1/24 DOYUSHA NISSAN LAUREL HT 2000SGX part1
みなさんこんにちわ
制作過程を3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間へようこそ
今回は、まもなく 2025年も終わりということで、
年末、そして新年を迎えるのにふさわしい、
天晴れな一台を制作していこうと思います。
そこで今回の題材に選んだのが、
童友社のローレル。
童友社(Doyusha) 昭和の名車 ノスタルジックヒーローシリーズ No.11 ニッサン ローレルHT 2000SGX プラモデル
このキットをベースに、
フジミのワークスキットをフィーチャーしながら、
じっくり作り込んでいきたいと思います。
まずはこのローレルが
どんな車なのか、
改めておさらいしていきましょう。
130ローレルとは?
130ローレル、通称 「ブタケツ」。
この名前は、丸みを帯びたリアデザインから付けられた愛称で、
一度見たら忘れられない、
かなりインパクトのあるスタイルをしています。
ローレルというと
「落ち着いたセダン」のイメージを持たれがちですが、
このブタケツローレルの主役は
ピラーのないハードトップボディ。
サッシュレスドアを採用したことで、
より低く、ワルっぽい雰囲気を持った車でした。
1972年に登場したこの130型ローレルは、
当時の日本車らしい直線的なフロントと、
リアだけが丸く張り出した独特なデザインで、
まさに70年代らしい空気をまとった一台です。
この個性の強さから、
70年代から80年代にかけては
街道レーサーをはじめ、
当時のヤンキー文化とも深く結びつき、
改造ベースとして強烈な存在感を放っていきます。
スカイラインほど走りを主張せず、
セドリックほど大人しすぎない。
ちょっと不良で、ちょっと上品。
そんな絶妙な立ち位置も、
ブタケツローレルの魅力だったのかもしれません。
そして現代。
このブタケツローレルを語るうえで
欠かせない存在が、
バッドボーイズの佐田さんです。
佐田さんが実際にブタケツローレルに乗り、
その姿を発信し続けたことで、
この車は単なる旧車ではなく、
現役のカルチャーアイコンとして
再び注目を集めるようになりました。
今では旧車ブームの中でも、
ブタケツローレルは特に人気が高く、
ノーマルでも、街道レーサー仕様でも成立する、
非常に懐の深い一台になっています。
そんな時代と文化を背負った
130ローレルを、
今回は童友社のキットで、
じっくり形にしていこうと思います。

仮り組み
ここからは、仮組みをしながら
童友社の車プラモデルの特徴を見ていきましょう。
童友社のキットは、
いわゆる最新キットとは真逆で、
**古いプラモデル特有の“味”**が色濃く残っています。
パッケージイラストも、
当時の雰囲気をそのまま踏襲したデザインで、
最近では昭和名車シリーズとして
復活・再販されているのも嬉しいポイントです。
パーツ数はかなり少なめ。
そしてこのキットは、
モーターを入れて走らせることを前提とした
モーターライズ仕様。
そのためシャーシはいわゆる上底構造になっています。
説明書も潔く、
一枚の紙が片面印刷で完結。
カラー指定も最低限で、
「好きに作っていいですよ」と
言われているような作りです。
シャーシはシリーズ共通。
一方でボディは、
モーターライズ前提の影響もあって
タイヤハウスが少し大きめ。
この部分は、
多くの先人たちがメスを入れて
フェンダーを再構築してきたポイントで、
「プラモの時間」でも、
以前コスモで同じ作業をやりましたね。
バリは正直多めですが、
ボディライン自体は十分戦えるフォルム。
このシリーズは、
完成度を求めるキットではなく、
味を楽しみながら好き放題作るキットだと思います。
制作はまず足回りから。
フロントはサスパーツにピンを打ち込み、
ホイールを固定する方式。

固定点は上辺とステア機構のみなので、
少し頼りない構造です。
リアはシンプルに、
一本のシャフトで固定するタイプ。
続いて内装。
上底パーツにシートが一体成型されていて、
シフトノブと、
半分だけ再現されたダッシュボード、
ハンドルを取り付ければ完成します。
ボディに関しては、
ウインドウの合いは正直いまひとつ
シャーシとボディは、
前後とサイドを接着して固定する方式。
仮組みした状態のフォルムは、
かなり腰高で、
いかにもモーターで走らせて遊ぶための佇まい。

この頼りない足元が、
逆に昭和の香りを思い出させてくれて、
ついノスタルジーに浸ってしまいます。
そして今回の目的は、
この素朴なキットをベースに、
ワークス然りの、ド派手なお正月暴走仕様へ
思いきり改造していくこと。
ここから、
一気に化けさせていきます。









スジ彫り
次にスジ彫りの工程に
入っていきます。

今回使用しているツールは、
タミヤ製のスジ彫り超硬ブレードです。
ブレードは0.15mmと0.2mmを
使い分けています。
基本的には0.15mmのブレードを
全体的なスジ彫りに使用し、
ドアやボンネットなどの開閉パーツには
少し太めの0.2mmのブレードを
使っています。
リアルな完成度を目指すためには、
ボディ各部のスジを
しっかり入れておくことが大切です。
そうしないと、塗装を重ねたときに
溝が塗料で埋まってしまい、
シャープさが失われてしまうんですね。
この作業は、塗装前の重要な
下準備になります。
ただし、スジを深く掘りすぎると、
不自然なシルエットになったり、
最悪パーツを貫通・破損してしまう
こともあるので、
軽いタッチで、各パート
3~5往復程度を目安に
丁寧に掘り込んでいきます。
具体的には、ドア、ボンネット、
モールやバンパーの継ぎ目、
給油口カバー、そして
ウインドウモールの外側などを中心に、
スジを入れて、塗装に
備えていきます。
パーティングライン消し
続いて、画像の赤矢印で示した
「パーティングライン」を削る
作業に入ります。



プラモデルは、製造工程で金型同士を
合わせて成形されるため、どうしても
パーツ表面に「パーティングライン」や
「バリ」が発生します。
このラインを処理するかしないかで、
最終的な仕上がりに大きな差が出るため、
必ず取り除いていきます。
確認方法としては、パーツを手に取り、
実際に指でなぞってみること。
特にカーモデルの場合、ボディを
真上から見た時、左右対称に縦に走る
ラインが見つかることが多いです。
バンパー周辺は、特にパーティングラインが
強く出やすいポイントなので、
念入りにチェックします。

作業手順は、タミヤ製の320番
ペーパーヤスリを使用し、水をつけながら
丁寧に削っていきます。
このときの注意点は、実車に存在する
ボディのプレスライン(デザイン上の
シャープな折れ目)を消してしまわないよう
慎重に作業することです。
320番でパーティングラインを除去したら、
徐々に番手を上げていき、最終的に1500番まで
仕上げて、塗装に向けた下準備を整えます。
モール追加!ボディの調整加工
続いては、
ボディの調整と加工に入っていきます。
まずは、
ドア側と給油口カバーにモールドされている
キーホール部分。
ここはそのまま使わず、
0.8ミリのピンバイスで穴を開けていきます。
この部分には、
完成間際に3D製のキーシリンダーを埋め込む予定なので、
今のうちに下処理だけ済ませておきます。
次に、
今回のテーマはド派手なお正月仕様ということで、
ボディ全体にモールドされている
エンブレム類はすべて撤去。

セラフィニッシャーと紙やすりを使って、
慎重に削り落としていきます。
バンパーやライトハウジング周りは、
バリが多めなので、
ここもしっかり処理。
後の組み立てがスムーズになるよう、
合わせ面を中心に整えていきます。
続いてサイドウインドウ周り。
本来あるはずの
Aピラー部分のウインドウモールが
一部再現されていないので、
ここはエバーグリーン製のプラ材を使って
追加で作り込みます。

まずは現物に合わせて採寸し、
プラ材をカット。
形を整えたら、
接着剤で貼り付けて再現していきます。
フロントマスクも同様に、
本来あるはずの
メッキモールが省略されているため、
こちらもエバーグリーンのプラ材を
カットして張り込んでいきました。

最後に、
フェンダーミラーの取り付け穴。
今回はミラーを使わないので、
この穴は埋めて処理します。
瞬間接着剤を流し込み、
アルテコの硬化促進スプレーで一気に硬化。
その後、紙やすりで
周囲となじむように滑らかに仕上げました。
ここまでが、
ボディの基本調整と下準備。
このあと、
いよいよ見た目が大きく変わる
加工に入っていきます。
オーバーフェンダーの取り付けとチンスポなどの加工
次は、
オーバーフェンダーの取り付けから進めていきます。
童友社のキットは、
正直フェンダー周りに少しクセがありますが、
だからこそ、
こういったカスタムが
しっかり生きてくる気がします。
今回使ったオーバーフェンダーは、
フジミから以前発売されていた
オーバーフェンダー詰め合わせキット。
「いつ使うんだろうな」と思いながら、
気づけば何年も手元に置いていましたが、
ようやく出番が来ましたね。
この中からローレルに合いそうな形状を選び、
まずはボディに仮止め。

全体のバランスを見ながら、
少しずつ形を整えていきます。
位置が決まったら、
マーカーでカットラインに印を付けて、
デザインナイフで不要な部分をカット。
あとは、
センター部分から接着し、
ボディ下部のラインに沿わせるように、
少しずつ固定していきました。

続いて、
今回の仕様に欠かせないパーツが、
チンスポ、リアスポ、そしてドアミラー。
この3点は、
ジャンクパーツ箱から拾ってきた
リサイクル品です。
ずっと持っていても仕方がないので、
今回は思い切って使っていきます。
それぞれ形状を確認しながら、
デザインナイフと紙やすりで整形。
取り付け部には
0.5ミリのピンバイスで穴を開け、
真鍮線を通しておきます。
ボディ側にも同じように穴を開けて整形。
取り付けシロがほとんどないため、
この真鍮線と穴をガイドにして、
確実に位置決めをしながら
取り付けていく予定です。

ここから一気に、
初日の出仕様らしいシルエットが
見えてきましたね。



下地塗装
最後に下地塗装です

下地処理としては、ガイアノーツの
サーフェーサーエヴォブラックを
Gaahleri エアブラシダブルアクション トリガータイプ Advanced Series GHAD-68 (自定心挿入式ノズル構造) …
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吹き付けていきます。
この下地処理は、深いツヤのある
仕上がりを目指す場合には
欠かせない重要な作業です。
パーティングラインを消すために
ボディ表面を削ったり、
ペーパーヤスリの跡が
残ったりすることもあります。
そういった場合には、必ず
サフェーサーを吹き付けて、
各パーツ表面を滑らかに整えてから
本塗装に入ることが大切です。
いかにこの下地の段階で、
滑らかな表面を作り上げるか。
これが仕上がりに
大きく影響します。
下地処理から滑らかさを
意識しておくと、後の
鏡面仕上げ工程での凹凸も少なくなり、
磨き作業の時間を短縮できるので、
最終的な効率もぐっと上がります。
もし吹き付け途中でホコリが
付着してしまった場合は、
焦らず乾燥を待ち、
ペーパーヤスリで取り除いた後、
再度サフェーサーを
吹き直しましょう。
サフェーサーを吹き終えたら、
パーティングラインや傷が
きれいに消えているかを
確認します。
表面が滑らかに整ったことを
チェックして、次の工程に
進みます。


今回はここまで!
次回はインテリア完成までを
お届けする予定です
ご覧頂きありがとうございました
このブログをYOUTUBEにもまとめていますので、よろしければこちらもご覧ください。

















