1/24 DOYUSHA MAZDA COSMO AP part1
みなさんこんにちわ
制作過程を3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間へようこそ
今回は僕の中でそれこそカープラのラスボス的存在であるメーカー童友社から、再販売されたコスモAPを制作していきます
オークションではずーっとプレミア価格で手に入りづらく、製作したくても出来なかった一品なので、ワクワクドキドキ、すでに胸の高鳴りを抑えることができません
まずはどんな車なのか?おさらいからいきましょう
コスモAPとは?
マツダの真骨頂であるロータリーエンジンを日本車で初めて搭載しデビューしたのが初代コスモスポーツで、今回製作するのは2代目のコスモになります
初代コスモスポーツの生産中止から3年が経過した1975年
コスモはコスモAPとして復活します
APとはアンチポリューションの意味で公害対策を施した車として発売されました
オイルショック後、マツダが初めて発表したモデルということもあり、初代のスポーティさとは路線が異なる、高級感を持ったスペシャルティカーとしてデビュー
フロアパネルこそ2代目ルーチェと共用ですが、フラッグシップモデルとしてその他は全てが新設計
エンジンは13B型、12A型、MA型、VC型の4種類が用意され、中でも13B型のエンジンを搭載したモデルは、排ガス規制の時代背景の中、一際パワフルな存在として発売から半年で2万台を売り上げる大ヒットとなり、雑誌のカーオブザイヤーも受賞
ボディタイプは2種類が用意
このキットのモデルであるファストバックに、APのデビューから2年後にはレザートップ仕様のノッチバッククーペ「コスモL」が登場
ノッチバックの方はどちらかというと高めの年齢層を狙った販売戦略で、APよりさらに高級感溢れる仕様となっています
前期型は丸目4灯でマイナーチェンジ後の後期型になると角目の2灯となりました
仮り組み
そんなコスモAPですが、当然発売と同時に各メーカーからプラモデル化されます
今回制作する山田模型から金型を引き継いだ童友社にバンダイ、ニチモなど当時のメーカーはこぞって販売していたようです
時が経つにつれ、各メーカーは販売をやめていきますが、童友社はコンスタントに販売を続けてくれました
近年では中々再販されずオークションでは常にプレミア価格となっていたコスモAP
そのコスモがパッケージを変えて再販発表されたのが去年だったと思います
古い車が大好きなプラモの時間にとって、童友社はラスボス的な存在
完成にたどり着くとノスタルジックな雰囲気をガンガン醸し出すキットばかりなのですが、モーターライズのキットはフェンダーアーチが大きく、インテリアは上底仕様なので、ディスプレイ仕様派泣かせのパッケージ内容
これを改造してリアルさを求めていくわけですから、それは大変な作業がこの後待ち構えているわけです
そういったこともあり童友社はラスボス的な存在なんですよ
小さい頃何度か作っていることもあり、素組みの様子もなんとなく想像はついていますが、今回はできる限りそんな過去を塗り替える気持ちで挑んでみます
そんなわけで仮組みもほとんど意味はなしませんが、車高など、足回りを中心に確認していきます
でも思っていたよりすごくプロポーションは良いです
バリやパーツの合いなどはよくも悪くも想定内
この組みづらさも楽しめる要因の一つかもしれません
早速このpart1では7つほど改造し実車に近づけていきたいと思います
フェンダーの位置と大きさを調整加工
まずは改造一つ目
フェンダーの位置と大きさを調整したり加工していきます
フェンダーはモーターライズ仕様ということもあり、ばかデカいアーチになっていますので、アーチの位置を下げて小さくしていきます
まずはフェンダー裏面から0.5mmのプラ板をカットしたものを貼り付け
そのあとシアノンと硬化促進スプレーで、プラ板をガッチリ固定していきます
プラ板が固定できたら再度プラ板をカットし理想となるアーチの大きさに幅を詰めていきます
ある程度幅を詰めたらマステでフェンダーに壁を作り、そこに再度シアノンを注入
これでアーチの位置は下がりました
マステを剥がしたら盛りに盛ったシアノンを今度はリューターと紙やすりで削っていきます
フェンダー内側をざっくり整えたらフェンダーの位置を下げていきます
フェンダー表面にマジックでどのくらい下げるかガイドをつけたら、そこをめがけてヤスリでひたすら削り込むのみ
上部から始め左右と順に削り込み、実車と見比べつつ整えていきました
表面がある程度できたらフェンダー裏面の肉を削いでいきます
盛りに持ったシアノンですので大胆にリューターで削ぎ落としていきます
表はもう整っているので、フェンダー先端に傷がつかないよう注意しつつの作業です
最後にアーチエンドとサイドシル部分の形状を整えたら完了です
フェンダーが下がり一回り小さくなったアーチの形状に大満足しつつ次に参りましょう
パーティングライン消し
続いて画像の赤矢印部分のパーティングラインを削る作業となります
模型メーカーがプラモデルを製造する過程で、金型同士を合わせてパーツを整形しているので、どうしても付着してしまうのがパーティングラインや、バリですが、これを消すのと消さないのでは、仕上がりに大きく影響してきます
パーティングラインの確認方法としては、ボディやパーツを手に取り、実際に指で触ってみること
カーモデルの場合はボディを真上から見た際、左右対称的に縦にラインが入っていることが多く、バンパー周辺は特に頑固なラインになっていることが多いです
作業手順としては、320番のタミヤのペーパーヤスリで、水をつけながら削り、取り除いていきますが、取り除く際の注意点として、実車にある細かなプレスラインもありますので、その部分まで削ってしまわないよう注意しつつ取り除いていきます
320番で取り除いたらヤスリの番手を上げつつ1500番まで仕上げ、塗装に向け準備しておきます
タミヤ フィニッシングペーパー P1000番 3枚入り + P1200 3枚入り + P1500番 3枚入り + P2000番 3枚入り セ…
スジ彫り
次にスジ彫りを行って行きます
使用しているツールはタミヤ製のスジ彫り超硬ブレードでブレードは0.15mmと0.2mmを使い分けています
用途としては、0.15mmのブレードは全体的な使用
0.2mmのブレードはドアやボンネットなどの開閉パーツなどに使用しています
リアルな完成度を追求するにあたりボディのパーツそれぞれに対しスジをいれておかないと
塗装を重ねた時に溝が塗料で埋もれてしまいシャープさが欠けてしまうので
塗装をする前の下準備の段階でしっかり彫っていきます
といってもスジを深くし過ぎると不自然なシルエットになってしまったりパーツが貫通し割れてしまう場合もありますので
あくまでも軽いタッチでそれぞれのパートで3~5往復を目安に
丁寧に掘り込んでいきます
ドアやボンネット、モールやバンパーの継ぎ目給油口カバーやウインドウモールの外側を筋彫りし塗装に備えます
サイドシルのカット
次に2つ目の改造としてサイドシルのカットです
サイドののっぺり感を醸し出している要因の一つである縦長のサイドシル
ここは1.5mmほどカットしバランスを整えていきます
マステでガイドをつけ超音波カッターでカット
カットした断面は荒れていますのでペーパーヤスリで均し完了です
ワイパーをカット
続いては3つ目の改造としてワイパーのカットです
こちらはボディに一体化されしまっているワイパーですが、塗装の邪魔になりますし、極太なので削り取っていきます
デザインナイフを使い少しずつカット
ワイパーの根本はボンネットから生えているので、削り取る際、ボンネットに傷がつかないよう注意しつつカットしていきます
ある程度カットできたらペーパーヤスリで形を整え均し完了です
ドアノブのカットとサイドマーカーを埋める
次に4つ目の改造としてドアノブとサイドマーカーを埋めていきます
ご覧の通りサイドマーカーはボディに掘り込まれているので、リアリティにかける要因の一つ
ドアノブに関しては少し小さいと思いましたのでカットしていきます
まずはサイドマーカーですが、イージーサンディングの瞬間接着剤を使い溝を埋めていきます
硬化促進スプレーを吹き付けたらペーパーヤスリで均し完了
ついでにリアのトランク部分のひけやピラーの形状修正もしておきます
ピラーは埋めると極太になってしまうので、フロントウインドウがわのピラーを削り幅を少し広げつつナチュラルな太さに修正しました
ルーフ側はサイドのモールと繋がるように修正です
ドアノブはデザインナイフでカットしペーパーヤスリで均し完了です
プレスラインの再構築
次に5つ目の改造として、プレスラインの再構築をやっていきます
全体的にボテッとした印象のあるボディ
その要因の一つとしてプレスラインがぼんやりしていることに注目しました
ですのでこちらを再構築していきます
ぼんやりしているプレスラインに対しマステでガイドを作り上半分、下半分と順にペーパーヤスリでラインを出しつつ削り倒しました
フェンダーアーチモールとサイドモールを追加
続いて6つ目の改造としてバンパー下の開口、7つ目の改造としてモール類を追加していきます
その前にモールドされているキーシリンダーの穴を削り取り、0.8mのピンバイスで穴あけを
バンパー下のエア取り込み口は開口できそうな形状でしたので、裏から超音波カッターでスライスしつつヤスリで削り込み開口しました
モール類はフェンダーアーチ内とサイドシルに追加です
どちらもエバーグリーン製のプラ材を使っていきます
フェンダーアーチ部分は、まずはアーチセンターに瞬間接着剤で取り付け
センターがしっかり固定できたら両端へとプラ材を接着していきます
余った部分はナイフでカットし完了
サイドシル部分はしっかりストレートな形状になるよう気をつけながら接着していきます
こちらも余った部分をカットし完了です
下地塗装
続いて本塗装をする前の下地としてガイアノーツのピンクサフェーサーを吹いていきます
この下地処理は、深いツヤのある仕上がりを目標とするのであれば必須作業
パーティングラインを消すために、ボディ表面を削ったり、少なからずペーパーヤスリのあとが残った場合は、必ずサフェーサーを吹いて本塗装の前に、各パーツの表面を滑らかにしておくことが大事です
いかに下地処理の段階で滑らかな表面を作り上げることができるか!
ということが重要かと思いますし、何より下地の段階から滑らかな表面を意識しておくと、後の鏡面仕上げの工程で凹凸が少なく仕上がるので、鏡面仕上げの作業時間を短縮出来、結果的には効率があがります
吹き付け途中にホコリなどが付着した場合は、焦らず乾燥を待ち、ペーパーヤスリで取り除いてから再度吹き付けます
サフェーサーを吹き、パーティングラインや傷も消えて、綺麗な表面になったことを確認し、次の作業に移っていきますが今回はここまで
次回はインテリア完成までをお届けする予定です
完成までをお届けする予定です
ご覧頂きありがとうございました
このブログをYOUTUBEにもまとめていますので、よろしければこちらもご覧ください。