1/24 HASEGAWA NISSAN SKYLINE 2000 TURBO RS (R30) part2
みなさんこんにちわ
制作過程を3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間へようこそ
今回はハセガワの新作、30スカイライン制作のパート2です。
ハセガワ 【新金型】1/24 ニッサン スカイライン 2000ターボRS (R30) 前期型 1983 プラモデル HC65 (自動車)
ボディ塗装からインテリア仕上げまでを収録しており、カラー選びや配色の工夫についても解説しています。
ぜひ最後まで楽しんでご覧ください。
それでは、ボディ塗装から始めていきましょう
ボディ塗装
それではボディ塗装に入っていきます。

30スカイラインには、ホワイトやブラックといった定番色に加えて、RSターボ専用カラーとして赤と黒のツートンやガンメタと黒のツートンが設定されていました。さらに、前期型の初期と後期「鉄仮面」の最終期には、赤とガンメタも選べたんですね。
今回はボックスアート通り、RSターボといえばやっぱりこの色!ということで、赤×黒のツートンで仕上げていきます。
使用する塗料はクレオスのプリビアスレッドとウイノーブラック。プリビアスレッドは現在の標準レッドの前に販売されていた色の復刻版で、深みがあって情熱的なトーンがスカイラインによく似合います。

ブラックには発色の良さで定評のあるウイノーブラックを選びました。
下地にはピンクサフを吹いておいたので、まずレッドを塗装し、その後マスキングをしてブラックを重ねています。


塗料はガイアの薄め液(T-01)で1.5倍に薄めて、エアブラシで塗装していきます。
使用しているエアブラシはガーレリ製のアドバンスシリーズより、GHAD68で0.3mmと0.5mmの口径を使い分けられるモデルを使用しています
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塗装の流れは3ステップ。
まずは1工程目、各パネルのエッジやライン、角の部分を中心に吹いていきます。
続いて2工程目、ルーフやボンネットなど広い面積を丁寧に塗装。
そして最後の3工程目で、ムラにならないよう全体を整えるように仕上げていきます。

塗分け(エアブラシ)
続いては、エアブラシを使った塗り分け作業に入っていきます。

まずは塗装前に、調整や組み立てができるパーツをあらかじめ処理しておきます。説明書に指定された箇所にはピンバイスで穴を開けていきますが、細かいミリ単位で揃えたいときはゴッドハンド製のピンバイスが便利です。
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バンパーにはウォッシャーノズルを取り付けたり、シフトノブなども組み立てて、合わせ目の処理も済ませておきます。

次にインテリアの塗装です。ここは実車写真を参考にしながら調色しました。目指したのは、少しくすんだ赤茶色で、生地っぽい質感を出すこと。
レッドをベースにホワイトでピンク寄りにし、そこへ暗めのブラウンを混ぜてくすみを調整。さらに仕上げにスムースクリアを加えてツヤを落とし、布地の雰囲気に近づけています。

その後、マスキングをしてエヴォブラックを重ね塗りしました。

下回りのシャシーや足回り、メタリック系パーツの下地にもこの“エヴォブラック”を使用。一方でシャフトやアームにはツヤありブラックを使って、同じ黒でも質感の違いを演出しています。塗装のキーワードはずばり「コントラスト」です。
メタリック系のパーツも同様で、ブレーキディスクやマフラーのタイコ部分には“フラットアルミ”、マフラーパイプには“スーパーチタン”、接続部分にはメタリックグレーを使用。

色のトーンを使い分けることでリアルさがグッと際立ちます。グリルは説明書ではガンメタ指定ですが、あえてグラファイトブラックを選んで、より引き締まったリアルな仕上がりにしました。
塗分け(筆)
続いては、筆塗りによる塗り分け工程に入っていきます。
ここでもエアブラシのときと同じく、ポイントは“コントラスト”。色のメリハリを意識して仕上げていきます。
まずはメタリック系から。ダッシュボードの指定部分は、細かくカットしたマスキングテープを使ってエナメルシルバーを塗装。

角と角を押さえたら、それをつなぐように色を流し込んでいくのがコツです。少しはみ出しても、エナメル溶剤を含ませた綿棒で拭き取れば簡単にリカバリーできます。

さらにミッションケースなど、下回りのメカニカルな部分にはフラットアルミを、ハンドルにはガンメタを使って雰囲気を出しました。

次はブラック系。シフト部分は、ノブをセミグロスブラック、シャフトをブラック、ブーツをフラットブラックで塗り分け。小さなパーツですが、質感の違いを意識することでリアルさがグッと増します。下回りも同様に、それぞれ異なるブラックで丁寧に塗り分けていきました。

特に満足できたのが、内張りのポケット部分。フラットブラックで仕上げることで、先に塗装しておいたエヴォブラックとの違いがしっかり出て、素材感のコントラストを表現することができました。

最後に、3Dプリントで用意したシートベルトのバックルには、アクセントとしてレッドを差し色。小さい部分ですが、全体の引き締め役になってくれました。
デカールの貼付
続いては、デカールの貼り付け作業です。

まずはRSターボの象徴でもあるサイドデカールから。台紙をボディに軽く当てたら、滑らせるようにデカールを転写していきます。位置が決まったら、水分と空気を筆で丁寧に押し出して密着させます。続いてボンネットには、スカイラインを象徴するイニシャルデカールを貼り付けました。

外装の車名プレートを終えたら、次はインテリア部分です。
ダッシュボードのメーターケースには専用デカールが付属しているので、こちらも忘れずに使用。水をたっぷり含ませた筆で位置を微調整しながら、きちんとセットしていきます。

コントロールパネル部分はモールドが細かく凹凸しているため、デカールを置いたらマークフィットを塗布。柔らかくして馴染ませることで、立体感をしっかりと再現できます。さらに、シフトパターンや内張りのノブ、カーテシランプなどの小さなデカールも、ひとつひとつ丁寧に貼り付けていきました。

仕上げとして、メーターケースとプレート部分にはレジンを流し込み、ブラックライトで硬化。これで透明感のあるメーター再現と、デカール保護を同時に行うことができます。
下回の組立
次は下回りの組み立てです。
正直ここは、本当に驚きました。シャシー裏の造形があまりに美しくて、「これ嫌いな人いる?」と聞きたくなるくらい、完成度の高さに感動しました。
まずはミッションケースからシャフト、リア足回りが一体になったパーツを取り付けます。

位置決めがしっかりしているので、カチッと気持ちよく収まります。続いて燃料タンクとマフラーを装着。ボルト類にはシルバーを差して、ディテール感をさらに引き立てます。なお、指で触って塗装が剥がれないよう、ある程度組んでから塗り分けるようにしています。

その後、フロント・リアを順番に組み立てていきます。フロントのステアリングシャフトはかなり細いパーツなので、折らないように慎重に扱うのがポイント。

ディスクはホイールを変更する兼ね合いで3Dのパーツがまだ出来上がっていないので、パート3にて取り付けようと思います
リアはスプリングを先に接着してからメンバーを取り付け、スプリングとの接着面をしっかり固めます。各パーツを確実に接着することで、繊細な構造ながら強度のある仕上がりになります。




どうでしょう、この下回り。スカイライン好きというフィルターを抜きにしても、塗り分けただけでご飯三杯いけそうなくらいメカニカルで美しい仕上がりです。ハセガワの本気が、ひとつひとつのパーツに宿っていますね。
インテリアの組立
最後はインテリアの組み立てです。

まずはフロアカーペットから。ここはお馴染み、ダイソーのブラックフェルトを使ってリアル感をアップさせていきます。カットした生地を、セメダインのハイグレード模型用接着剤でしっかり固定していきます。
続いて細かいパーツの組み立て。センターコンソールにはシフトレバーやスイッチ類、サイドブレーキを設置。ハンドルステーにはあらかじめ開けておいた穴に3D製のキーホールを取り付け、ハンドルを装着すればダッシュボードが完成します。



シートは裏側パーツを取り付け、さらに3D製のバックルを前後に配置。シャシーとフロアパーツを合体させたら、あとは順番に各パーツを組み込んでいくだけです。

センターコンソールにシート類をセットし、内張、ダッシュボードと取り付ければインテリアの完成。







下回りの完成度にも感動しましたが、このインテリアの造形も本当に素晴らしい仕上がりです。配色やコントラストを意識するだけで、ここまでリアルに仕上がるとは
――最近のハセガワは本当に恐ろしいほどのクオリティですね。
当時スカイラインに乗っていた方が見たら、思わず飛び上がるくらい懐かしい気持ちになるんじゃないでしょうか。そんなことを思いながら、今回はここまで。
次回は完成までをお届けする予定です
ご覧頂きありがとうございました
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