1/24 HASEGAWA TOYOTA SUPRA A70 TWINTURBO ’89 part1
みなさんこんにちわ
制作過程を3つの動画にわけ、完成までを収録しているプラモの時間へようこそ
今回は同時にセリカLBも製作していることからセリカ関連の深掘りということで70スープラも製作していきます
早速70スープラがどんな車だったのか調べていきましょう
70 SUPRAとは?
今回制作するのは3代目スープラ
時代背景としては70年代のクルマ社会を覆った、石油危機と排ガス規制からようやく脱却し、高性能車の復活に光明が差し始めた80年代
トヨタセリカはスポーティーなムードを前面に押し出して進化します
先代では高級グランツーリズモであった初代ソアラに大人のマーケットは任せて、セリカはターゲットを若年層にシフト
満を持して1986年、初代スープラは、セリカから独立後初めてのフルモデルチェンジをし登場
キャッチコピーは「TOYOTA 3000GT」であり60年代の名車である2000GTをイメージしていました
エンジンは240psを発生する直63リッター・インタークーラーターボの7Mエンジンを頂点に、日本で初めてツインターボを導入した2リッターの1G-GTEUなどがラインナップに
シャシーやエンジンは、2代目のソアラと多くを共有し駆動方式はFR
88年にはマイナーチェンジが行われ、フロントマスクやテールのデザインが変更になります
同時にグループAのホモロゲーションモデルとして専用開発されたタービンを積んだものが500台限定で販売されたり、モデル末期には2.5Lツインターボが追加されるなど、トヨタのスポーツモデルのフラッグシップとして君臨した車です
仮り組み
今回制作するキットはハセガワから限定販売された89年式の70スープラで、カタログにもあるホワイトパッケージのキット
2Lツインターボということもあるので、エアロトップ仕様に改造しつつラグジュアリーな感じで制作してみようと思います
早速仮組みから
キットは近年のハセガワ製ということもあり、実車に忠実に再現
パーツ構成も細分化されたパーツがぎっしりですが、同時に組み立てやすさも考えられたパッケージ内容となっています
足回りではサスペンションの構造がしっかり理解できるようなパーツ構成
インテリアでは組みやすさと塗り分けやすさが考えられている親切設計です
説明書指定の穴を開ける作業を考えると、レース車両のキットも同じパーツを使っていることが推測されます
ボディ関連ではウインドウはフロント、リア、サイド2枚の4分割式で、接着しろこそ少ないですが、正確なガイドがあるのでピタッとはめることができます
ボディとシャシーのはめあいは、リアが少しだけコツが必要で、この字型になっているシャシーの箇所にボディを嵌め込む形
凹凸の箇所をしっかり把握すればピタッと組み立てることだできます
リアのスポイラーは3分割式で、フロントバンパーは専用のパーツが付属しています
ホイールはホワイトパッケージに合うラグジュアリーなものに変更予定
ルーフはボディ裏面のガイドをもとにエアロトップ仕様にする予定です
エアロトップ仕様への加工
早速ボディの調整からやっていきます
まずは両ドアのキーシリンダー部分
こちらは塗装後ハイキューパーツのマイナスモールドに換装するので、塗装前に穴を開けておきます
使用しているツールは田宮のピンバイスで0.8mmの穴を開けました
そしてルーフのエアロトップ加工ですが、こちらはルーフ裏面にガイドらしきものがあるので、そのガイドをもとにスジ掘りツールである超硬ブレードの0,2mmでスジを入れていきます
ブレードが貫通したらハセガワのエッチングソーでギコギコカットし完了
カットした断面は荒れているので、ペーパーヤスリの320番~1500番まで順番に均し滑らかな表面にしておきます
カットしたルーフはこのままではインテリア内に落ちてしまうので、リア側のルーフ裏面から0.5mmのプラ板を接着し受けを新設しておきます
フロント側はウインドウパーツに付属するバイザーが受けの役目をしてくれるのでこれでエアロトップ加工は完了です
スジ彫り
次にスジ彫りを行って行きます
使用しているツールはタミヤ製のスジ彫り超硬ブレードでブレードは0.15mmと0.2mmを使い分けています
用途としては、0.15mmのブレードは全体的な使用
0.2mmのブレードはドアやボンネットなどの開閉パーツなどに使用しています
リアルな完成度を追求するにあたりボディのパーツそれぞれに対しスジをいれておかないと
塗装を重ねた時に溝が塗料で埋もれてしまいシャープさが欠けてしまうので
塗装をする前の下準備の段階でしっかり彫っていきます
といってもスジを深くし過ぎると不自然なシルエットになってしまったりパーツが貫通し割れてしまう場合もありますので
あくまでも軽いタッチでそれぞれのパートで3~5往復を目安に
丁寧に掘り込んでいきます
ドアやボンネット、モールやバンパーの継ぎ目給油口カバーやウインドウモールの外側を筋彫りし塗装に備えます
パーティングライン消し
続いて画像の赤矢印部分のパーティングラインを削る作業となります
模型メーカーがプラモデルを製造する過程で、金型同士を合わせてパーツを整形しているので、どうしても付着してしまうのがパーティングラインや、バリですが、これを消すのと消さないのでは、仕上がりに大きく影響してきます
パーティングラインの確認方法としては、ボディやパーツを手に取り、実際に指で触ってみること
カーモデルの場合はボディを真上から見た際、左右対称的に縦にラインが入っていることが多く、バンパー周辺は特に頑固なラインになっていることが多いです
作業手順としては、320番のタミヤのペーパーヤスリで、水をつけながら削り、取り除いていきますが、取り除く際の注意点として、実車にある細かなプレスラインもありますので、その部分まで削ってしまわないよう注意しつつ取り除いていきます
320番で取り除いたらヤスリの番手を上げつつ1500番まで仕上げ、塗装に向け準備しておきます
タミヤ フィニッシングペーパー P1000番 3枚入り + P1200 3枚入り + P1500番 3枚入り + P2000番 3枚入り セ…
下地塗装
続いて本塗装をする前の下地としてガイアノーツのエヴォホワイトを吹いていきます
この下地処理は、深いツヤのある仕上がりを目標とするのであれば必須作業
パーティングラインを消すために、ボディ表面を削ったり、少なからずペーパーヤスリのあとが残った場合は、必ずサフェーサーを吹いて本塗装の前に、各パーツの表面を滑らかにしておくことが大事です
いかに下地処理の段階で滑らかな表面を作り上げることができるか!
ということが重要かと思いますし、何より下地の段階から滑らかな表面を意識しておくと、後の鏡面仕上げの工程で凹凸が少なく仕上がるので、鏡面仕上げの作業時間を短縮出来、結果的には効率があがります
吹き付け途中にホコリなどが付着した場合は、焦らず乾燥を待ち、ペーパーヤスリで取り除いてから再度吹き付けます
サフェーサーを吹き、パーティングラインや傷も消えて、綺麗な表面になったことを確認し、次の作業に移っていきますが今回はここまで
次回はインテリア完成までをお届けする予定です
ご覧頂きありがとうございました