1/24 HASEGAWA NISSAN SKYLINE 2000 TURBO RS (R30) part3
みなさんこんにちわ
制作過程を3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間へようこそ
今回はハセガワの新作、R30スカイライン前期型の制作パート3です。
ハセガワ 【新金型】1/24 ニッサン スカイライン 2000ターボRS (R30) 前期型 1983 プラモデル HC65 (自動車)
この動画では、クリア塗装から鏡面仕上げ、さらに3Dプリントパーツを使った改造までを経て、いよいよ完成までの工程を収録しました。
思い描いていたR30スカイラインを形にすることができましたので、ぜひ最後までご覧ください。
それでは、さっそく始めていきましょう!
クリア塗装
まずはクリア塗装からスタートです。
今回は3回に分けてクリアを吹いていきます。

使用するエアブラシは、Gaahleriのアドバンスシリーズ「GHAD-68」。
クリア塗料はクレオスの「スーパークリア3(GX100)」を、ガイアノーツの薄め液(T01)で1.5倍に希釈して使っています。
Gaahleri エアブラシダブルアクション トリガータイプ Advanced Series GHAD-68 (自定心挿入式ノズル構造) …
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最初の1回目は、少し距離を取って、ボディ全体にふわっとミストをかけるイメージで吹きつけていきます。
続く2回目は、まず角の部分から丁寧に塗装し、全体をまんべんなく均一に仕上げます。
このあとしっかり乾燥させるため、48時間ほど放置。
乾燥後は、2000番のペーパーヤスリで表面を軽く整えておきます。

そして3回目が仕上げの塗装。
塗料が垂れる寸前を目安にしながら、しっとりとしたツヤが出るように吹きつけます。

最後に、薄め液(T01)を原液のまま遠めから軽く吹いて、表面をレベリングすれば完成です。
ただし、塗料が垂れてしまうと、IPAでのリセットや修正作業が必要になってしまうので、慎重に進めていきましょう。

研ぎ出し
続いては、研ぎ出しの工程に入っていきます。
クリア塗装後、しっかりと乾燥させた塗装面は一見ツヤがあるように見えますが、実はまだ細かな凹凸が残っています。
この凹凸を取り除いて、滑らかな鏡面に近づけていくのが研ぎ出しの目的です。
この工程では、ペーパーの番手を徐々に上げながら滑らかな面を作っていくので、前段階のクリア塗装ではそれを見越してやや厚めに吹いておきました。
研ぎ出しは、全3ステップで行っていきます。
まず1工程目は、2000番のペーパーヤスリを使って水研ぎ。
ツヤが出ているクリア面をあえてマットに落としていくような感覚で作業します。

続いて2工程目と3工程目では、ゴッドハンド製の神ヤスを使用。
6000番、そして8000番へと番手を上げながら水研ぎを進めていきます。
仕上がりの目安は、映り込む景色が歪まずに反射するくらいの滑らかさ。


研いでは拭き取り、表面の状態を確認しながら丁寧に進めていきます。
2000番でマットになった面が、番手を上げていくごとに徐々にツヤを取り戻してきたら、研ぎ出しは完了です。
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鏡面仕上げ
続いては、鏡面仕上げの工程に入っていきます。

この仕上げ作業は、全部で3ステップで行っていきます。
使用するのは、シーフォース製のリトルーターに、スジボリ堂のバフを取り付けたセット。
これを使って、表面をじっくり磨いていきます。
まず1工程目は、タミヤのコンパウンド「粗目」で全体を一周。
表面を一皮むくような感覚で、軽く研磨していきます。

この段階ではまだ深い傷は消えませんが、次のステップへつなぐための“ならし”として、表面のツヤを少しずつ整えていきます。
続く2工程目は、タミヤの「細目」でさらに一周。
ここで少しずつ傷を減らしながら、艶を引き出していきます。

そして3工程目は、タミヤの「仕上げ目」で最終仕上げ。
限りなく傷が目立たない状態を目指して、丁寧に磨き上げていきます。

もし途中で角が出てしまっても、慌てずに。
残しておいたボディカラーでタッチアップすればリカバリー可能です。
また、バフが届きにくい奥まった部分は、タミヤの研磨クロスや綿棒にコンパウンドをつけて磨いてあげると、仕上がりに差が出ます。
マスキングと塗装
続いてはマスキングと塗装です。
まずはウインドウから。
キット付属のマスキングシートを、パーツの端と端を意識しながら丁寧に貼り付けていきます。ボディのモール部分も塗装するのでしっかりマスク。さらにデカール部分はティッシュを1枚かませてマスキングしておきます。これでマステを剥がす際に、デカールごと持っていかれる心配がなくなります。

準備が整ったら、ウインドウ・リアパネル・3Dパーツにエヴォブラックを塗装。
3D製ホイールはグラファイトブラックにクリアブラウンを混ぜた調色カラーを使用し、ディスクブレーキにはクロームシルバーを重ねたあと、キャリパー部分をゴールドで筆塗りして仕上げます。

メッキパーツのフロントパネルは、ヘッドライトの鏡面部分にマスキングコートを筆塗りし、モール部分をマスキングしてからグラファイトブラックを塗装。
リアテールは説明書どおりでも綺麗に仕上がりますが、今回は少し順序をアレンジ。
まずバックランプ部分をマスクしてクリアオレンジを塗装。続いてその部分をマスクしてクリアレッドを重ね、リフレクト部分は表からレッドを筆塗り。さらに四灯部分をマスクし、スモークを塗装しました。

仕上げに、エンブレム類やマフラーカッターはエナメルブラックでスミ入れし、はみ出し部分はエナメル溶剤を含ませた綿棒で拭き取ります。
ホイールのナットやセンターキャップは筆塗りでディテールアップして完成です。
ウインドウモールのメッキ塗装
続いては、ウインドウモールのメッキ表現です。
まずは下準備。
モールの外周にはしっかりと筋彫りを入れておくことが大前提です。これはボディ整形の段階で、あらかじめ済ませておきます。
次に、その筋にスミ入れ塗料(ブラック)を流し込みます。はみ出した部分はエナメル溶剤を含ませた綿棒で拭き取り、輪郭をシャープに整えていきます。

ここからいよいよメッキ表現へ。
シュナイダーのクロームマーカーを使って、モールを1本ずつ丁寧に塗装。サイドウインドウ下のラインは奥まった部分にモールが入り込んでいるため、マスキングをしてから塗り進めます。


シュナイダー Schneider ミラーエフェクト クロームマーカー ペイントイット Paint it 061 ペン先:2mm 1本 …
仕上げにはモール内側のブラックラインを描き込みます。今回は面積が広いため、エナメル塗料のセミグロスブラックを使用。多少はみ出しても、エナメル溶剤を含んだ綿棒で拭き取れば問題ありません。

またクロームマーカーはアクリル系塗料なので、エナメル塗料を重ねても安心して仕上げられます。
またこのタイミングで、ボディ全体のスミ入れも同時に進めます。
ボディがホワイト寄りならグレー、暗めのカラーや三原色ならブラックをチョイス。ホワイトにブラックを入れるとコントラストが強すぎてしまうので、その点だけ注意しています。
ボディとシャシーの合体まで
次はいよいよボディとシャシーの合体です。
まずは3D製のパツパツタイヤに、ワタナベ8スポークホイールをセット。さらに既存パーツよりローダウン仕様となる3D製ディスクを組み込み、しっかり足回りを決めていきます。


ウインドウパーツでは、フロントに付属デカールのトップシェードを貼り込み、その後セメダインハイグレード模型用接着剤で表面側から固定。フロント・リア・サイドと順に取り付け、最後にルーフ裏パーツを組み込みます。

続いて外装へ。どうしても取り付けたかったフロントリップは3Dプリントで自作!エアダクト部分はそのままだと間延びするので、裏側からメッシュ素材を両面テープで貼り込みリアル感をプラスしました。

その後、バンパーを取り付け、さらにリップを装着。

クリアパーツのヘッドライトは縁を4アーティストマーカーブラックで縁取りし、グリルと合わせて取り付けた瞬間──理想のフロントが完成!感動とテンション爆上がりです。

リアパネルやドアミラーを仕上げ、シャシーにはホイールを装着。

しっかり固定したところで、ついにボディとシャシーを合体!前後のダボに差し込むだけのスムーズな設計で、スタンスもバッチリ。ありがちな「ハマらないストレス」もなく、スマートに組み立て完了。
残ったパーツはこれだけです

仕上げ
さぁ、いよいよ最後の仕上げです。
まずはフロントから。ヘッドライトパネルを取り付け、続けてバンパーをセット。その後ワイパーとボンネットを接着し、表情がぐっと引き締まります。

続いてリアへ。リアパネル、そしてバンパーを装着。パート1で歪みを丁寧に修正しておいたおかげで、今回はストレスフリーでピタッと収まりました。

サイドではサイドミラーとサイドシルを取り付け。サイドシルは接着面が数ミリと心許ない設計ですが、リア側の跳ね上がった部分を基準に合わせればしっかり固定できます。

マフラーカッターはバンパー取り付け後に接着。さらにエンブレム類やサイドマーカー、ドアノブ、そして3D製キーホールを追加して細部を仕上げます。
最後はモデリングワックスで軽く磨き上げ──ついに完成!
完成
ついに完成したR30スカイライン。

























今回の制作で特にこだわったのは、3Dで設計したオリジナルパーツ。さらにローダウンできるディスクや、新たにデザインしたワタナベホイールとタイヤ、そして“大門仕様”を目指して制作したフロントエアロです。既存のキットでは表現できない部分を、自分なりに形にできたのは大きな収穫でした。
もちろん苦労もありました。
特にフロントのエアロパーツはサイズが合わず、実は3回も作り直し。さらにハセガワらしい繊細なパーツたちや、サイドウインドウモールの塗り分けにはかなり神経を使いました。それでも工夫を重ねることで、納得の仕上がりにたどり着けたと思います。
そしてこのキット自体の完成度も素晴らしいものでした。
パーツの精密さや繊細なディテール、組み立てのしやすさはさすがハセガワ。丁寧に向き合えば必ず応えてくれる、そんな懐の深さを持ったキットだと感じました。
さらに今後の展開についても楽しみがあります。
今回制作したのは前期型ですが、先日の新作発表で後期型“鉄仮面”のリリースも告知されました。近年のハセガワは、まるでこちらの財布を狙っているかのように、魅力的な新作を次々と投入してきます。嬉しい悲鳴ですが、今後も模型時間がますます楽しくなりそうです。
以上、R30スカイライン制作パート3でした。
ご覧頂きありがとうございました
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