1/24 TAMIYA NISSAN FAIRLADYZ (RZ34) part1
みなさんこんにちわ
制作過程を3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間へようこそ
先日子供のクリスマスプレゼントを買いに行ったはずが、気がついたらこれを持ってレジに並んでいたというキット
タミヤ 1/24 スポーツカーシリーズ No.363 NISSAN フェアレディZ (RZ34) プラモデル 24363 成型色
それがこのタミヤから発売されたばかりの新型フェアレディZです
「時が来るまで我慢」
なんてできるはずもなく箱を開けてしまいました
早速どんな車なのか紐解いていきましょう
FAIRLADYZ (RZ34)とは?
1969年にS30型が発売されて以来、世界のスポーツカーファンを魅了し続けているNISSANフェアレディZ
2020年9月にプロトタイプが発表され、2022年1月には東京オートサロンで日本仕様がついにデビューしたのです
RZ34の型式を持つ新型のグレードは、ミッション(MT)のみのVersion S、オートマ(AT)のみのVersionT、そして最上級のVersion STという構成
デザインは「伝統と最新技術の融合」をテーマに、
ロングノーズ&ショートデッキの2ドアファストバック型クーぺの基本的なフォルムはもちろん、長方形のラジエターグリルや中央が盛り上がったエンジンフードはS30型の造形を引き継いでいます
ランプもS30型のヘッドランプカバーの反射で浮かび上がるアイラインがモチーフ
一方、リヤコンビランプはZ32型をイメージ
また、ルーフサイドにあるシルバーカラーのフィニッシャーは日本刀の質感を再現
エンジンは405馬力の3リッターV型6気筒ツインターボ
ボディは剛性を高めると共に軽量化
室内では歴代Zのイメージを引き継いだ3連サブメーターを配置
全グレードに数々の先進運転支援システムを標準装備し、車の電動化が進む中、ピュアエンジンにこだわった新型フェアレディZは、世界中のファンの喝采を博したのです
仮り組み
早速まずは仮組みから
箱を開けてまず感じたのが、最新のタミヤのキットらしくパーツが細分化されぎゅぎゅっと詰め込まれている感覚
パーツが入った袋を開け手に取っていくたびに驚きと感動の連続でした
仮組みは足回り、そしてボディの順に進めていきます
最新のキットですので、インテリアは省略、全体的なフォルムと車高をはじめとした足回りの確認を目的とします
足回りに関してですが、キャリパーまでもが別パーツとなっているこだわりの構成
ミッションケースも別パーツになっていて、シャシー裏の塗装がとてもしやすいと感じました
ボディパーツに関してはルーフパーツをはじめとした、フロントリアサイドのパーツが別となっていてこれも塗装を意識した構成に
ウインドウは外側から嵌め込む仕様で、塗装をしやすいのはもちろん、寸分の狂いもなくピタッと吸い付くようにボディに嵌め込むことができます
どのパーツも寸分の狂いもなくピッタリ組み立てることができ、ストレスフリーですし、ここまで細分化されていると塗装もしやすいはず
尚且つとても作りやすく、簡単にリアルな新型Zを組み上げることができるかと思いました
作り手のことを第一に考えたパーツ構成は、これぞ世界のタミヤと言わざるを得ないもの
いつも古いキットばかり作っているプラモの時間としてはカーモデルはここまで進化したのかと驚きの連続でした
スジ彫り
まずはスジ彫りを行って行きます
使用しているツールはタミヤ製のスジ彫り超硬ブレードで、刃は0.15mmと、0.2mmを使い分けています
用途としては、0.15mmの刃は全体的な使用、0.2mmの刃はドアやボンネットなどの開閉部分に使用しています
リアルな完成度を追求するにあたり、ボディのパーツそれぞれに対しスジをいれておかないと、塗装を重ねた時に、溝が塗料で埋もれてしまい、シャープさが欠けてしまうので、しっかり丁寧に彫っていきます
といってもスジを深くし過ぎると、不自然なシルエットになってしまったり、パーツが貫通し割れてしまう場合もありますので、あくまでも軽いタッチでそれぞれ3~5往復を目安に
尚且つボンネットやドアなどの開閉パーツ部分は、他の部分との差を明確につけるため、0.2mmの超硬ブレードを使い太めのラインにし、リアルさを意識しながら、丁寧に彫っていきます
パーティングラインの削除
続いて画像の赤矢印部分のパーティングラインを削る作業となります
模型メーカーがプラモデルを製造する過程で、金型同士を合わせてパーツを整形しているので、どうしても付着してしまうのがパーティングラインや、バリですが、これを消すのと消さないのでは、仕上がりに大きく影響してきます
パーティングラインの確認方法としては、ボディやパーツを手に取り、実際に指で触ってみること
カーモデルの場合はボディを真上から見た際、左右対称的に縦にラインが入っていることが多く、バンパー周辺は特に頑固なラインになっていることが多いです
作業手順としては、320番のタミヤのペーパーヤスリで、水をつけながら削り、取り除いていきますが、取り除く際の注意点として、実車にある細かなプレスラインもありますので、その部分まで削ってしまわないよう注意しつつ取り除いていきます
320番で取り除いたらヤスリの番手を上げつつ1500番まで仕上げ、塗装に向け準備しておきます
ボディの調整加工
続いてボディの調整加工です
まずは画像矢印部分のゲート痕を処理していきます
せっかくのタミヤの新作ですのでぬかりなく整えていきましょう
ゲート処理は荒めのペーパーヤスリで削り取り、320番、800番、1500番と順に番手を上げつつ整えていきます
トランク部分にフロントフェイス取り付け部分、フロントウインドウ取り付け部分などにゲート痕がありますので、フォルムを崩さないよう注意しながら丁寧に削り取っていきす
サイドシル裏側やフェンダー裏側などバリとまではいきませんが、エッジがするどくなっているので1500番のペーパーヤスリで滑らかなエッジにし塗装に備えておきます
他にも説明書指定、穴あけ加工をリアスポイラー部分に処理しておきました
シアノンでカスタマイズドプロトフェイスに改造
次にフロントフェイスをこのカスタマイズドプロトタイプのフェイスに改造していく工程です
まずはゲート処理を
320番、800番、1500番と順に番手を上げつつ整えていきます
次に2mmのプラ棒をカットしたものを、フロントバンパー中央に取り付けたいので、Rに合わせて曲げていき瞬間接着剤で裏面から接着
接着が固定したらシアノンで補強しておきます
しっかりプラ棒が接着できたことを確認し、次はシアノンで造形
実車画像と見比べつつ、各部の段差と窪みをシアノンで大まかに埋めていきます
大まかに造形できたら、次は削り込みです
実車画像では下の開口部の幅が広く、上の開口部は現状の幅
上下開口部ともに正面から見て斜めに開口されており、尚且つセンターを境に下のデザインは窪んでいるデザイン
開口部は電動リュータでざっくり削り込み、ダイヤモンドヤスリで角部分を決め、最後にペーパーヤスリの320番~1500番と番手を上げつつ滑らかにしていきました
あとはグリルを3Dで起こし作り上げていくつもりです
下地塗装
続いて本塗装をする前の下地としてガイアノーツのエヴォホワイトを吹いていきます
この下地処理は、深いツヤのある仕上がりを目標とするのであれば必須作業
パーティングラインを消すために、ボディ表面を削ったり、少なからずペーパーヤスリのあとが残った場合は、必ずサフェーサーを吹いて本塗装の前に、各パーツの表面を滑らかにしておくことが大事です
いかに下地処理の段階で滑らかな表面を作り上げることができるか!
ということが重要かと思いますし、何より下地の段階から滑らかな表面を意識しておくと、後の鏡面仕上げの工程で凹凸が少なく仕上がるので、鏡面仕上げの作業時間を短縮出来、結果的には効率があがります
吹き付け途中にホコリなどが付着した場合は、焦らず乾燥を待ち、ペーパーヤスリで取り除いてから再度吹き付けます
サフェーサーを吹き、パーティングラインや傷も消えて、綺麗な表面になったことを確認し、次の作業に移っていきますが今回はここまで
次回はインテリア完成までをお届けする予定です
ご覧頂きありがとうございました
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