1/24 MICROACE NISSAN SKYLINE JAPAN PATROLCAR part1
みなさんこんにちわ
制作過程を3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間へようこそ
今回は新年ということもあり、安全祈願の意味もこめてパトカーを制作していきます
題材となるキットは旧アリイ製(現マイクロエース)のスカイラインジャパンを用意しました
このpart1ではキットの開封からボディの調整などを経て下地塗装に至るまでの作業を収録しましたので、ぜひご覧ください
早速キットを開封しながらジャパンがどんな車で、パトカーはどんな場面で使用されたのかふかぼっていきたいと思います
スカイラインジャパン|パトカーとは?
爆発的人気となったケンメリスカイラインの販売終了後、1977年8月にニッサンから発売された5代目スカイライン
「日本の風土が生んだ名車/SKYLINE JAPAN」というキャッチコピーから通称名「ジャパン」とよばれました
ボディバリエーションは4ドアセダン、2ドアハードトップおよびバンの3系列を設定し、セダンおよびハードトップには直列6気筒エンジン搭載車でグレードがGTと直列4気筒エンジン搭載車でグレードがTI、最終的にはディーゼルエンジンも追加されグレード展開がされました
1979年マイナーチェンジにより後期型へ移行され、フロントフェイスが丸目4灯から角目2灯となり、エンジンもターボを追加
スカイライン史上2番目によく売れたモデルでもあり、ターボ車が加わった後期型ではパトカーにもよく使われたようで、高速道路での速度違反の取り締まりや交通誘導などといった、主にスピードが求められる場面で大活躍
そして何よりジャパンといえば西部警察と言われるほど劇中車としても有名です
劇的なカーチェイスや爆破シーンで印象的な役割を果たしリアルな警察車両としての側面と、スタイリッシュなデザインが、映像作品での存在感を際立たせていたのを記憶しています
ここで子供の頃ジャパンと撮影した写真がありましたのでお見せします
こんな感じで町の安全と車の安全を同時に守っていたパトロールカーでもあったんですよね
ちょうどいいのでこの写真に映ったジャパンを再現してみようかななんて思っています
仮り組み
早速仮組みからいきましょう
接着は全てすぐ剥がせるセメダインハイグレード模型用接着剤を使用です
このキットは、1970年代後半から1980年代初頭にかけて活躍したスカイラインジャパンのパトカーを手軽に楽しめるアイテム
シンプルな構造で、初心者でも組み立てやすいのが特徴です
足回りパーツから組み立てていきますが、フロントリア共に昔よくあったピンをホイールに打ち込むタイプ
車高の調整はできませんので、調整したいという方は改造が必要です
パーツ数は近年の複雑なキットに比べると控えめですが、これが逆に「気軽に作ってみたい!」という方にぴったり
また、インテリア部分は「上底タイプ」と呼ばれる仕様になっており、電池とモーターを組み込んで走らせることもできます
インテリアパーツはシャシーへの組み付けも簡単なのでサクッと完成させられる設計です
ですので塗装にチャレンジしてみたい方や、気軽にクラシックなプラモデルの雰囲気を楽しみたい方におすすめかと思います
説明書による塗装ガイドこそ昔のキットなので細かく指定されていませんが、デカールはしっかりと付属しており、警視庁のロゴや警察のエンブレムでパトカーをしっかり再現可能
エクステリアでは当然パトランプなども付属しています
完成後の姿はシンプルながらも存在感抜群で、スカイラインジャパンらしい雰囲気がしっかりと伝わります
方向性としては小さい頃に撮ってもらったジャパンのパトカーを再現したく、昭和の雰囲気をガンガン出しつつ、インテリアを3Dで作り込み、さらにパトランプあたりをピカっとLEDで光らせようかな?なんて考えています
完成度の高い最新モデルとは一味違う、気軽に楽しめるマイクロエースのスカイラインジャパン
お値段はなんと大手通販サイトで1500円前後
現在でも手に入るキットですので、パトカーを気軽に楽しみたいかたにぴったりなキットではないでしょうか
パーティングライン消し
続いて画像の赤矢印部分のパーティングラインを削る作業となります
模型メーカーがプラモデルを製造する過程で、金型同士を合わせてパーツを整形しているので、どうしても付着してしまうのがパーティングラインや、バリですが、これを消すのと消さないのでは、仕上がりに大きく影響してきます
パーティングラインの確認方法としては、ボディやパーツを手に取り、実際に指で触ってみること
カーモデルの場合はボディを真上から見た際、左右対称的に縦にラインが入っていることが多く、バンパー周辺は特に頑固なラインになっていることが多いです
作業手順としては、320番のタミヤのペーパーヤスリで、水をつけながら削り、取り除いていきますが、取り除く際の注意点として、実車にある細かなプレスラインもありますので、その部分まで削ってしまわないよう注意しつつ取り除いていきます
320番で取り除いたらヤスリの番手を上げつつ1500番まで仕上げ、塗装に向け準備しておきます
タミヤ フィニッシングペーパー P1000番 3枚入り + P1200 3枚入り + P1500番 3枚入り + P2000番 3枚入り セ…
スジ彫り
次にスジ彫りを行って行きます
使用しているツールはタミヤ製のスジ彫り超硬ブレードでブレードは0.15mmと0.2mmを使い分けています
用途としては、0.15mmのブレードは全体的な使用
0.2mmのブレードはドアやボンネットなどの開閉パーツなどに使用しています
リアルな完成度を追求するにあたりボディのパーツそれぞれに対しスジをいれておかないと
塗装を重ねた時に溝が塗料で埋もれてしまいシャープさが欠けてしまうので
塗装をする前の下準備の段階でしっかり彫っていきます
といってもスジを深くし過ぎると不自然なシルエットになってしまったりパーツが貫通し割れてしまう場合もありますので
あくまでも軽いタッチでそれぞれのパートで3~5往復を目安に
丁寧に掘り込んでいきます
ドアやボンネット、モールやバンパーの継ぎ目給油口カバーやウインドウモールの外側を筋彫りし塗装に備えます
ボディの調整加工
次にボディの調整加工です
テールの裏側は光らせてみようかな?と思っているので、元々あったモールドを超音波カッターでカット
ここは削っておくとパネルの取り外しがしやすいと思います
あとは全体的にあるバリを削って落としたら、フロントライトパネルのチリチェック
パネル裏側のダボを削りピタッと取り付けられるように
そして前後バンパーははめ込みがきついので、バンパー内側を削り、こちらもピタッと取り付けられるように調整です
リアサイドにあるエンブレムは塗装で再現する腕はないのでデカールに置き換えようと思います
ですので、エンブレムは紙やすりで削り落とし、そしてキーシリンダーは3D製のものに置き換えるのでこちらも紙やすりで削り落とし、共に1500番まで順に均しておきます
タミヤ フィニッシングペーパー P1000番 3枚入り + P1200 3枚入り + P1500番 3枚入り + P2000番 3枚入り セ…
削り取ったキーホール部分は0.8mmのピンバイスで穴をあけておきます
最後はボディライン
フロントのタイヤハウスが大きいのは大工事になるので今回はパス
ここを調整したい方は過去に調整していますのでよろしければそちらをご覧ください
気になったのはサーフェンラインで、このラインがスカイラインの肝とも言える部分ですので、くっきりラインが出るように面だしをしておきます
これで塗装前の準備が完了です
下地塗装
最後に下地塗装としてガイアノーツのエヴォホワイトを吹いていきます
この下地処理は、深いツヤのある仕上がりを目標とするのであれば必須作業
パーティングラインを消すために、ボディ表面を削ったり、少なからずペーパーヤスリのあとが残った場合は、必ずサフェーサーを吹いて本塗装の前に、各パーツの表面を滑らかにしておくことが大事です
いかに下地処理の段階で滑らかな表面を作り上げることができるか!
ということが重要かと思いますし、何より下地の段階から滑らかな表面を意識しておくと、後の鏡面仕上げの工程で凹凸が少なく仕上がるので、鏡面仕上げの作業時間を短縮出来、結果的には効率があがります
吹き付け途中にホコリなどが付着した場合は、焦らず乾燥を待ち、ペーパーヤスリで取り除いてから再度吹き付けます
サフェーサーを吹き、パーティングラインや傷も消えて、綺麗な表面になったことを確認し、次の作業に移っていきますが今回はここまで
次回はインテリア完成までをお届けする予定です
ご覧頂きありがとうございました
このブログをYOUTUBEにもまとめていますので、よろしければこちらもご覧ください。