシを使ったパーツごとの塗り分けに入ります。


塗装の順番は、まず下回りやインテリアの下地になるブラック系から。
ここでしっかり下地を塗っておくことで、メタリックカラーやその他の色がより引き立ちます。
次にメタリック系の塗装。今回は素材感の違いを表現するため、場所によって色味を使い分けていきます。
たとえば、ブレーキローターやマフラーのタイコ部分にはタミヤのフラットアルミ。
エキゾーストパイプはクレオスのスーパーチタンで焼けた金属の質感を表現してみました。

インテリアは説明書の指定に沿って、シートをグレーバイオレットで塗装。
そのほか内装各部には、グレーバイオレットとジャーマングレーを調色した色を吹き付けてから、マスキングしてジャーマングレーを重ねて、メリハリのある仕上がりを目指しました。

細かい塗り分けこそ仕上がりの差が出るポイントなので、丁寧に作業していきます
塗分け(筆)
続いては、筆塗りによるディテール塗装に入っていきます。
ここではゴッドハンド製の筆を使って、エナメル系やアクリル系の塗料で細かい部分を塗り分けていきます。
エアブラシで塗装したラッカー塗膜を傷めないよう、ラッカーとは異なる系統の塗料を選んでいます。
塗る際に気をつけているポイントは、やはり“コントラスト”です。
たとえば下回りのミッションケース部分や、3Dプリンターで制作したナルディのステアリングホイールには、フラットアルミを使って金属感を出しています。

ブレーキキャリパーにはガンメタリック。重たさと実感を意識した色味ですね。
次にブラック系の塗装ですが、こちらはツヤ感を使い分けています。
シャフト部分にはツヤありのブラック、シャフトブーツにはフラットブラック、そしてダッシュボードのコンパネ部分にはセミグロスブラック。
こうすることで、同じ黒でも質感の違いがハッキリして、メリハリのある仕上がりになります。
最後に、3Dで出力したベルトバックルにはアクセントとしてレッドを加えておきました。
ちょっとした色味の変化ですが、こういう部分が意外と効いてきます。
デカールの貼付
次はデカールの貼り付けです。
ありがたいことに、最近のハセガワの新作キットには、シートやインテリア用のデカールがかなり細かくパッケージされています。
ただ、これがなかなかクセもので…細かすぎて、素直に貼らせてくれないこともしばしば。
そんなときに頼りになるのが、田宮の「マークフィット ハード」。
プラモの時間はせっかちな性格なので(笑)、速攻で効いてくれるハードタイプを使っています。
このシビックでは、ダッシュボードのコントロールパネル部分で特に活躍。

デカールの位置を決めたら、筆で余分な水分をサッと取って、マークフィットを塗布。

あとは3分ほど置くだけで、いつの間にかモールドにぴったりと馴染んでくれます。

これでハセガワの細かいデカール問題は解決です。
シートや内張りのモケット柄もデカールで再現されていて、貼るだけでグッとリアルに。

メーターパネル用のデカールも付属しているので、細かい情報量が一気にアップします。
ボディ側には、グレードロゴやエンブレム、車名プレートなどのデカールが付属。
それぞれ貼り付けたら、仕上げにメーターとプレート部分にクリアレジンを流し込みます。

表面がフラットになったらブラックライトで硬化。
これでデカールの保護と、メーターのクリアケースのような表現が両立できます。
下回の組立
続いては下回りの組み立てです。
Part1でも少し触れましたが、このキットはレース仕様の車両を意識して設計されているようで、ローダウンサスが別パーツとして付属しています。
そのため、ノーマルの車高とローダウン仕様、好みに応じて選べる構成になっているのが特徴です。
足回りのパーツ構成もなかなか本格的で、構造がしっかりわかるようになっています。
特に注目なのが、このシビックの大きな特徴でもあるダブルウィッシュボーン式サスペンション。

アッパーアームがタイヤの上にくる独特の構造で、組んでいて非常に面白い部分でした。
フロントもリアも、ロッド系のパーツは非常に細く繊細なので、破損に注意しながら慎重に組み立てていきます。
マフラーは、エンド部分のみ3Dプリント製のパーツに差し替え。
ちょっとカスタムされた仕様をイメージして、リアルさをプラスしています。
取り付けの際には、タイコ部分にピンバイスで穴を開けて、支柱を作ったマフラーエンドを差し込んで固定。

このひと手間が、完成後の雰囲気に効いてきます。
マフラーが付いたら、リア周りのパーツを一気に組み上げ。
仕上げに、ボルト類のモールドに4アーティストマーカーのシルバーをちょんちょんと乗せて、金属感を演出しておきました。

これで下回りは完成です。
インテリアの組立
最後に、インテリアの組み立てに入っていきます。
まずはフロア側に取り付けられるパーツから順に作業を進めていきます。
ペダル類を取り付けたら、リアのトノカバーを接着。
続いてセンターコンソール部分。ここではまずシフトブーツを取り付けて、そこに3Dプリンターで制作した無限風のシフトノブを差し込み、固定します。
そのあとにハンドブレーキを取り付けて、フロアへ接着。
次にダッシュボード周りです。
ハンドルステーにモールドされていたキーホールは、あえて一度削り落とし、ピンバイスで穴を開けて3D製のキーシリンダーを埋め込んでいます。
ディテールにちょっとこだわったアレンジです。
仕上げにハンドルを取り付けて、ダッシュボードに固定します。

お次はフロアカーペット。
こちらはダイソーのフェルト素材からグレーをチョイスし、実車に近い質感を意識しています。
採寸してハサミでカットしたら、セメダインのハイグレード模型用接着剤を使って貼り付け。
シートには、これまた3Dプリントしたベルトバックルを取り付けてディテールアップ。
シート類をフロアに取り付けたら、ダッシュボードと内張を接着して、インテリアの完成です。


なお、今回はドアを“パカッ”と開けられるようにする関係で、フロントの内張はドア側に取り付ける仕様にしています。






ということで、今回はここまで。
次回はいよいよ、完成編をお届けする予定です。
ご覧頂きありがとうございました
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