1/24 TAMIYA NISSAN LEOPARD 280X/SF-L part1
みなさんこんにちわ
制作過程を3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間へようこそ
懐かしいキットの再販で賑わっているタミヤさんですが、、個人的に再販を願っているキットの一つでもあるこちらのお方!
ということで今回は手持ちストックの中からタミヤの初代レパードの280X/SF-Lを製作していきます
レアなキットだからこそインテリアもじっくり眺めたいとの思いから、ドアをパカっとさせる加工をしつつ仕上げていきます
この収録ではパカパ化させる加工をメインにしてみましたので、ぜひご覧ください
レパードといえばあぶない刑事で爆発的な人気を博した2代目が有名かと思いますが、初代レパードもすごいんです
まずはどんな車なのか深掘りしますね
レパード 280X/SF-Lとは?
キットのモデルである初代レパードのデビューは1980年
当時、910型ブルーバードが少し前に販売されたのですが、810型まで存在した6気筒エンジン搭載の上級グレードが廃止されたのですが、その後継車種としての位置付けで初代レパードが誕生したそうです
北米向け910型マキシマをベースとし直列6気筒エンジンをメインに直4から後期型ではV型6気筒ターボまでのエンジンをラインナップに
フェンダーミラーワイパーや燃費計、マルチ電子メーターにオートレベライザーやオートスピードコントロールなど世界初の技術を多く採用し登場します
スタイリングはベンドグラスを取り入れたり国産車の先駆けとなりエアーフィン形状の車体構造はS130Zと同等の空気抵抗係数を実現
また販売店の関係で姉妹車として発売されたTR-Xは日産チェリー店向けの高級車として位置付けされました
仮り組み
早速仮で組んでいきたいと思います
キットはタミヤ製で残念ながら現在は販売されていません
大変貴重なキットです
パーツ構成は当時流行したモーターライズを基調にした構成
電池とモーターが搭載でき、実際に走らせることができるキットです
ですが今回はディスプレイ仕様での完成を目指します
パーツ点数は少なく至ってシンプルな構成
シンプルですがモールドはしっかりしており、塗り分けさえしっかりできればリアルな仕上がりになること間違いなし
足回りはポリキャップをサスパーツに組み込みホイールをピンで固定する方式
リアは一本のシャフトにホイールを取り付けていくタイプです
シャシーは今思えば当時のブルーバードやセリカ、スカイラインなどと同じようなタイプなのでもしかしたら使い回しなのかもしれません
インテリアはシートの背面がないので、ここは作り込んでいきたいと思います
シャシーもモーターライズ仕様のためなのか凸凹している設計なので、綺麗に整えるなら工夫が必要でしょう
ウインドウとボディの愛はピッタリ
サンルーフも再現され、可動式で取り付けできます
リアテールは裏面から取り付けるタイプでリフレクターも付属しています
ボディは全体的にパーティングラインがきつめなので、徹底的に取り除き完成を目指します
おまけのホンダタクトは、おまけの癖にやたらとリアルなので、こちらも何かしら手を加えながら進行していきたいと思います
それにしても何十年前のキットにも関わらずプロポーションは最高
ノスタルジー溢れる完成はもはや約束されたものでしょう
パーティングライン消し
続いて画像の赤矢印部分のパーティングラインを削る作業となります
模型メーカーがプラモデルを製造する過程で、金型同士を合わせてパーツを整形しているので、どうしても付着してしまうのがパーティングラインや、バリですが、これを消すのと消さないのでは、仕上がりに大きく影響してきます
パーティングラインの確認方法としては、ボディやパーツを手に取り、実際に指で触ってみること
カーモデルの場合はボディを真上から見た際、左右対称的に縦にラインが入っていることが多く、バンパー周辺は特に頑固なラインになっていることが多いです
作業手順としては、320番のタミヤのペーパーヤスリで、水をつけながら削り、取り除いていきますが、取り除く際の注意点として、実車にある細かなプレスラインもありますので、その部分まで削ってしまわないよう注意しつつ取り除いていきます
320番で取り除いたらヤスリの番手を上げつつ1500番まで仕上げ、塗装に向け準備しておきます
タミヤ フィニッシングペーパー P1000番 3枚入り + P1200 3枚入り + P1500番 3枚入り + P2000番 3枚入り セ…
スジ彫り
次にスジ彫りを行って行きます
使用しているツールはタミヤ製のスジ彫り超硬ブレードでブレードは0.15mmと0.2mmを使い分けています
用途としては、0.15mmのブレードは全体的な使用
0.2mmのブレードはドアやボンネットなどの開閉パーツなどに使用しています
リアルな完成度を追求するにあたりボディのパーツそれぞれに対しスジをいれておかないと
塗装を重ねた時に溝が塗料で埋もれてしまいシャープさが欠けてしまうので
塗装をする前の下準備の段階でしっかり彫っていきます
といってもスジを深くし過ぎると不自然なシルエットになってしまったりパーツが貫通し割れてしまう場合もありますので
あくまでも軽いタッチでそれぞれのパートで3~5往復を目安に
丁寧に掘り込んでいきます
ドアやボンネット、モールやバンパーの継ぎ目給油口カバーやウインドウモールの外側を筋彫りし塗装に備えます
パカパ化〜ドアの切り離し〜
続いてはドアのパカパ化を取り入れていくので、まずはドアの切り離しから
ドアを切り離す前にマステを貼り付け、ウインドウの形状をなぞり、プラ板をカットするテンプレートを作っておきます
テンプレートを作ったら切り離し開始
ドアの形状に沿って0.15mmの超硬ブレードで穴が開くまでなぞり続けます
一部分に穴が空いたら、ハセガワのエッチングソーで、じっくり形状に沿って切り込みを入れていきます
角の部分は形状により切り離しづらいですが、根気よく尚且つ丁寧に、ボディに傷をつけないよう進行です
切り離したら、開口部は荒れているので、紙やすりの320番から1000番まで順にやすりがけをし滑らかにしていきます
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そしてドアを開けた際、フェンダー内側にドアの先端が折り畳まれるので、引っかからないように削り込んでいきます
デザインナイフや超音波カッターで余分な部分を切り取りやすりがけです
サンルーフも切り取ってやすりがけをしておきます
パカパ化〜ステップとピラー部の作り込み〜
次にサイドシルのステップ部分とドア内部のピラー部分を作り込んでいきます
まずはステップから
マステを使いドアの形状を写したらプラ板に貼り付けカット
L字になったプラ板をボディとシャシーを合体した状態で隙間から差し込み、ボディと接着します
ステップ部分は空洞化されているので、そこにエポキシパテを指とスパチュラを使い埋め込んでいきます
パテが固まったら、リアの内張と干渉してしまうプラ板部分をカットし、ボディのサイドシルとパテで埋めた部分の高さが一緒になるように削り込み均します
その部分に1mmのプラ板をシルの長さでカットしたものを接着
実車と同じような形にしドアのストッパーにしていきます
フロントリア一体になっている内張は超音波カッターでカットします
接着したプラ板の上にリアの内張がちょうど来る設計なので、ドアと内張の間にあるピラー部分はエポキシパテで埋めます
パテをボディ内側から盛ったらそこに裏面にリップを塗ったリアの内張をむにゅ!
スパチュラーで形状を整え、パテが固まったら内張を剥がします
パテはしっかり内張の形が反映されたので、取り付けはこの部分にすればOK
ピラー部はやすりがけをし、ドアがしっかりツライチで閉まるように調整し完了です
パカパ化〜内張の作り込み〜
次にフロントの内張部分をドアと共に作り込んでいきます
ドアと内張の間は空洞になっているので、マステでテンプレを作りプラ板に転写しカット
何度か内張にあてがいながらデザインナイフで形状を微調整したら内張にそのプラ板を接着します
内張とプラ板の接着面はしっかりヤスリで均し自然な形状になるよう調整です
続いてドアのパカパカはしっかりガチャっと閉め固定したいので、内張に磁石を仕込み固定できるようにしていきます
瞬間接着剤を使いフロントの内張の内側に一つ、リアの内張に一つネオジム磁石を仕込んでいきます
ピンセットだと上手く磁石が離れてくれないので、セメダインハイグレード模型用接着剤を先端につけ固着させた爪楊枝で接着していきました
S極N極に気をつけながら取り付けです
パカパ化〜ヒンジ作り〜
次にドアのパカパカ、可動ヒンジ部分の作成です
可動ヒンジ部分は内径1mm外径1.4mmのステンレスパイプと0.8mmの真鍮線を組み合わせて作ります
ドアの大きさを考えつつパイプと真鍮線をカットしパイプに通します
パイプ両端から出ている真鍮線をL字に曲げたら、さらにU字になるように曲げていきます
U字になった部分に開いたドアの端が収納される仕組みです
U字部分とパイプ部分が並行になる箇所で更にL字に曲げて取り付けるためのステーとし、ヒンジの出来上がりです
ヒンジができたらドアにエポパテで固定していきます
取り付ける際はドアがしっかり可動するようにできるだけフェンダーよりに、ドアに対し垂直になるようにパイプを固定します
尚且つヒンジは地面に対し垂直になるように、ボディをフロントから見て調整しながら取り付けていきます
この取り付け部分の角度がとても大事なので、何度かリトライしてもいいのでしっかり垂直に取り付けたいところであります
パテでパイプ部分をしっかり固定し完了
シートに蓋をする
次にシートの裏面を作っていきます
こちらはマステを使い裏面の形状をテンプレ化したら、プラ板に転写
その形状にハサミでカットし、シート裏面に接着します
接合部はどうしても溝ができてしまいますので、瞬間接着剤のイージーサンディングで隙間を埋め、硬化促進スプレーを吹きかけたら、ヤスリで形状を均し、自然なシート形状になるよう調整していきます
これで塗装前の準備が完了しました
下地塗装
続いて本塗装をする前の下地としてガイアノーツのエヴォシルバーを吹いていきます
この下地処理は、深いツヤのある仕上がりを目標とするのであれば必須作業
パーティングラインを消すために、ボディ表面を削ったり、少なからずペーパーヤスリのあとが残った場合は、必ずサフェーサーを吹いて本塗装の前に、各パーツの表面を滑らかにしておくことが大事です
いかに下地処理の段階で滑らかな表面を作り上げることができるか!
ということが重要かと思いますし、何より下地の段階から滑らかな表面を意識しておくと、後の鏡面仕上げの工程で凹凸が少なく仕上がるので、鏡面仕上げの作業時間を短縮出来、結果的には効率があがります
吹き付け途中にホコリなどが付着した場合は、焦らず乾燥を待ち、ペーパーヤスリで取り除いてから再度吹き付けます
サフェーサーを吹き、パーティングラインや傷も消えて、綺麗な表面になったことを確認し、次の作業に移っていきますが今回はここまで
次回はインテリア完成までをお届けする予定です
ご覧頂きありがとうございました
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