1/24 AOSHIMA TOYOTA GR 86 ZN8 ’21 part1
みなさんこんにちわ
制作過程を3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間へようこそ
今回はアオシマアンバサダーとしての制作で、アオシマよりご提供いただきましたキット「GR86」を制作していきます
この動画ではキットの開封から仮組みを経て下地塗装までを収録してみましたので、ぜひご覧ください
早速モデルの知識を深めながら仮組からいきましょう
トヨタ86とは?
トヨタは、2000年代半ばに入るとスポーツカーのラインアップをほぼ持たない状況になっていました。
1980年代~1990年代のトヨタのスポーツカーはすでに製造終了し、トヨタのスポーツイメージが薄れていた時期で社内で「走る楽しさ」を再び提供する車を求める声が上がりプロジェクトが始動します
トヨタ86は、その名前が示すように、かつての名車「AE86(ハチロク)」から多くのインスピレーションを得てエンジニアたちは、AE86の「軽快で楽しい運転感覚」を再現することを目指し、トヨタ86の開発に取り組みました。
トヨタ86の開発での大きな転機は、スバルとの共同開発
スバルと協力し、エンジンとシャシーの開発を共同で進めることになりました
トヨタは直感的な操作性を重視
スバルはバランスを重視していました
異なる開発哲学を持っており意見の対立もありましたが、最終的に両者の良い部分を融合させた設計開発が進められ初代86、スバルからは姉妹車としてBRZが2012年に誕生します
いくつかのマイナーチェンジを受けた86とBRZは2021年に2代目へとフルモデルチェンジ
車名は86から「GR86」へと改名され、GRシリーズの第三弾として登場
エンジンは先代から引き続きスバルとの共同開発で、水平対向4気筒エンジンとなりますが、2.4LとなったFA24型に換装したことでトルクの改善を図り動力性能がUPします
スバルではお馴染みのアイサイトもトヨタで搭載され安全装備面でもパワーアップ
グレードはMT専用のRC,ノーマルグレードのSZ,上級グレードのRZ、装備を簡略化したベーシックの4種
モータースポーツへの参戦やドリフト界隈でも盛り上がりを見せ続け、現在でも注目を集めているスポーツカーです
仮り組み
このキットGR86は9月に発売されたばかりのアオシマの新作で、同パッケージでADVAN Racing GTがつくカスタムホイールバージョンとこのノーマルホイールバージョンが発売されました
純正ホイールが付属するこのキットは、車高の選択もでき、ノーマル車高とローダウン仕様から選択が可能です
新金型として発売されていますから、当然アオシマの気合いの入れ方も尋常ではありません
気合いの証としてエンジンまでもが再現
ホビーショーで見た時は相当気合い入れてパッケージングに力を入れているなと感じたほどです
細かいエンジンパーツもしっかり再現されているので、エンジンルーム内はみっちり隙間がなく、塗り分けをしっかり行えばリアルな仕上がりになると確信しました
このキットで一つ手を入れていくとしたらエンジンルームを迷わず選びます
パーツはしっかりと再現されているのでパイピングなどを加えればさらにリアリティは増すことでしょう
ボディは流線形状が素晴らしく、バンパーは別パーツ化されています
ウインドウはサイドが表面から取り付けるタイプで、
前後は裏面から接着するタイプで黒セラ部分の塗り分け専用シールが付属します
各部エアダクトが別パーツになっていたり、テールはクリアとレッドの2色で分割されていたり塗装もしやすく組みやすいキットです
デカール内メーター周りもしっかり再現されているので、インテリアでもリアルは存分にはっきすることでしょう
スジ彫り
次にスジ彫りを行って行きます
使用しているツールはタミヤ製のスジ彫り超硬ブレードでブレードは0.15mmと0.2mmを使い分けています
用途としては、0.15mmのブレードは全体的な使用
0.2mmのブレードはドアやボンネットなどの開閉パーツなどに使用しています
リアルな完成度を追求するにあたりボディのパーツそれぞれに対しスジをいれておかないと
塗装を重ねた時に溝が塗料で埋もれてしまいシャープさが欠けてしまうので
塗装をする前の下準備の段階でしっかり彫っていきます
といってもスジを深くし過ぎると不自然なシルエットになってしまったりパーツが貫通し割れてしまう場合もありますので
あくまでも軽いタッチでそれぞれのパートで3~5往復を目安に
丁寧に掘り込んでいきます
ドアやボンネット、モールやバンパーの継ぎ目給油口カバーやウインドウモールの外側を筋彫りし塗装に備えます
パーティングライン消し
続いて画像の赤矢印部分のパーティングラインを削る作業となります
模型メーカーがプラモデルを製造する過程で、金型同士を合わせてパーツを整形しているので、どうしても付着してしまうのがパーティングラインや、バリですが、これを消すのと消さないのでは、仕上がりに大きく影響してきます
パーティングラインの確認方法としては、ボディやパーツを手に取り、実際に指で触ってみること
カーモデルの場合はボディを真上から見た際、左右対称的に縦にラインが入っていることが多く、バンパー周辺は特に頑固なラインになっていることが多いです
作業手順としては、320番のタミヤのペーパーヤスリで、水をつけながら削り、取り除いていきますが、取り除く際の注意点として、実車にある細かなプレスラインもありますので、その部分まで削ってしまわないよう注意しつつ取り除いていきます
320番で取り除いたらヤスリの番手を上げつつ1500番まで仕上げ、塗装に向け準備しておきます
タミヤ フィニッシングペーパー P1000番 3枚入り + P1200 3枚入り + P1500番 3枚入り + P2000番 3枚入り セ…
ボディの調整加工
次にボディの調整、加工です
最新のキットらしく組みやすく塗りやすい設計なので、特に不備はないのですが、ドアミラーだけ仕上がりに不安なので、ガッチリボディに取り付け固定できるように調整していきます
ドアミラーパーツの根本にある取り付けポッチをデザインナイフで削り取り、1mmのピンバイスで穴を開けます
ボディの取り付け部分も同様、ダボ部分に穴を開けます
ドアミラー側に1mmの真鍮線を5mmほどでカットしたものを差し込み、取り付け時の支柱とし、組み付けが強固になるよう調整しました
下地塗装
続いて本塗装をする前の下地としてガイアノーツのエヴォホワイトを吹いていきます
この下地処理は、深いツヤのある仕上がりを目標とするのであれば必須作業
パーティングラインを消すために、ボディ表面を削ったり、少なからずペーパーヤスリのあとが残った場合は、必ずサフェーサーを吹いて本塗装の前に、各パーツの表面を滑らかにしておくことが大事です
いかに下地処理の段階で滑らかな表面を作り上げることができるか!
ということが重要かと思いますし、何より下地の段階から滑らかな表面を意識しておくと、後の鏡面仕上げの工程で凹凸が少なく仕上がるので、鏡面仕上げの作業時間を短縮出来、結果的には効率があがります
吹き付け途中にホコリなどが付着した場合は、焦らず乾燥を待ち、ペーパーヤスリで取り除いてから再度吹き付けます
サフェーサーを吹き、パーティングラインや傷も消えて、綺麗な表面になったことを確認し、次の作業に移っていきますが今回はここまで
次回はインテリア完成までをお届けする予定です
ご覧頂きありがとうございました
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